2017年9月19日、東京・品川インターシティホールにて、“2017 PlayStation Press Conference in Japan”が開催された。東京ゲームショウの直前に、ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアがカンファレンスを行うのはすっかりおなじみ。今年も東京ゲームショウに出展タイトルを中心に、年末から来年に向けての同社の戦略を明らかにした。

リミテッドコレクションが続々

 2017年9月19日、東京・品川インターシティホールにて、“2017 PlayStation Press Conference in Japan”が開催された。東京ゲームショウの直前に、ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(SIEJA)がカンファレンスを行うのはすっかりおなじみ。今年も東京ゲームショウに出展タイトルを中心に、年末から来年に向けての同社の戦略を明らかにした。ここでは、新情報が相次いだ、同イベントの模様をリポートしよう。

 E3 2017のカンファレンスと歩調を合わせるように、映像の披露が中心に、豊富なラインアップを披露した今回のプレスカンファレンス。ホスト役として登壇したのは、SIEJA プレジデント 盛田厚氏。昨年リリースした新型プレイステーション4とプレイステーション Proの販売も好調で、6月11日時点で「累計6040万台を突破した」とコメントした盛田氏は、さらなるプレイステーション4の拡販を図るべく、周辺機器やリミテッドエディションを充実させるとした。ここで紹介されたのが、11月3日発売予定のワイヤレスコントローラーや、10月19日発売予定の“PlayStation 4 グランツーリスモSPORT リミテッドエディション”(価格は39980円[税抜])、11月3日発売予定の“PlayStation 4 コール オブ デューティ ワールドウォーII リミテッドエディション”(価格は39980円[税抜])などだ。ことに、“PlayStation 4 コール オブ デューティ ワールドウォーII リミテッドエディション”はこのカンファレンスが国内では初お披露目で、ミリタリタッチのデザインがファンの心をくすぐらずにはいられない一品だ。ちなみに、オリジナルデザインの本体やリミテッドエディションの発表は、このあともいくつか続くことになるわけだが、本記事を読み進めてご確認されたし。ひと言お伝えしておくと、これからプレイステーション4には、どれを購入したらいいか悩んでしまうような豊富な本体ラインアップが用意されている。

ホスト役として登壇したSIEJA プレジデント 盛田厚氏。
冒頭では、リミテッドエディションなどを紹介。

人気シリーズの続編がつぎつぎと

 そのあと、盛田氏より紹介されたのは、プレイステーションプラットフォームが誇る人気シリーズの最新作。『コール オブ デューティ ワールドウォーII』や、『二ノ国 II レヴァナントキングダム』などだ。ここでもたらされた新情報は、ディースリー・パブリッシャーの『地球防衛軍5』の発売日が12月7日に決定したことや、コーエーテクモゲームスの『真・三國無双8』の発売時期が2018年初頭とアナウンスされたこと。スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーIX』がカンファレンス開催日である9月19日(!)より配信開始されたことなどだ。『真・三國無双8』に関しては、ソニーストア限定で、“PlayStation4 真・三國無双8 Edition”がリリース予定であることもアナウンス。また、2018年1月11日に発売される『ディシディア ファンタジーファンタジーNT』には、『ファイナルファンタジーXV』のノクトが参戦することも明らかにされている。

『FFXV』よりノクティスが参戦決定!! 『ディシディア ファイナルファンタジー NT』の新情報が到着

 新発表タイトルとして会場を沸かせたのは、アトラスとヴァニラウェアによる2Dアクションの最新作『ドラゴンズクラウン・プロ』。2013年に発売された『ドラゴンズクラウン』をプレイステーション4向けに蘇らせた本作は、4K画質対応はもちろん、全楽曲を生オーケストラで完全新録。さらに、プレイステーション3とプレイステーション Vitaのクロスプレイにも対応するという。発売日は2018年1月25日だ。

