■暗殺者（ヒットマン）にルールは必要ない　契約に従い、ただ死をもたらすのみ†

『ヒットマン：コントラクト』は、2004年10月14日にプレイステーション2、Xbox、PC用ソフトとして発売。本作では、冒頭、パリでの任務に失敗したエージェント47が腹部に銃弾を受け、重傷を負いながらもようやく滞在するホテルにたどり着くところから始まる。そこで、朦朧とする意識のなかで、過去の“仕事”がフラッシュバックしていく、という流れ。そのため、各ミッションは過去に47が遂行したもの（第1作目の『ヒットマン: コードネーム47』からのリメイクステージもある）を、プレイヤーが体験する形となる。ちなみに、47が負傷した真相は、次作『ヒットマン ブラッドマネー』で明かされる。

システム的には前々作、前作を踏襲しており、大きな変更はないが、重火器などの武器は多彩に用意されており、毒殺、絞殺、枕を使って窒息死させるなど殺しかたのバリエーションもさらに豊富に。ターゲットなる人物も莫大な富と絶大な権力を誇る巨漢“ミートキング”や中国マフィアなど個性豊かになっている印象。

▲シャワーシーンも登場。当時はこの程度のグラフィックだったが……

▲『ヒットマン アブソリューション』のティザー映像ではこのクオリティー。技術の進歩に感謝！

プレイ動画はミッション“狂乱と暗殺と”と“極寒の中で”を収録。

“狂乱と暗殺と”は、登場人物の異常性が際立つ猟奇的なステージとなっている。ターゲットは“ミートキング”ことキャンベル・スタロックと弁護士アンドレイ・ブスクス。そして依頼人の娘の救出という任務もあるのだが……。肉屋に扮し、チキンにナイフを隠してスタロックを暗殺するというところがポイントだ。

“極寒の中で”は、ファビアン・フックスとビャーコフ指揮官の暗殺、そして放射能爆弾の製造元となっている潜水艦を爆破することが目的。フックスに毒薬（下剤）入りのスープ（おそらくボルシチ）を飲ませ、トイレに誘い暗殺。つぎにフックスに変装して、ビャーコフに近づき、暗殺。さらに爆弾を入手して潜水艦にセットし、潜水艦を爆破！　大混乱の現場から静かに立ち去るのだ。

※『ヒットマン アブソリューション』の公式サイトはこちら
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※画面写真、動画はプレイステーション2版のものです。