2017年9月3日、東京都秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARAにて、『
鉄拳7』の世界大会“Tekken World Tour”の日本予選大会“TOKYO TEKKEN MASTERS”が実施された。
文・取材・撮影:H.H
公開日時:2017-09-05 12:50:00
2017年9月3日、東京都秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARAにて、『鉄拳7』の大型大会“TOKYO TEKKEN MASTERS”が実施された。日本の強豪選手や海外のトッププレイヤーたちが参戦した、ハイレベルな闘いの模様をリポートする。
大会模様生放送タイムシフト twitch.tv
“TOKYO TEKKEN MASTERS”は『鉄拳7』世界大会“Tekken World Tour”(以下、TWT)の日本予選に位置する大会だ。大会上位入賞者には、賞金総額200,000ドルが懸かったTWT決勝大会への出場権利に影響するポイントが付与される。本大会そのものには賞金は存在しないものの、そのポイントを目指して国内のみならず海外からも強豪たちが参戦した。特に韓国からはSAINT選手やKNEE選手をはじめ、LiLi Man選手やHelp_me選手といった数多くのスター選手が来日。事前エントリーした総プレイヤー数は150名を越え、世界屈指のハイレベル大会となった。
当日の現地には試合用の対戦台としてプレイステーション4版の『鉄拳7』が数多く設置。予選ブロックは4ターンに分かれ、各ターンの予選ブロック突破者が決定した後、会場内の選手たちを入れ替え制る方式で進行された。
大会レギュレーションはTWTに準拠。2試合先取で勝敗を決定するシングル戦、敗者復活のあるダブルイリミネーション形式が採用され、ほぼ丸1日をかけてトーナメントが争われた。
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大会模様はインターネットで世界向けの英語配信を実施。
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こちらは会場と日本向け放送のMC席。写真左より、ゲンヤさん、ハメコ。さん。
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●トーナメント上位は韓国勢が席巻†
予選ブロックを抜けてTOP8に進出したのは以下の8名だ。(※印が日本選手)
・ウィナーズ
ECHO FOX|SAINT選手
Dimeback選手
LowHigh選手
qudans選手
・ルーザーズ
CHANEL選手
YAMASA|TAKE選手※
NOROMA選手※
recruit選手※
韓国選手がウィナーズを独占し、ルーザーズにも1名進出。日本勢が出場選手の大半を占める中、韓国勢が層の厚さを見せつける成績となった。ここからは1台進行となり、全ての試合の行方を来場者全員で見届けた。
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数々の激戦を勝ち上がり、TOP3に進出したのはウィナーズのSAINT選手(ジャック)とqudans選手(デビルジン)、ルーザーズのCHANEL選手(豪鬼/アリサ/エリザ)。ここからのトーナメントのクライマックスは3試合先取制で争われた。
・ウィナーズファイナル SAINT選手vs.qudans選手
対戦内容はSAINT選手が優勢。ジャックがどっしりと構えてデビルジンの攻撃を受け切る立ち回りを基調に、被弾を少なく試合を展開。攻めざるを得ないデビルジンが強く前に出たところに置き技のアッパーを当てる読みも冴え、SAINT選手が3試合連取でグランドファイナルに駒を進める。
・ルーザーズファイナル CHANEL選手vs.qudans選手
1試合目ではCHANEL選手は豪鬼を起用するが、qudans選手は豪鬼の攻めへ的確に応じて封殺。2試合目ではCHANEL選手は豪鬼からアリサに変更。デビルジンの攻撃を横移動でかわして反撃する戦法が目立ち、2試合目と3試合目を連取して試合カウント2-1に。4試合目では横移動に対応しはじめたデビルジンがペースを掴んで反撃に成功。そして迎えた5試合目ではお互い2ラウンドを取り合う接戦に。最後はアリサがやはり左横移動から大ダメージコンボを決め、続く起き攻めの下段攻撃でトドメを刺してCHANEL選手が勝利する。
・グランドファイナル SAINT選手vs.CHANEL選手
11時間に及ぶ大会の締めくくりとなるグランドファイナル。対戦内容はSAINT選手の優勢で運び、CHANEL選手のアリサを相手に2連勝に成功する。追い詰められたCHANEL選手はエリザを起用して1試合を取り返し、試合カウント2-1に。4試合目の序盤はエリザが優勢に試合を運ぶものの、SAINT選手はエリザの前進を見てからレイジアーツを発動する戦法を何度も成功させてペースを逆転。最後はエリザの飛び道具攻勢を慎重にかわして接近したジャックが押し切ってフィニッシュ。
日本予選大会“TOKYO TEKKEN MASTERS”はSAINT選手の優勝となった。
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優勝のSAINT選手には、バンダイナムコアジアのジェニファーさんより盾が贈呈された。
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