最近、暖かい日が続くようになりましたが、つい先日(21日)に東京でも桜の開花が宣言され、気候的にも気持的にも春気分満開といったところ。この週末には、花見にくり出している人も多いのではないでしょうか。毎年当たり前のように訪れる春と桜の便りですが、平成最後だと考えるとなかなかに感慨深いものがありますね。そんな春うららの最中、今週はどんなニュースがゲーム業界を賑わせたのか。2019年3月16日〜22日のPVランキングを紹介していきます。

【1位】
『Apex Legends』バトルパス詳細が発表。新キャラ“オクタン”とともにシーズン1が日本時間の20日午前2時より開始!

 エレクトロニック・アーツが提供する基本プレイ無料の人気バトルロイヤルゲーム、『Apex Legends』。配信が待望されていた有料バトルパスのシーズン1“ワイルドフロンティア”に関する詳細が発表されました。日本時間の2019年3月20日午前2時より開始とのことなので、この週末には多くの方が体験されているのではないでしょうか。

【2位】
『DOA6』の追加キャラクターは? バトルの調整は? 現状と今後について新堀洋平氏が語る。システムに関するマニアックなことまで聞いた『デッド オア アライブ 6』発売記念ロングインタビュー

【週間PVランキング】人気バトロワゲーム『Apex Legends』待望の有料バトルパスに関する話題が堂々の1位を獲得【3/16〜3/22】_01

 3月1日に発売を迎えた3D対戦格闘ゲーム『デッド オア アライブ 6』。本作の発売を記念し、新堀洋平プロデューサー兼ディレクターにロングインタビューを実施。システム面のこだわりや今後の展望など、ユーザーが気になる情報がたっぷりと掲載されています。

【3位】
『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』追加DLC第2弾“水族館パック”が3月28日に発売決定!

【週間PVランキング】人気バトロワゲーム『Apex Legends』待望の有料バトルパスに関する話題が堂々の1位を獲得【3/16〜3/22】_02

 『ドラゴンクエスト』の世界観と、自由にモノ作り楽しめるブロックメイクを組み合わせた『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』。2019年2月28日に発売された追加DLC第1弾“和風パック”に続くDLC第2弾“水族館パック”の内容と発売日が、スクウェア・エニックスの公式生放送で発表されました。“水族館パック”は2019年3月28日に発売されるそうです。

【4位】
『Cuphead(カップヘッド)』のNintendo Switch版が日本語対応して4月18日に配信決定、同日には他機種版も無料アップデートで日本語化などに対応

 1930年代のカートゥーン風スタイルが印象的なアクションゲーム『Cuphead(カップヘッド)』。2017年9月にXbox One版とPC版がリリースされ、手描きによるセル画や水彩画による背景、録り下ろしのジャズなど、当時のアニメーション作品の制作過程を緻密に再現した内容で話題を集めた本作の待望の日本語版が発表されました。2018年4月18日にリリースされるそうです。

【5位】
PS4のタイトルが最大84%OFFになる“SPRING SALE 2019”が開催&VTuberがセール対象タイトルをプレイする特別動画や生放送が実施

【週間PVランキング】人気バトロワゲーム『Apex Legends』待望の有料バトルパスに関する話題が堂々の1位を獲得【3/16〜3/22】_03

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、プレイステーション4のタイトルがお買い得になる“SPRING SALE 2019”を2019年3月19日にスタート。セール期間は2019年4月1日までで、人気タイトル・話題作が最大84%OFFになるとのこと。春休みに遊びたいタイトルも多く揃っているので、一度ラインアップを覗いてみてはいかがでしょうか。

 6位から10位のPVランキングはこちら。

【6位】
PS4/PS Vita『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録』の販売が3月21日より一時休止に

【7位】
『スーパーロボット大戦T』攻略スタート! 第11話までの内容紹介とSRポイント獲得のコツを伝授!!【先出し週刊ファミ通】

【8位】
“星のカービィご当地リップクリーム”東京・大阪・京都・北海道など全10種類のご当地描き下ろしデザインで発売決定

【9位】
『パワプロ』最新作がSwitchに初登場! 『実況パワフルプロ野球』2019年発売決定

【10位】
不思議な迷宮に挑む初心者チョコボにコツを伝授! 『チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ!』発売記念お役立ち情報

IT界の巨人“Google”がゲーム業界に本格参戦!