 幅広いファン層を持つ『マインクラフト』の関連作、『マインクラフト:ストーリーモード - シーズン2日本語版』も10月に配信されることが発表。配信元はTelltale Gamesで、9月28日に予約が開始される。事前予約をすると、『エピソード1』から『エピソード5』まで遊べるシーズンパスが、25%OFFになるとのことだ。

 バンダイナムコエンターテインメント『アイドルマスター ステラステージ』の発表もファンにとっては朗報だろう。同作は12月21日発売予定となる。

 同じくバンダイナムコエンターテインメントからは、『機動戦士ガンダムバトルオペレーション2』も発表された。プレイステーション3向けに配信されていた基本プレイ無料のオンライン対戦型アクションゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』の続編となる本作。プレイステーション4でどのように進化するか楽しみだ。配信は2018年を予定。

プレイステーション VR対応タイトルも充実

 人気シリーズ最新作のタイトルラッシュがひといきついたところで、盛田氏がふたたび登壇。合わせてモニターに映し出されたのが、プレイステーション VR。盛田氏は、「発売から1年を迎えて、プレイステーション VRもユーザー様に好評をいただいております。その勢いを加速させるべく、『グランツーリスモSPORT』や『V!勇者のくせになまいきだR』といった期待作をリリースしつつ、デバイスの供給を増やしていくつもりでいます」と語った。さらなる訴求のための施策として明らかにされたのが、“PlayStation VR PlayStation Camera同梱版”の値下げ。10月14日より、従来から5000円のディスカウントとなる、44980円[税抜]の新価格で発売されることになった。SIEJAのプレイステーション VRに対する攻めの姿勢が見えるディスカウントだ。

 その後会場では、上記2タイトルを含む、『乖離性ミリオンアーサーVR』(配信日が9月28日に決定)や『サマーレッスン:新城ちさと』、『MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV』、『クーロンズゲートVR Suzaku』などのラッシュ映像が上映されたが、新情報として押さえておきたいのは、E3で出展されていたシューティング『Bravo Team』とホラーゲーム『The Inpatient -闇の病棟-』が国内向けにリリースされることが正式に決定したことだろうか。両タイトルとも、E3で好評を博していただけに、VRユーザーにとってはうれしいところだ。『Bravo Team』は2017年発売、『The Inpatient -闇の病棟-』は11月22日発売となる。

 そして来場者を「おお!」と思わせたのは、アートディング『A列車で行こうExp.(エクスプレス)』と、KONAMI『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS』の発表だ。ことに、プレイステーション3版『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』のリマスター版にあたる本作は、サイゲームスが開発に参加するというだけに気になるところだ。『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS』は、来場していた海外のプレス陣がとくにどよめいていたのが印象的だった。

 なお、盛田氏の口からは、この春劇場公開された人気アプリ『ねこあつめ』(映画タイトルは『ねこあつめの家』)のVRタイトル『ねこあつめVR』が2018年にも登場するとのこと! 『ねこあつめ』ファンにはうれしいところ!

『ねこあつめVR』……猫好きにはたまらん……。

 また、盛田氏によると、VRに関してはゲームのみならず映像などにも体験の場を広げるとのことで、ゲーム音楽を堪能できる『JAPAN Studio VR音楽祭』や、朝日新聞の『News VR』、ニコニコのVR対応などが明らかにされた。

『JAPAN Studio VR音楽祭』や『News VR』などプレイステーション VR対応の映像コンテンツも充実。

 映像というくくりでいうと、スマホやタブレットを連携して遊ぶ“PlayLink(仮題)”が日本に上陸。『Hidden Agenda』が2017年にもリリース予定であることも発表された。同作は最大6人で遊べるサスペンスで、スマホやタブレットでの投票により、そのあとのストーリーが変化するという、インタラクティブ性が特徴だ。

12月よりプレイステーション4向けにアニメ専門チャンネル“アニマックス on PlayStation”が開始。24時間アニメ番組で、独占タイトルなども用意しているとのこと。アニメファンにはたまらない!

