4回目にして初めて男性キャストだけで上演される『舞台 ヨルハVer1.3a』がいよいよ始動。顔合わせの現場に潜入してきました。

 今年5月には世界累計出荷・ダウンロード販売本数が400万本を突破した『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』。そんな同ゲームの前日譚を描く『舞台ヨルハ』は、2014年に初演、2015年に再演、そして2018年には『音楽劇 ヨルハVer1.2』として上演。いずれも女性キャストのみで上演された『舞台ヨルハ』が、今回、男性キャストのみで構成され『舞台 ヨルハVer1.3a』として、2019年7月に東京・大阪にて上演されます。

東京公演:2019年7月4日~7日
会場:サンシャイン劇場

大阪公演:2019年7月11日~14日
会場:サンケイホールブリーゼ

※公演の詳細やチケット情報は、公式サイト(http://yorha.com/)へ。

 イケメン揃いの男性キャストで上演される『舞台 ヨルハVer1.3a』は、単に女性キャストから男性キャストに変わっただけではなく、舞台演出はもちろん、物語にもさまざまなアレンジ(Ver1.3aの“a”はアレンジの意)が施されるようです。

 そんな気になる要素満載の『舞台 ヨルハVer1.3a』がいよいよ始動! ということで、今回は、『音楽劇 ヨルハVer1.2』と『舞台 少年ヨルハVer1.0』などと同様、キャスト・スタッフの顔合わせと、本読み(出演者による脚本の読み合わせ)の場に潜入することができたので、その模様をお届けします。まだ、全貌が見えない『舞台 ヨルハVer1.3a』だけれど、演出を担当する松多壱岱氏と原作・脚本を務めるヨコオタロウ氏に、これまでの『舞台ヨルハ』との違いなどについても話を聞くことができたので、その中から気になるポイントも紹介。

 まずは、顔合わせのひとコマから。ちなみに、“顔合わせ”とは、キャストやスタッフなど舞台関係者を集めて、自己紹介などのあいさつなどが行われる会合のこと。

 トップバッターとして挨拶したのは、原作・脚本を務めるヨコオ氏。

■ヨコオタロウ氏 @yokotaro(原作・脚本)
「顔合わせの日までに台本が間に合わないという大物ぶりを発揮してしまい、申し訳ないです。急いで書きますので、よろしくお願いします!」

 いきなりの懺悔! 顔合わせ後、ヨコオ氏に聞いたところ、「全部書き直していて、(前回の舞台脚本からの)流用がほぼないんです。もちろん、物語の骨格は同じなんですけれど、ディテールはかなり違うものになります」とのこと。男性キャスト用に言い回しを変えたり、ちょっと物語をイジっただけ、というワケではなく、けっこう手間をかけてアレンジしているようで、逆に期待が高まるというもの。「これまで『舞台ヨルハ』を観た人は、その違いを楽しめると思いますし、もちろん、初見でもおもしろく感じていただけるように作っているので、ゲームをプレイしないと楽しめないとか、これまでの舞台を観ていないと楽しめない、という舞台ではないです」(ヨコオ氏談)。

 続いて、これまでの『舞台ヨルハ』はもちろん、舞台『君死ニタマフ事ナカレ 零_改』など、数々のヨコオ舞台作品の演出を手掛けてきた、同氏が絶大な信頼を寄せる松多氏。

■松多壱岱氏 @ichidai1970(演出)
「男性キャストの『少年ヨルハ』は評判がよかったので、絶対負けないように。(この舞台は)血は流れるし、痛いし……というのをみんなで真剣に感じて、ぶつけて、お客さんに届けられたら、こういう時代(悲惨な事件が起きている昨今)に見せる意味のある作品になるんじゃないかなと思います」

 『NieR:Automata』の構想があってこそ生まれた『舞台ヨルハ』。同ゲームのプロデューサー、齊藤陽介氏も激励に。

■齊藤陽介氏 @SaitoYosuke_Z(『NieR:Automata』プロデューサー)
「今回の舞台に関しては、“稽古場に差し入れを持って来るおじさん”という立場で皆さんと交流できればいいなと思っています。ひとりのお客として楽しもうと思いますので、がんばってください!」

 音楽を手掛けるのは、ヨコオ作品ではおなじみ、MONACAの岡部啓一氏。

■岡部啓一氏 @MONACA_okabe(音楽)
「じつはまだ、今回、何をやるのか聞いていません(笑)。とても期待しています。よろしくお願いします」
 
 え!? と思わず聞き返さずにはいられない岡部氏の挨拶でしたが、舞台の顔合わせのときってこういうものなんでしょうね(たぶん)。ちなみに、ギターと楽曲アレンジは『音楽劇ヨルハ』等にも参加していた後藤貴徳氏、バイオリンは『音楽劇ヨルハ』で演奏家のアテンド、『シノアリス』のコンサートでは楽曲のメインアレンジャーとコンサートマスターを務めた白須今氏、パーカッションを福岡たかし氏が担当。『音楽劇ヨルハ』ほどの規模ではないにしても、『舞台 ヨルハVer1.3a』でも生演奏部分があるようです。小耳に挟んだところでは、キャスト陣のダンスもあるとか!?