 記者が今週気になったニュースはこちら。

Google新プラットフォーム“STADIA”発表詳細リポート。ハードを問わないストリーミングゲームサービス。将来的には8K120fpsも想定【GDC 2019】

【週間PVランキング】人気バトロワゲーム『Apex Legends』待望の有料バトルパスに関する話題が堂々の1位を獲得【3/16〜3/22】_04

 2019年3月18日~22日(現地時間)、アメリカ・サンフランシスコで開催されていた世界最大規模のゲーム開発者向けカンファレンスGDC 2019“Game Developers Conference 2019”。同イベントの基調講演にて、Googleより新たなゲームストリーミングプラットフォーム“STADIA”が発表されました。
 “STADIA”は、専用のゲーム機などを必要とせず、PCやテレビ、スマートフォンなど好きなハードでゲームが楽しめるストリーミング型ゲームサービス、いわゆるクラウドゲームです。
 ストリーミングサービスは、いま現在音楽や映像の分野で大きく広がっていますが、ゲームの分野においてもハードの制約にとらわれることなく、ゲーム作り・提供が行える同サービスは、いずれ来るものだろうと予感され続けてきました。

 実際、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(当時はソニー・コンピュータエンタテインメント)が2012年、クラウドゲームサービスの技術を開発・提供するGaikaiを買収。2014年にPlayStation Nowのサービスを開始しており、また、2013年にはブロードメディアがG-cluster(http://gcluster.jp)のサービス提供をスタート。翌2014年にはスクウェア・エニックスがクラウドゲーム事業のベンチャー会社“シンラ・テクノロジー”を設立(※2016年に解散)し、Microsoftからもクラウドゲーミングサービス“Project xCloud”のテストが2019年に開始されるとのアナウンスが出ているなど、各社が取り組んできていることがうかがえます。

 ただ、映像や音楽のストリーミングサービスは、一方的に配信されるコンテンツを受け取るだけになるため、性質上遅延を気にする必要はほぼありませんでした。でも、ゲームの場合はユーザー〜クラウド間の双方向でデータのやり取りが行われるため、通信におけるレイテンシ(遅延)が問題になってきます。RPGやシミュレーションのように、とくにレスポンスを求められないタイプのゲームであれば多少の遅延があっても問題なくプレイはできそうですが、シューティングや格闘、スポーツゲームでは、1フレームの遅延ですら命取りになりかねません。
 そんな気になる遅延にも触れている“GDC 2019”会場でのSTADIA体験リポートは以下の記事を参照ください。

 ただ、今年登場が予定されている次世代移動通信方式の“5G”は、情報伝達速度が1ms(1000分の1秒)未満という超低遅延を売りにしているそうで、世界中のネットワークサービスがこの5G並のものになってくるとしたら、ゲームのストリーミングサービスは俄然現実味を帯びてきます。
 これまでの家庭用ゲーム機は日進月歩で進化をし続けるPCやスマートフォンと違い、数年のあいだ同一スペックで戦い続けなければなりませんでした。でも、クラウド型のサービスになると、データセンターの処理能力がそのままユーザーの体験に繫がることになります。つまり、データセンターがスペックアップすれば、ユーザーに提供されるコンテンツもリッチになる……というわけです。また、ハードに依存しなくなるため、いつでもどこでも楽しめるというメリットも生まれます。

 このように、通信・遅延の問題さえクリアーできればストリーミング型のサービスはメリットしかないように思えますが、サブスクリプション方式(商品を購入するのではなく、利用状況・期間などに応じて料金を支払う方式)であるがゆえのデメリットも持ち合わせています。
 パッケージ型のゲームや映像(Blu-rayやDVD)、音楽(CD)などは、サービスの有無に関係なく、対応ハードとソフトがあれば(破損や消耗による損壊などを除いて理論上は)いつでも楽しむことができますが、ストリーミング型サービスの場合、(スマートフォンゲームなどでも事例があるように)サービス終了=そのゲームが遊べなくなる……ということになるかもしれません。新技術やデバイスが好きな自分にとっては、新たなサービスで便利になることにありがたみを感じるとともに、これまであった形あるものがなくなることに対しては一抹の寂しさも覚えますね。
 ちなみに、STADIAは2019年に北米・欧州圏でサービスが開始されるそうですが、いまのところ日本での展開は未定とのこと。

 GoogleはSTADIAの公開に合わせて、独自のゲーム開発スタジオ“Stadia Games and Entertainment”も立ち上げるほど本気ぶりがうかがえます。近い将来、ゲーム業界がどのような方向に向かっていくのか。ゲーム好きのひとりとしてこれからも追い続けていきたいと思います。

 過去のPVランキングはこちら。