スマホやPCで遊べる人気RPG『グランブルーファンタジー』(以下、『グラブル』)を題材にした『グランブルーファンタジー ヴァーサス』(以下、『GBVS』)。2020年2月6日にプレイステーション4用ソフトとして発売される本作は、『グラブル』に登場するキャラクターたちがバトルをくり広げる、対戦アクションRPG。

 対戦格闘ゲームでありながらも、育成要素のある“RPGモード”など、対戦以外の遊びかたも豊富な本作。本記事では、事前に製品版バージョンをプレイして感じた、『GBVS』が『グラブル』ファンにオススメできる10の理由をお伝えしていこう。

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[1]イラストのような美麗なビジュアル

 本作の開発を手掛けているのは、『ギルティギア』シリーズなどで知られるアークシステムワークス。同社のグラフィックの特徴と言えば、まるでアニメキャラクターがそのまま動いているかのような作風だ。

 『GBVS』でもその技術が惜しみなく使われており、アニメというよりは『グラブル』のキャラクターイラストがそのまま動いているかのような印象。

 キャラクターたちの動きや表情は、どこを切り取っても絵になるほど作り込まれているので、見るだけでも『グラブル』ファンにはたまらないものとなっているのだ。

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[2]人気キャラクターたちが続々登場!

 発売時に使用できるキャラクターは、グラン、カタリナ、シャルロッテ、ランスロット、パーシヴァル、フェリ、ローアイン、ファスティバ、メーテラ、ゼタ、バザラガの計11名。バラエティー豊かに原作でも人気の高いキャラクターたちが揃っているので、『グラブル』ファンならば誰かひとりは絶対に自分で操作してみたいはず

 さらに、今後ダウンロードコンテンツとして、黒衣の男、ナルメア、ソリッズ、ジータ、ベリアルの参戦が発表されているほか、今後も続々とキャラクターが追加される予定とのこと。どのキャラクターが参戦するのか、ワクワクしながらプレイするのも楽しみのひとつだろう。

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 しかも各キャラクターどうしの対戦前や対戦後には、それぞれ掛け合いセリフが用意されているほか、特定の組み合わせではバトル中のセリフも変わるといった、細かな要素もうれしい。

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たとえばあまり接点のないローアインとフェリの掛け合いだとしても
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幽霊にまつわるお話などをくり広げる

[3]原作おなじみの技を、ワンボタンで誰でも出せる!

 対戦アクションと銘打たれた本作は、基本操作は一般的な対戦格闘ゲームと違いはないが、最大の特徴はワンボタンで必殺技(本作では“アビリティ”という)が出せること(テクニカル入力という、いわゆる一般的なコマンド入力も可能)。

 全キャラクター、どのアビリティも、R1ボタンと方向キー、またはR1ボタン+ほかのボタン+方向キーで、すべての技がくり出せるのだ。いわゆる超必殺技である奥義、解放奥義にはコマンドが必要だが、それでも非常に出しやすいコマンドになっている。

 本作の魅力といえば、キャラクターたちが原作などで使用していた技の数々を、自分の手でくり出せること。対戦格闘ゲームが苦手な人でも、カンタンに技を出して、美麗な演出の数々を堪能することができる。

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[4]ド派手な演出の数々はファン必見!

 そんな技の数々の中でも、奥義と解放奥義は超ド派手な演出が盛り込まれている。とくに奥義は原作でもおなじみの技だが、原作のようなデフォルメキャラクターではなく、等身大のキャラクターたちが技を決めてくれるので迫力満点!

 また、一部の技は攻撃を受けた側の表情が変わるなど、細かな演出も盛りだくさん。自分の手で奥義をくり出してヒットさせたときの快感は、『グラブル』とはまた違った爽快感と言えるかも。

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ランスロットの解放奥義では……。
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対戦相手が氷漬けに。ファスティバさんの神々しい佇まい(笑)。
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こちらはゼタの解放奥義。
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そのままフィニッシュすると、ゼタの鎧などが壊れたセクシーな姿に!
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ローアインの解放奥義では、まさかのユグドラシル召喚。ユグユグでけー!
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……というのも、ローアインの妄想なのでした。こういった演出も見どころ!