■後藤貴徳氏 @pippi_pinopino(ギターと曲のアレンジ)
「『音楽劇ヨルハ』のほうでもギターを演奏させていただいたんですけど、そのときは女性の中にオッサンがひとりという、ある意味すごく過酷な現場でした(笑)。今回は男性ばかりということで、すごく気楽にできそうで楽しみです」

■白須今氏 @shirasukon(バイオリン)
「前回の『音楽劇ヨルハ』では、演奏家のアテンドをさせていただいたんですど、今回、満を持して自分が演奏できるというこで、「やった! かわいい女の子たちと仕事ができる!」と楽しみにしていたんですけど……がんばります!」 

■福岡高次氏 @takashi_fukuoka(パーカッション)
「ゲームが好きで、『NieR:Automata』は、DLCの社長ふたりに50回くらいボコボコにされて、すごくイヤな思い出があるゲームです(笑)。今回、参加が決まって、同じくゲーム好きな兄がすごく喜んでおりまして、舞台も観に来るみたいなので、それも楽しみにしています」

 続いてのキャスト陣の挨拶は、以下の通り一気にお届け。皆さん個性的で、ときに爆笑も起こり、和気あいあいとした雰囲気でした。敬称略、カッコ内は役名。

■宮城紘大 @dddkoodai(二号)
今回、この舞台に参加するということで、『NieR:Automata』をプレイしたんですけど、Eエンドに到達するまでに4回バッドエンドになって、ゲームの才能はないのかなと思いました(笑)。『音楽劇ヨルハ』も観たんですけど、エンターテインメント性があって、女性キャストの皆さんが舞台上で生きているなと感じました。今回は男性キャストということで、『音楽劇ヨルハ』のような女性が持つ華やかさという点では劣るかもしれないんですけど、その代わり、男性ならではの熱量であったり、パワーであったり、そういったところは出せると思うので、最後まで皆さん、よろしくお願いします!

■綾切拓也 @Ayagiri_Takuya(四号)
スマホはAndroidを使っています(笑)。機械生命体をテーマとした作品がすごく好きで、『NieR:Automata』もプレイしました。アジを食べると死んじゃうし、恐ろしいゲームだなと(笑)。同時に、儚さも感じて……(限られた回数しかない)舞台も儚いものかなと。短い期間ですけど、いいものを作っていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

■小南光司 @nanokyanon_1212(二十一号)
この作品は原作はもちろん、前回の『音楽劇ヨルハ』も愛されているなか、それに負けず劣らないすばらしい作品を皆さんと作っていけたらと思っています。よろしくお願いします。

■紅葉美緒 @official_a_30(ローズ)
『舞台ヨルハ』は再演時から観ていました。美しいなかにも泥臭さだったり、リアリティーを求めて、全力で演じていきたいと思います。稽古場では端のほうでポツンとしてますので(笑)、気軽に話しかけていただければうれしいです。

■松原凛 @rinpkninja(アネモネ)
僕、けっこう挙動不審なんですが、クールにアネモネを演じさせていただきます。緊張してます(笑)。よろしくお願いします!

■古賀瑠 @ruikururu(リリイ)
これから迷惑を掛けないよう、稽古も本番もがんばっていきます。ゲームがすごく好きなので、ゲーム原作の舞台に初めて出演できることをすごくうれしく思っています。

■菅野勇城 @yukikan_no(ガーベラ)
僕もゲームが好きで、ヨコオさんの作品は『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズから大好きで、いまこの場にいることにすごく緊張していますし、とてもうれしい限りです。これから一生懸命務めさせていただきますので、よろしくお願いします。

■矢野たけし @TakeshiYano25(デイジー)
今回、ビジュアル撮影に行ったところ、モビルスーツかと思うくらい、とてつもない衣装になっていて。これはマイクを水没させちゃうくらい汗かくなと思いました。でも、(デイジーの役作りのために)稽古場では、できるだけ痩せないように食べ物を食べて、味の付いた飲み物を飲もうと思います。なので、皆さんも「また食べてる」とか言わないよう、あと「また濡れてる」とか思わないよう、よろしくお願いします。

■笠原織人 @hide_orito_JUNK(司令官)
僕も原作のゲームがとても好きで、カブトムシウオを釣るのに20時間くらいかかりました。今回、男バージョンの司令官を全力でやらさせていただきますので、よろしくお願いします!

