ゲームをしたいけれどまとまった時間が取れない、重たいのはキツイ、といった方にオススメな、5時間程度でクリアできてサクッと楽しめるインディーゲームをご紹介します。
少しでも気になったインディーゲームはとりあえず買い漁って遊ぶ私、ありみちが、10タイトルをピックアップしました。ストーリー性の強いゲームが好きなので、アドベンチャー多めとなっております。
- 『Stray』猫になって、人間のいない近未来SF的世界を駆け回る
- 『OPUS 地球計画』ひとりのために地球を探し続けるロボットの物語
- 『ニャー次郎』猫のご飯代のためにコンビニをワンオペでまわす
- 『7 Days to End with You』なにひとつ言葉が分からない世界で過ごす7日間の物語
- 『ゴロゴア』絵画のような世界を行ったり来たりして解くパズル
- 『Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜』ひとりの画家の人生を紐解くアドベンチャー
- 『アンリアルライフ』記憶喪失の少女とAI信号機が不思議な世界をさまよう
- 『Ib』不気味な美術館に迷い込む、名作ホラーADV
- 『TOEM』とびっきりの写真を撮るため、カメラを引っさげ旅に出る
- 『Unheard -罪の代弁-』音で事件を解決する、新感覚推理ゲーム
『Stray』猫になって、人間のいない近未来SF的世界を駆け回る
ここに注目!
- 猫が主人公
- サイバーパンクと終末世界感が同時に味わえる舞台
- “なぜ人間がいないのか”という大きな謎
『Stray』は、1匹の猫になって、人間のいない近未来SF的世界を探検するアドベンチャーゲームです。“The Game Awards 2022”で、“BEST INDIE”と“BEST DEBUT INDIE”の2冠に輝いた話題作でもあります。
本作の魅力は、なんと言ってもプレイヤーの操作する猫どこまでもリアルな猫なところ!
カーペットや壁でバリバリと爪とぎをしたり、屋根の上からビンやらペンキ缶やら落としてみたり、パソコンのキーボードの上を歩いたり、チェスの盤上に突入してゲームをぐちゃぐちゃにしたりと、猫がやりそうなことは大体できます。猫の行動に対するNPCたち(ロボット)の反応も、「まぁ、猫だから仕方ないか……」と怒らず諦めムードなのがまたリアル。
相棒となるドローン型のロボット“B-12”が背中にくっついたときも、違和感があるのか、しばらくへっぴり腰で歩き続けたあの動きには、開発陣のこだわりを感じずにはいられませんでした。
ストーリーをメインにプレイしていけば、5時間程度でエンディングまで到達できると思います。私の場合、少し探索などの寄り道をして、6時間弱でクリアしました。サイドミッションや収集コンテンツもありますので、気になる方はぜひやりこんでみてください。
- ゲーム情報
- 発売日:2022年7月20日
- ジャンル:アドベンチャー
- プレイステーション5/プレイステーション4/ PC
- 価格:プレイステーション5版とプレイステーション4版は3520円[税込]、Steam版は3750円[税込]
『OPUS 地球計画』ひとりのために地球を探し続けるロボットの物語
ここに注目!
- 考察の余地があるストーリー
- 星を見つける絵探しのような楽しさ
- 壮大で癒やされる音楽
『OPUS 地球計画』はロボットの“エム”を操作して、銀河系にある無数の星の中から地球を探し出すアドベンチャー。
エムはリサという人間の博士によって生み出されたロボットで、望遠鏡を使って地球を探すようにプログラムされています。人類が宇宙に進出してから何世紀も経ち、やがて人類は深刻な遺伝子病に冒されました。唯一の治療法であるオリジナルの遺伝子を見つけるため、もはや神話上の存在となった地球を探すプロジェクトにリサ博士は参加していたのです。しかし、なんらかのトラブルでシャットダウンしたあと、再起動したエムの前にリサ博士の姿はありませんでした。
本作でやることは非常にシンプル。エムと一緒に、望遠鏡を操作して地球らしき惑星を見つけるだけです。なぜリサ博士はエムを作ったのか、彼女はどうなったのか、手がかりを探して真実を導き出しましょう。
また、『OPUS』シリーズの最新作『OPUS:写心吾山』の制作も決定しています。『OPUS』シリーズは作品同士の直接的な繋がりはないので、気になった作品からプレイしてみてください。
- ゲーム情報
- 発売日:2016年4月21日
- ジャンル:アドベンチャー
- Nintendo Switch/iOS/Android/PC
- 価格:Nintendo Switch版は500円[税込]、Steam版は1700円[税込]
『ニャー次郎』猫のご飯代のためにコンビニをワンオペでまわす
『ニャー次郎』(Steam)の購入はこちらここに注目!