[5]爽快アクションで遊べるRPGモード

 さて、本作は対戦格闘ゲームでありながらも、シングルプレイ、またはオンライン協力プレイに対応した専用モード“RPGモード”を搭載している。

 いつものようにグランたちが冒険をしていたところ、空の世界に異変が発生。拡大していく混乱の中、グランは同じ騎空団の仲間・カタリナと再会。しかし、カタリナはグランに剣を向け、ルリアを引き渡すように言ってくる。ともに旅をする仲間であるはずのカタリナが、なぜグランたちの前に立ちはだかるのか? そして異変の正体とは? ……といった、オリジナルストーリーが展開される。

 ストーリー上ではアドベンチャーゲームのような会話シーンが、フルボイスで展開。豪華声優陣によるボイスが、ドラマをより盛り上げてくれる。

 さらに、ストーリーの随所にはゲーム本編同様に、美麗なグラフィックで描かれたキャラクターたちによるカットシーンも。原作やテレビアニメでも見られなかった、キャラクターたちの活躍は必見だ。

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 RPGモードは各ステージをクリアーしていき、物語を進めていく。操作自体は対戦格闘部分とほぼ同じながらも、無数に現れる敵をバッタバッタとなぎ倒していく爽快なアクションゲームとなっている。

 “アクションRPG”とあるように、原作さながらの武器システムも搭載。武器を集めてキャラクターを育成していくという要素は、まさに『グラブル』らしいポイントだ。

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[6]ゲームセンターのようなオンラインモード

 対戦格闘ゲーム部分のメインとも言えるのは、全国のライバルたちと戦いをくり広げるオンラインモードだろう。オンラインモードでは、ランクを競い合うガチンコバトルの“ランクマッチ”と、ルームを制作し好きなプレイヤーとランクを気にせず対戦できる“プレイヤーマッチ”がある。

 さらに、最大64人が同時接続できる“オンラインロビー”では、チャットやスタンプを使ってほかのプレイヤーとワイワイとコミュニケーションをとりながら対戦可能。ルームでは自分の好きなアバターを使って、ルーム内を自由に歩き回れる。まるでゲームセンターに来たかのような気分で、みんなと対戦してみよう。

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[7]ひとりで遊べるモードも満載

 もちろん対人戦だけでなく、コンピューター戦を勝ち進んでいく“シングルモード”や、気軽にコンピューターやオフラインでの対人戦に挑める“VSモード”もある。

 とくにシングルモードは、勝ち進むごとに対戦相手の難易度を変更できるようになっている。オンラインで遊ばずとも、ひとりでとことんバトルに挑めるのだ。

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VERY HARD、EXTREMEなど、『グラブル』でおなじみの難易度表記に思わずニヤリとしてしまう。もちろんHELLも……!

[8]初心者にうってつけの“タクティクス”

 基本操作、キャラクターごとのアビリティやコンボ、各キャラクターへの対策、ゲーム用語が学べる“タクティクスモード”は、初心者にはうれしい要素。詳しい操作方法を遊びながら学べるほか、バトルに役立つ戦術がたっぷりと詰め込まれている。

 また、項目ごとにミッションが用意されており、クリアーすると後述する“ギャラリー”のイラストなどを解放するのに使用するポイントもゲットできるので、これらのミッションを達成していくだけでも楽しめる。

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[9]トレーニングモードが充実しすぎ

 バトルの練習に最適なのは、“トレーニングモード”。本作のトレーニングモードは初心者のみならず、上級者にとってもうれしい要素が満載。どんなプレイヤーでも、とことん練習に臨める環境が揃っている。

 行動をレコーディングしてから再生する機能はもちろんのこと、たとえば攻撃をガードされた際の細かな反撃設定から、攻撃を当てた際にコチラが先に動けるのか(いわゆる有利、不利)の表示など、とにかく細部に至るまで設定して練習することができるのだ。

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[10]豪華イラストを多数収録!

 オマケ要素的な存在である“ギャラリー”では、本作に使用されているBGMの視聴のほか、RPGモードで一度見た会話シーンやカットシーンを、いつでも好きなときに視聴可能。ちなみに記事でお伝えすることはできないが、本作はBGMもメチャクチャいい。各キャラクターに専用BGMがあるほか、ランスロットVSパーシヴァルなどの特定の組み合わせには専用曲も用意されている。

 さらに、サイゲームスと、アークシステムワークスの両スタッフ陣が描き下ろした豪華なイラストも多数収録。中には『グラブル』、『GBVS』のディレクターである福原哲也氏や、『ブレイブルー』シリーズなどのプロデューサーである森利道氏が描いたイラストも!

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ちなみにメインメニューには全モードごとに専用イラストあり。こだわりがスゴイ!

対戦格闘ゲームファンにもオススメ

 以上が、『グラブル』ファンに本作をオススメできる10の理由だ。もちろん『グラブル』を知らない人にもオススメできる。ゲーム性はシンプルながらも奥深い読み合いが楽しめるほか、必殺技にクールタイムが存在するアビリティシステムの駆け引きなどは、対戦格闘ゲームファンにとっても斬新な要素と言えるだろう。

 また、コマンド入力がワンボタンと非常に簡単なので、“対戦格闘ゲームは好きだけど、コマンド入力はちょっと苦手”、“投げキャラを使いたいけど、1回転コマンドが出せない!”というような、操作に不安がある人でも存分に戦えるはず。何せ、(テクニカル入力では)1回転コマンドの投げ技すらも、ワンボタンで出せてしまうからだ。

 少しでも本作が気になった人は迷わずに、新たな空の世界に飛び込んでみてほしい。