■田中宏輝 @hiroki6220(赤い少年)
『少年ヨルハ』と『音楽劇ヨルハ』を拝見させていただき、小説の『短イ話』と『長イ話』も読ませていただいて、ヨコオタロウさんの壮大な物語が本当に好きで。僕は身長があまりないんですけど、小さいなりに壮大な物語に大きく大きく挑戦していきますので、よろしくお願いします。

■須賀京介 https://someday.bz/suga-kyosuke/(アコール)
アコールは●●があるということで、●●にうまくバトンを渡せるようにしっかりやらせていただきます。本編も皆さんと同様に、誠心誠意務めてまいりますので、よろしくお願いします。

※ダリア役の神坐 慶さんと十六号役の木村優良さん、ワカバ役の佐藤智広さんは今回は欠席です。

 顔合わせ後、休憩を挟んで読み合わせが行われた。その休憩時間に演出の松多氏、原作・脚本のヨコオ氏、そして座長の二号役の宮城紘大さんにコメントいただきました。

――今回、4回目の『舞台ヨルハ』にして、初めての男性キャストということで、これまでの『舞台ヨルハ』と異なる魅力はどこに?

松多 女性キャストのときは華麗さとか、切なさがメインだったんですけど、今回は熱量や荒々しさのある男たちが滅んでいく美しさ、みたいなものが出せればなと思っています。加えて、パワーアップした感じが出せれば。

――言える範囲で、前回から変わる部分は?

松多 ヨコオさんのアイデアのよる仕掛けがいろいろありまして。それに乗っかっていく部分と、4回目ということで、お客さんの期待感を超えるものにしなければいけないので、前回までとは違うことにもトライしたいと思っています。

――これまでの『舞台ヨルハ』を観た人も楽しめる部分は?

松多 「えっ!? そうなるの!?」っていう、知ってる人だからこそ驚く部分もあります。

――アコールが登場するということでも話題になっていますが。

ヨコオ 『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズと関連している、というのが微妙に明らかになるところではあるんですけど、とは言っても、たいしたことが明らかになるわけではないので、そこは期待せずに観に来ていただければと。

――松多さんがおっしゃったいろいろ仕掛けとは?

ヨコオ 女性キャストと男性キャストで同じことをやるわけにもいかないので、構成について相談させていただくなかで、「こうしたほうが、より男性感が出るんじゃないか」というところをいくつか考えて、仕込んでいます。

――今回は大阪公演もあります。

ヨコオ 『NieR:Automata』を開発していただいたプラチナゲームズさんのお膝元で『NieR』関連のコンテンツを披露できるというのは、うれしいなと思います。

――二号役を演じるにあたって抱負をお聞かせください。

宮城 今回は男性キャストだけなので、みんなで支え合いながら二号として演じられたらと思っています。原作のファンの方もたくさんいらっしゃる舞台ですし、そういう方々が観ても「すごくよかった!」と言っていただける作品にできるよう、これから1ヵ月、きっちり稽古して作り上げていきたいと思います。

――『NieR:Automata』をプレイされたということですが、魅力を感じた部分は?

宮城 プレイステーション4で初めてプレイしたのが『NieR:Automata』でした。まず独特のグラフィックに感動して、音楽も素敵で、まるで映画を観ているようだなと。物語は儚くて、すごく辛いシーンもあるけど、希望もあるっていう、すごく心に残るゲームでした。今回の舞台でも、僕たちはアンドロイドですけど、“死”ということがすごく重くのしかかってくる物語で、舞台上で僕たちが輝くことができれば、その物語がより響くものになると思うので、がんばりたいと思います。

 読み合わせでは、冒頭から『音楽劇ヨルハ』とは違う内容になっていた『舞台 ヨルハVer1.3a』。チケットはすでに発売中で、公演日によってはすでに売れ切れの回も。観に行きたい人は、チケットの確保はお早めに。

【追記】7月6日公演のニコ生での生中継が決定!

 7月6日の完売回公演のニコニコ生放送での生中継が決定!

▼ネットチケット購入はこちら
https://secure.live.nicovideo.jp/event/201907_yorha
通し視聴:4,000pt
各公演視聴:2,500pt