- 猫様のための労働
- 大量タスク処理の快感
- レジで人間観察
『ニャー次郎』は、コンビニをひたすらワンオペでまわすシミュレーションゲーム。業務内容はレジ打ち、商品の補充、店内の清掃など基本的なことから、ソフトクリームを作ったりお弁当を温めたりする作業まで幅広いです。もちろん、すべてワンオペ。滞りなくすべての業務をこなせると、なんとも言いがたい充足感があります。
それでもプレイヤーには働かなければならない理由があります。生活のためです。……あっ、人間ではなく、猫の生活費を稼ぐためです。不思議な同居人(?)の“猫様”に、お給料を使ってさまざまなご飯を与えましょう。猫様は与えた餌によって進化し、分裂します。ぜひいろいろな種類の猫様を集めてみてください。
このコンビニにはさまざまな人が訪れます。たまに犬や、人でないものも訪れます。目の下にクマがある社会人がエナジードリンクを、主婦っぽい女性がトイレットペーパーを、ミイラが包帯と薬を買っていく……レジでの人間観察(?)も楽しいポイントです。
- ゲーム情報
- 発売日:2022年11月8日
- ジャンル:シミュレーション
- PC
- 価格:520円[税込]
『7 Days to End with You』なにひとつ言葉が分からない世界で過ごす7日間の物語
ここに注目!
- 試行錯誤を繰り返して何度でも遊べる
- 言語を解読するおもしろさ
- 自分だけの解釈で広がる物語
『7 Days to End with You』は、なにひとつ言葉が分からない世界で目覚めた主人公が、ひとりの女性との会話や、室内の情報から言語を解読していく物語です。
絵や色、数字らしきものなど、ある程度ヒントが散りばめられているので、言葉を当てはめて自分だけの辞書を構築していきます。
自分が予想した言葉が並ぶ辞書と比べ合わせながら、女性の言葉を理解して、自分が何者なのか、女性とはどういった関係なのか、推理していきます。
主人公は目覚めてから7日間目に必ず死んでしまうのですが、また新しい7日間が始まります。辞書は前回のものを引き継げますので、少しずつ辞書を完成に近づけましょう。
- ゲーム情報
- 発売日:2022年2月7日
- ジャンル:アドベンチャー/シミュレーション
- Nintendo Switch/iOS/Android/PC
- 価格:Nintendo Switch版は1180円[税込]、Steam版は790円[税込]
『ゴロゴア』絵画のような世界を行ったり来たりして解くパズル
ここに注目!
- 手書きの美しいイラスト
- 直感的な操作でプレイできるパズル
- 言葉で語らないストーリー
『ゴロゴア』は、絵画のようなパーツを組み合わせていくパズルゲームです。パーツを組み替えたり、絵画の中の物を動かしたりして、物語を進めていきます。
本作には言葉で語られるストーリーはほぼなく、イラストを見ながら、どのような物語なのか推測していくのもおもしろいです。美しいイラストと、直感的な操作ながら独創性の高いパズルで、濃密なゲーム体験ができること間違いなし!
- ゲーム情報
- 発売日:2017年12月15日
- ジャンル:パズル
- Nintendo Switch/プレイステーション4/Xbox One/iOS/PC
- 価格:Nintendo Switch版は1500円[税込]、プレイステーション4版は1528円[税込]、iOS版は800円[税込]、Steam版は1900円[税込]
『Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜』ひとりの画家の人生を紐解くアドベンチャー
ここに注目!
- アニメ調イラストと油絵が共存するフレーム
- 簡単かつ直感的な操作で解けるパズル
- 記憶に残り続ける感動のラスト
『Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜』は、ひとりの画家の人生を追体験するアドベンチャー。プレイヤーは主人公である若い画家と一緒に、作品を完成させるため筆を執ります。
本作の魅力はなんと言っても美しいイラストの数々。部屋の家具ひとつひとつや、壁に掛けられた絵画は油絵風に描かれているのですが、人物などはアニメ調に描かれているのです。このジブリ映画を彷彿とさせるタッチのおかげか、ストーリーで重要となる人物はくっきり浮き出して見えます。
最初は極めて平凡な日常の風景が描かれているのですが、プレイヤーは、段々とこの世界に違和感を覚えていくことでしょう。少しずつ謎を解いてたどり着く真実は、きっとプレイした多くの人の記憶に残るものだと思います。
- ゲーム情報
- 発売日:2021年8月25日
- ジャンル:アドベンチャー
- Nintendo Switch/PlayStation 4/iOS/Android/PC
- 価格:Nintendo Switch版とプレイステーション4版は1320円[税込]、iOS版は1000円[税込]、Android版は730円[税込]、Steam版は1500円[税込]
『アンリアルライフ』記憶喪失の少女とAI信号機が不思議な世界をさまよう
ここに注目!
