Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)、Xbox Oneで相次いで配信された『ファイナルファンタジー』シリーズ。その中から、『FFVII』(FF7)の特徴を、PS4版、スマホ(iOS、Android)版も含めて改めて振り返る。

「なぜなら、クラウド。おまえは……人形だ」

 2019年の2〜4月。平成の終わり際に、『ファイナルファンタジー』シリーズの従来作が活発な動きを見せている。というのも、これまでプレイステーション4(以下、PS4)、PC(Steam)などを中心に展開していたリマスター版の『FFVII』、『FFIX』、『FFX/X-2』、『FFXII ザ ゾディアック エイジ』が、相次いでNintendo Switch、Xbox Oneでも発売&配信されたというわけだ。

 オリジナル版の発売当時にやり込んだ人はもちろん、『ディシディアFF』などでキャラクターは知っているものの、RPGでは遊んだことがないという人も、これを機会にぜひ遊んでほしい。

 とはいえ、もっとも発売年が近い『FFXII』ですら、オリジナル版の発売は2006年で13年前。当時遊んだけど忘れてしまった人、最近興味を持った人に向けて、改めてこれらの作品の基本と魅力を短期連載で紹介していこうと思う。今回は『FFVII』。

FF』シリーズリマスター振り返り連載は下記をチェック!

Switch版、Xbox One版、PS4版、スマホ版の特徴

 価格は、各1800円(Xbox One版のみ1814円)。各機種のベースとなっているのは、『FFVII インターナショナル』(インターナショナル版の詳細は後述)。画質を各機種用にHDなどにリマスターしているほか、現在も遊びやすくなるように、機能が追加されている。

タイトル画面にある“ADDITIONAL CREDITS”を選択すると、リマスター版のクレジットが確認できる。画面にはライフストリーム、BGMに「片翼の天使」が流れる。
セーブは、10種類のファイルに各15個のスロットがあるため、最大150ヵ所のセーブが可能。

3倍速モード(PS4、Switch、Xbox One対応)

 ゲームの速度が3倍になるモード。バトルやフィールドの移動が非常に快適になる。ムービー中には使えない。ちなみに、制限時間がある場所などでは、制限時間の進む速度も3倍になる。強敵とのバトルなどでは、思考時間を持てないことにもなるので、ザコ敵とのバトルなどで使うのをオススメする。Lスティックボタン(Lスティック押し込み)で機能をオンにする(ボタンはNintendo Switch版のもの)。

バトル強化(PS4、Switch、Xbox One対応)

 
 HPやMP、リミットゲージがつねにMAX状態になる機能。この機能をオンにしていると、減ったHP、MPなどが即座に回復するうえ、つねにリミットブレイク状態となり、リミット技を発動したつぎのターンでも、リミット技が使えるようになる。新たなリミット技を覚えるには、一定回数を使う必要があるため、非常に便利。Rスティックボタン(Rスティック押し込み)で機能をオンにする(ボタンはNintendo Switch版のもの)。

 なお、“つねにMAX”というのは、その時点での最大値であり、HPやMPが9999になるというわけではないため、レベル上げをしないで進む、一撃でやられてしまうような状態ではこの機能も意味がない。また、戦闘不能での回復も不可能。ただし、フェニックスの尾やレイズなどで戦闘不能を回復すれば、すぐにHPを最大値まで回復できる。

ステータスMAX機能(スマートフォン対応)

 “バトル強化”と違い、この機能をオンにした瞬間、レベル、HP、MP、ギル、ちから、すばやさといったステータスがすべて“9999”や“255”となる。戦闘などは快適だが、バトルがただの作業になってしまうので、ゲームを楽しみたい人にはあまりオススメしない。なお、一度MAXにしてしまうと戻せない。

エンカウントなし(PS4、Switch、Xbox One、スマートフォン対応)

 フィールドで敵と出会うことがなくなる機能。どれだけ迷っても敵に出会わないので、サクサク進められるようになる。ただし、レベル上げなどはできないので、ボスとの強制バトルなどでは、前述の“バトル強化”機能を使わないと苦しい戦いになってしまうので、要注意。また、この機能をつねにオンにしているとユフィを仲間にできない。Lスティックボタン&Rスティックボタンの同時押しで機能をオンにする(ボタンはNintendo Switch版のもの)。

購入特典“ミッドガル カスタムテーマ”(PS4対応)

 PS4版のみになるが、購入特典としてPS4で使える『FFVII REMAKE』(現在開発中のリメイク版『FFVII』)のカスタムテーマがもらえる。ハイクオリティーなクラウドの後ろ姿、ミッドガルを背景にリメイク版への期待を高めたいときにオススメだ。

『FFVII』の特徴

 1997年1月31日にプレイステーションで発売。それまではドット絵が中心だったが、シリーズ初の3Dグラフィックで、ムービーを併用した演出を取り入れているのが特徴。また、中世ファンタジーではなく、機械文明を描いたSF的な世界観、宿敵・セフィロスを追う伏線が散りばめられたストーリーなどが好評を呼び、世界中で話題に。

 1997年10月には、ザックスが登場する新たなイベントや、エメラルドウェポンといった敵を追加した“インターナショナル版”を発売した。これまでに、1100万本以上(パッケージソフト出荷数とダウンロード販売数の合計)の世界累計販売本数を記録している。

