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【レビュー】戦闘特化と“制限”が生み出す新たな国取りファンタジー『ブリガンダイン ルーナジア戦記』

公開日時:2020-07-02 19:00:00

 『ブリガンダイン ルーナジア戦記』はファンタジー世界で国取りバトルを楽しむシミュレーションRPGだ。

 【国取り】であり、【シミュレーション】と聞くと、名作にして定番である『信長の野望』や『三國志』の国取りシミュレーションの2大シリーズを思い浮かべる人も多いだろう。もちろん、その2作品に通じるおもしろさは本作にもあるが、『ブリガンダイン ルーナジア戦記』の【国取り】はちょっと違う。その違いが本作ならではのおもしろさと、手応えをもたらしてくれる。ここではその違いを中心に本作の魅力を紹介していこう。

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激しく激突する6つの勢力、異なる6つの物語

 本作の舞台は、国取り対象となる【拠点】41ヵ所を巡って、6つの勢力が競う広大なルーナジア大陸。

 6つの勢力には、それぞれ相容れない戦う理由を持っており、自国を侵略する敵国から国民を守るため立ち上がった“ノーザリオ王国”と、ルーナジア大陸統一という“野望”を掲げ他国を侵略する“グスタファ神聖帝国”というように、選んだ勢力でまったく違ったテイストの物語が楽しめる。

 他の勢力でプレイすることで初めて分かる“事実”もあり、各勢力の過去の“因縁”や“歴史”、100人以上いるルーン騎士たちのそれぞれの“思惑”も絡んで、『FF』シリーズなどを手がけた寺田憲史氏が書き下ろしの本作の物語は、まさに“戦記”と言っていいボリューム! そこに風間雷太氏が手がける色気漂うキャラクターのイラストや、佐藤天平氏による荘厳なBGMが、その世界への没入感を高めてくれる。

⑤ガイ・ムール決起

物語パートは、ゲーム進行などに合わせて挿入。大陸統一の叙事詩をひとつずつ紐解いていくプレイ感だ。

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史書“ルーナジア戦記”を埋めるというコレクション要素も。未発生のイベントの出現条件がチェックできるなど親切仕様。

 さらに、各勢力の立地条件、配下の騎士の特徴、拠点によって異なる召喚モンスターなど、選んだ勢力で戦略&戦術も変わる。ひとつの大陸を舞台にした6つの物語は、プレイヤーによって百花繚乱な形で展開していくのだ。

 初プレイならば大陸統一までは最短でも20時間以上が必要に。どの勢力でプレイしていいか悩む人は、各国がそれぞれ持っている“ブリガンダイン”に注目するのもいいだろう。“ブリガンダイン”にはそれぞれ“正義”、“自由”、“誇り”などその勢力の国柄や物語を象徴する特徴を持っているからだ。

 そして、1国だけ“ブリガンダインを持たざる国”があったりと、設定もドラマチック!! そんな中、自分は“女性だけの一族”と言う響きとキャラクターのビジュアル(エロそう)という理由からシノビ族を選んだん不純なプレイヤー。その選択の“自由さ”も本作の魅力だ。

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もちろん、シノビ族以外にもいろんな属性、スタイルの素敵な女性が登場します。男性キャラもイケメンからオッサンまでずらり。お気に入りはハザロフ。千葉繁の声も最高!

“制限ある”戦いが、国取りと戦場に手応えを

 勢力を選んだら、プレイヤーはその盟主となって大陸統一の戦いに乗り出す。ただ、肩書きは盟主であるが、プレイしている感じで言うと国王や主君というより、軍隊の運用を全権委任された軍事最高司令官だ。プレイヤーが行うのは、部隊の編成とクエストへの派遣、ユニットの強化、さらに実際の戦いの指揮。内政には関わらずに、軍事に専念、戦闘関連全振りの国取りシミュレーションと言える。そして、その戦闘に関する数々の“制限”が、本作ならではの手応えを与えてくれる。

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 本作の戦闘で出撃できる部隊は基本的に3隊まで。3隊と聞くと少なく感じる人もいるかもしれないが、各部隊には隊長であるルーンの騎士に加えて、モンスターユニットを最大6体まで配属させられる。つまり7×3の最大21体のユニットが戦場に出撃可能だ。敵味方40体近くのユニットがぶつかり合う戦いが楽しめる一方で、出撃部隊数が限られているため、国力ある勢力が圧倒的物量で力攻めして弱小国を蹴散らす戦術を採りにくくなっているのだ。

 しかも、戦闘で部隊長を倒すか、退却させると、同じ部隊に所属する配下のモンスターも一斉退却してしまう。数的不利な状況でも部隊長を倒せば勝機を掴めるとい状況が、ジャイアントキリングの可能性を作るとともに、自勢力が大きくなった後の中盤以降の中ダレを抑え、戦闘に一定の緊張感と、同時に爽快感もプラスしているぞ。

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騎士の“統魔力”の範囲内ならモンスターの組み合わせは自由。プレイヤーの数だけ千差万別の部隊編成が楽しめる。

 騎士やモンスターのユニットを修練や戦場でレベルアップさせて育てていくRPG的楽しさも本作の魅力だ。その手塩に育てたモンスターユニットだが、戦場でHPが0になると死んでしまう。クラスチェンジさせ、レベル20まで育てた愛着あるモンスターであっても、敵にやられてしまうと容赦なくさようならだ。モンスターは召喚時レベル1のため、新たに召喚してレベル20まで育てるとなるとかなりの時間が必要に。

 モンスターが成長すればするほど、自軍の被害を最小限に抑えながら、相手のモンスターを1体でも多く倒していくという、気の抜けない戦いが楽しめるのだ。

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クラスチェンジで騎士やモンスターはより強力に。騎士はスキル引き継ぎで、自分だけの騎士を作れる。

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死亡したモンスターを復活させる救済措置はあるが、クエスト派遣時にランダムで入手できるレアアイテム“リバイブストーン”が必要。

 また、実際の戦闘では、ユニットがそれぞれ隣接した敵ユニットの移動を“制限”する能力を持っており、複数の味方のユニットで敵を囲めば、敵の移動力を奪うだけでなく、こちらの攻撃の命中率やクリティカル率を高められるのだ。

 相手ユニットよりもはるかにレベルが低いユニットでも、攻撃せずにただ敵に隣接させてほかの仲間の攻撃をサポートするという使いかたも可能に。統魔コストの低いグールを系捨て駒として使ったことも。相手の移動能力を奪うこの“包囲”が、戦術の幅を格段に広げているのだ。

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自軍ユニットで敵のモンスターを包囲。動きを止めてから部隊長を倒すと、モンスターを生け捕りにすることも。高レベルのモンスターをこの形で補強できる。

 最後に忘れてはいけないのが、戦闘は12ターン、大陸統一までは難度“NORMAL”で5年、“HARD”なら2年半という制限だ。戦闘では“12ターン”後に戦闘が強制終了するということが、攻撃側と防衛側によって戦い方の違いを生み、それが自ずと駆け引きに。一方、大陸統一の期限が、拠点間の移動、隊の編成・強化、部隊運営という戦闘以外の部分にも手応えをもたらす。

 難度“HARD”だと、部隊運営を行いつつ、ほぼ2節に1回は敵と戦う必要が!! 一方、期間制限のない難度“EASY”で期限を気にせずプレイすることも。内政のない、戦闘とドラマに特化した国取りバトルを、初心者から上級者まで幅広く遊べるのが『ブリガンダイン ルーナジア戦記』なのだ。

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