- 青を基調とした美しいドット絵
- シーンに引き込まれる魅力的な音楽
- 多感な時期である少女の心理描写
『アンリアルライフ』は、記憶喪失の少女・ハルが、しゃべるAI信号機“195”とともに、失われた記憶を探しに行くアドベンチャーです。ハルは物から記憶を読み取る能力を持っており、それを駆使して不思議な世界を探検します。
ハルが迷い込んだ世界は基本的に夜で、青白い月明かりが照らす幻想的な風景が広がっています。青を基調としたドット絵が美しいです。
また、制作者のhako生活氏が作中BGMの多くを手がけており、シーンに引き込まれるような臨場感ある音楽が魅力的です。私はよく、読書をするときのオトモにしています。
ハルの記憶の底にある真実を探して、この世界の真相に迫りましょう。
- ゲーム情報
- 発売日:2020年5月14日
- ジャンル:アドベンチャー
- Nintendo Switch/iOS/Android/PC
- 価格:Nintendo Switch版は2400円[税込]、iOS版は1100円[税込]、Android版は860円[税込]、Steam版は2050円[税込]
『Ib』不気味な美術館に迷い込む、名作ホラーADV
ここに注目!
- “ゲルテナ”の作品も魅力的
- 誰もいない、不気味さ漂う美術館
- 選択を迫られるマルチエンディング
『Ib』は、両親と美術館に来ていた少女・イブが、ひょんなことからもうひとつの奇妙な美術館に迷い込むホラーアドベンチャーです。もともとは2012年に公開されたフリーゲームでしたが、2023年3月にはNintendo Switchパッケージ版も発売されました。
誰もいない美術館と、かわいらしいながらもどこか影を感じる絵柄が、この世のものではない不気味さを感じさせます。
発表から10年以上が経ち、名作ホラーアドベンチャーとして名高い本作は、パッケージ版の発売や美術展の開催など、まだまだ盛り上がりを見せています。未プレイの方はぜひこの機会にプレイしてみてください。
- ゲーム情報
- 発売日:2012年2月27日
- ジャンル:ホラーアドベンチャー
- Nintendo Switch/PC
- 価格:Nintendo Switch版は1500円[税込]、Steam版は1300円[税込]
『TOEM』とびっきりの写真を撮るため、カメラを引っさげ旅に出る
ここに注目!
- 手書きのモノクロイラストがかわいい
- 本編がフォトモード
- ほっこり癒やされる住人たちとのやり取り
『TOEM』は、いろいろな場所を旅しながら素敵な写真を撮っていくアドベンチャー。昨今のゲームにはだいたいフォトモードが搭載されていますが、あの機能を使い倒す方にはオススメの作品です。なぜなら、ゲームの本筋が写真を撮ることだからです。
手書きのモノクロイラストがものすごくかわいい。ゲーム画面を見てビビッときた方はその直感を信じてください。行く先々で出会う住人たちとのやり取りもほっこりしていて、癒やしのひとときを提供してくれます。
- ゲーム情報
- 発売日:2021年9月17日
- ジャンル:アドベンチャー
- Nintendo Switch/PlayStation 5/PC
- 価格:Nintendo Switch版は2180円[税込]、プレイステーション5版は2178円[税込]、Steam版は2050円[税込]
『Unheard -罪の代弁-』音で事件を解決する、新感覚推理ゲーム
ここに注目!
- ありとあらゆる“音”を証拠に推理
- 新感覚のミステリー
- 点と点が繋がった瞬間の快感
『Unheard -罪の代弁-』は、ありとあらゆる“音”を証拠に推理を進めていくミステリーアドベンチャー。プレイヤーは記録された事件を繰り返し聞いて、真相を究明していきます。
人間は視覚からの情報量がもっとも多いと言われていますが、本作において視覚はあまり役に立ちません。登場人物たちの会話や、かすかに聞こえる環境音、異音などを頼りに推理を進めていきます。
最初は人物と声が一致しない状態から始まりますが、ほかの会話を聞くなどしてヒントを集めていくと、次第に事件の輪郭がはっきりしてきます。記録されているものとはいえ、事件はリアルタイムに進行していくので、より多くの会話を聞くためにエリアを変えて繰り返し事件を再生する必要があります。
音声として収録された事件が見えた瞬間、事件解決の糸口となるでしょう。
- ゲーム情報
- 発売日:2022年3月22日
- ジャンル:アドベンチャー
- Nintendo Switch/プレイステーション4/Xbox One/PC
- 価格:Nintendo Switch版とプレイステーション4版は1430円[税込]、Steam版は1010円[税込]