2018年1月14日、東京都秋葉原にて、対戦格闘ゲーム『鉄拳7』の公式大会“日本王者決定戦FINAL”が実施された。西日本と東日本の2つエリアで実施された予選大会を突破した選手たちが集い、トーナメント戦を争って公式日本王者を決定した大会模様をリポートする。
本イベントはバンダイナムコエンターテインメントが主催する、家庭用版『鉄拳7』を競技種目とする公式大会だ。1月14日は長い予選期間を経た全ての結果が決まる、本大会の最終日。この日は秋葉原を舞台に、東日本代表選手を決定する東日本セミファイナルと、日本王者の決まるFINALが同日開催された。
会場となったのはe-sports SQUARE AKIHABARA。フロアには観戦席を多数用意して来場者を歓迎。場内にはプレイステーション4版の『鉄拳7』対戦台が複数設置され、大会とともに野試合が楽しまれた。
現地では午前から東日本セミファイナルの当日予選が実施。日本王者決定戦に出場する最後の機会となる一次予選だ。会場には朝早くから多くの『鉄拳』ファンが集まり、40名近い選手が予選に出場。結果、SFIDA所属プロゲーマー・刈選手を含む5名が突破した。
当日予選に続いて東日本セミファイナルが実施。東日本各地で行われた一次予選を突破した選手16名が出場し、ファイナルに進出する4名の枠をかけてトーナメントを争った。
トーナメントレギュレーションは2試合先取制、敗者復活なしのシングルイリミネーションを採用。ステージに設置された対戦台を使用した試合は場内のモニタに映され、MC席による実況解説つきで披露された。
大会進行中にはYAMASA所属ノビ選手(ドラグノフ)対GetNews所属pekos選手(ギース)のプロゲーマー対決が実現。ファイナルラウンドにもつれた末、ギースが勝利をもぎとる熱戦がくり広げられた。また当日予選を抜けてきた刈選手も好調。相手を寄せ付けない強さで危なげない試合を継続し、万全の仕上がりを示した。
数々のハイレベルな闘いが見られ、結果、以下の4名がTOP4に進出。FINALに駒を進めることとなった。
つぶみ選手(シャヒーン)
ダブル選手(ロウ)
SFIA/刈選手(吉光)
GetNews/pekos選手(ギース)
FINALスタート!
休憩を挟み、続いてはいよいよFINALが開始。トーナメントレギュレーションは2試合先取制、敗者復活ありのダブルイリミネーション形式を採用。出場メンバーは以下の8名だ。
ダブル選手 東1位
YAMASA/タケ。選手 西3位
SFIDA/刈選手 東2位
くぅたん選手 西2位
つぶみ選手 東3位
破壊王選手 西1位
GetNews/pekos選手 東4位
バッツ選手 TEKKEN BAR枠
1回戦は西代表と東代表がぶつかるように組まれ、序盤は対戦台2セットを用いて進行した。激戦を勝ち上がった8名の中でも、やはりプロゲーマーのタケ。選手、刈選手、pekos選手の3名の強さが際立つ中、FINALの代表枠を誰よりも早く獲得したバッツ選手(ファラン)が奮闘。ルーザーズ2回戦では刈選手(吉光)を相手にファイナルラウンドまでもつれこむ接戦を制して会場を盛り上げた。
長かった大会を最後まで勝ち上がり、TOP3に進出したのはウィナーズのタケ。選手とpekos選手、ルーザーズの破壊王選手だ。
ウィナーズファイナル タケ。選手(一美)vs.pekos選手(ギース)
一美がギースの中段当身を警戒した慎重な立ち回りで先勝するも、2試合目はギースが圧倒的勢いで取り返す。3試合目はファイナルラウンドまでもつれ、最後はギースの前進を読んだ一美の置き技がヒット。コンボを決めきり、タケ。選手の勝利となる。
ルーザーズファイナル pekos選手(ギース)vs.破壊王(キング)
キングには会場から応援団のような声援が飛び、投げコンボを決めた瞬間にはこの日最高潮の盛り上がりとなる。しかし対戦内容はギースが好調。ゲージを絡めた大ダメージコンボや要所での下段捌きが光り、2試合連取でpekos選手の勝利。
グランドファイナル タケ。選手(一美)vs.pekos選手(ギース)
ギースが1試合目を勝利し、リセットに期待がかかるものの2試合目からは一美のペースに。タケ。選手の長所の反応が活き、ギースの攻撃空振りのスキを狙う戦法が機能して2連勝を達成。
以上の結果により、FINALはYAMASA/タケ。選手が優勝。バンダイナムコエンターテインメント公式日本王者の座を獲得した。
YAMASA/タケ。選手優勝コメント
「以前出場したフランス大会以降、個人戦では優勝から遠ざかっていたので今回の優勝は嬉しいです。次はEVOJAPANに向けて今日以上に頑張りたいと思います。」