『FFVII』PS版のパッケージ。

あらすじ

 星の生命エネルギー魔晄を独占する企業「神羅カンパニー」は世界の覇権をにぎっていた。大都市ミッドガルでは、神羅に対抗する反体制組織アバランチによる反抗活動が激化していく。神羅カンパニーの元ソルジャークラウドは、傭兵としてアバランチに手を貸していた。それが、自分の失われた過去と向き合い、更には星の未来をかけた戦いへと巻き込まれていくと知らずに…
(公式サイトより/http://www.jp.square-enix.com/ff7sp/)

登場する主要キャラクター

 仲間になる主要キャラクターを中心に紹介。

クラウド・ストライフ

ソルジャークラス“1ST”の青年。巨大な剣・バスターソードを使う。過去に関して不明な点が多い。

バレット・ウォーレス

反神羅組織アバランチのリーダー。過去に故郷と家族、そして右腕を神羅に奪われ、復讐に似た気持ちを抱く。

ティファ・ロックハート

アバランチの一員。クラウドの幼なじみだが、再会した彼とは、どこかぎこちなく接する。格闘術の使い手。

エアリス・ゲインズブール

スラムで花売りをしている少女。ある事件のさなか、クラウドと出会う。“古代種”と呼ばれる種族の末裔。

レッドXIII

星の守り神として古代から生息する種族。実体験として神羅に捕らえられていた。人語を理解する能力を持つ。

ユフィ・キサラギ

かつて神羅との戦いに敗れた村、ウータイの少女。故郷復興を目指し、マテリアハンターとして活動する。

ヴィンセント・ヴァレンタイン

神羅の実験施設のひとつ、神羅屋敷の地下で眠り続けていた男。かつては神羅の特殊部隊タークスに所属。

ケット・シー

巨大なモーグリのぬいぐるみに乗った、自称猫型占いマシーン。関西弁を話す。怪しい行動が多く、その裏にはとある目的が……。

シド・ハイウインド

伝説的な飛空艇パイロット。かつては神羅の宇宙計画に携わり、史上初の宇宙飛行士として飛ぶはずだった。

おもなシステム

 『FFVII』はストーリーもさることながら、システムの人気も高い。とくに、魔力を持ったアイテム“マテリア”を装備して魔法やアビリティを覚える“マテリアシステム”、ゲージを溜めて特別な技を発動するリミットブレイクは、『FFVII』を代表するシステムと言える。

マテリアシステム

 “マテリア”と呼ばれる魔力を秘めたアイテムを付け替えることで、キャラクターの強化を行うシステム。マテリアには魔法や技を覚えられるものがあり、組み合わせによって個性を引き出す楽しみがあった。また、レアなマテリアを探す楽しみも。

リミットブレイク

 攻撃を当てる、攻撃をくらうといった行動で増加するリミットゲージが溜まると発動できる必殺技。キャラクターごとに技が異なり、なかには、窮地でも大逆転を狙えるものも。リミット技をくり返し使うことで新たな技を覚えていくが、レベル4の究極リミット技を覚えるには特別なアイテムなどが必要となる。

コンピレーション オブ FFVII

 『FFVII』は、その人気からスピンオフ作品も多く発売された。携帯電話で展開した、2004年の『ビフォアクライシス -FFVII-』を皮切りに、『FFVII』のその後を描いた映像作品『FFVII アドベントチルドレン』(2005年)、ヴィンセントが主人公のTPS『ダージュオブケルベロス FFVII』、ザックスを中心とした『FFVII』以前の物語を描く『クライシス コア-FFVII-』などが登場。それらを総称して、“コンピレーション オブ FFVII”と呼ぶ。

『FFVII アドベントチルドレン』

 2005年発売。本編から2年後の戦いを描いたフルCG映像作品。2009年には、一部の演出を変更、新規カットを追加したBlu-ray版『FFVII アドベントチルドレン コンプリート』が発売された。

『ビフォア クライシス -FFVII-』

 2004年からiモードなどで配信。特殊部隊タークスの新人隊員となった主人公を操作するアクションRPG。『FFVII』本編につながる物語を、クラウドたちとは異なる視点で描く。

『クライシス コア -FFVII-』

 2007年にPSPで発売。『FFVII』本編にわずかに登場したソルジャー、ザックスが主人公となり、彼の過去を描いたアクションRPG。おなじみのキャラクターに加え、ザックスに深く関わる、アンジール、ジェネシスといったキャラクターも登場。画面上にリールが表示される“デジタル・マインド・ウェーブ”システムが特徴的だった。

『ダージュ オブ ケルベロス -FFVII-』

 2006年にPS2で発売。ヴィンセントが主人公となるガンアクションRPGで、『FFVII』の3年後に突如地下から現れたディープグラウンドソルジャーとの戦いを描く。ストーリーを語るモードのほか、マルチプレイ用のオンラインモードも用意された。

全世界待望のフルリメイク版『FFVII』

 もともとリメイク版への要望は多かったが、『FFVII アドベントチルドレン』の発売後、さらに「あの画質で『FFVII』を遊びたい」という声は多かったように思う。そして、その要望が現実のものとなり、2015年6月15日に開催された“PlayStation E3 EXPERIENCE 2015 Press Conference”にて、ついに、フルリメイク版『FFVII REMAKE』が発表された。『FFVII REMAKE』はプレイステーション4用ソフトとして発表。現在までに、公式サイトで2本の映像が公開されたほか、2017年のモナコのイベントで最新スクリーンショットが公開されている。

 『FFVII REMAKE』の発表時、そして新映像公開時の反響を記録した動画があるので、最後にこちらを紹介したい。

 次回の振り返りは『FFIX』。お楽しみに!(2019年5月5日夜頃掲載予定です)