新規オリジナルタイトルも多数

 人気シリーズ作、プレイステーション VRとして、カンファレンスの最後に用意されていたのが、充実の新規タイトルラインアップのお披露目。2018年2月22日に発売が決定したセガゲームスの『北斗が如く』、『地球防衛軍』シリーズの完全新作で2018年発売予定の『EARTH DEFENCE FORCE: IRON RAIN』(開発はユークスの模様!)、発売時期が2018年となったアトラスの『十三機兵防衛圏』、個人的には映像を見ているだけでワクワクせずにはいられないSIEの『Detroit Become Human』(発売時期が2018年上期と判明)、2018年2月15日発売がアナウンスされた『とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)』など、キラ星の如きタイトルが続々と紹介された。

 そのあとで、満を持して……という形で流されたのが、スクウェア・エニックスによる完全新作となる『LEFT ALIVE』の映像。荒廃した都市を背景に浮かび上がるのは、プロデューサー橋本真司氏、ディレクター鍋島俊文氏、キャラクターデザイン新川洋司氏(コジマプロダクション)の文字! 東京ゲームショウにて、9月21日 午前11時からスペシャルステージが開催されるとのことなので、期待が高まる。同作は2018年発売予定だ。

 と、ここまで盛田氏がひとりで切り盛りしてきたカンファレンスに対して、最後の最後にゲストが登壇した。カプコンの辻本良三氏だ。ひっさげて来たのはいうまでもなく、『モンスターハンター:ワールド』。辻本氏を壇上に迎えるや、「おかえりなさい」との盛田氏の言葉にも実感がこもる。辻本氏は、初公開となる映像を披露したあとで、「開発は順調です。大阪で開発チームががんばっていますが、いい形でお届けできると思います」と手応えを語った。映像では、初公開となるモンスターが公開されたが、新しいモンスターは“ネルギガンテ”でパッケージに描かれるメインモンスターになるとのこと。それに引き続き、「パッケージモンスターが発表になったということは……」と前置きしたうえで、辻本氏は『モンスターハンター:ワールド』の発売日がワールドワイド同時の2018年1月26日に決定したことを発表。合わせて、重ね着装備やジェスチャーなどが収録される『デジタルデラックス』版や、アートブックやサウンドトラックが同梱される『コレクターズエディション』などの存在も明らかに。『コレクターズエディション』に対しては、盛田氏も思わず「欲しいです」とひと言。

 そして最後に紹介されたのが、“PlayStation 4 Pro MONSTER HUNTER: WORLD LIOLAEUS EDITION”。『モンスターハンター』シリーズの人気モンスター、リオレウスをデザインしたプレイステーション4 Proの数量限定版だ。同ハードの経緯を辻本氏は「今回、プレイステーション4のパワーを使って『モンスターハンター』の世界を描いてみたいという気持ちがありました。そして今回、初代『モンスターハンター』のメインモンスターであり、シリーズにずっと登場しているリオレウスをモチーフにして、しかもプレイステーション4 Proで、オリジナルのデザインを用意させていただきました」というから、まさに『モンスターハンター:ワールド』のコンセプトを体現した本体と言えるだろう。同ハードは、ソフトの発売に先駆けて12月7日に発売。『モンスターハンター:ワールド』の発売日である2018年1月26日午前0時から遊べるダウンロードコードもついてくるという。価格は49980円[税抜]だ。

 なお、カンファレンスの最後には、2017年9月21日~24日まで(21日と22日はビジネスデイ)、千葉県・幕張メッセで開催される東京ゲームショウに関連して、プレイステーションブースの事前試遊予約の概要や、PlayStation Plusの会員限定で、東京ゲームショウ2017に出展する『いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY』、『太鼓の達人セッションでドドンがドン!』、『KNACK ふたりの英雄と古代兵団』の3タイトルの体験版が、9月29日~10月9日までの期間提供されることが決定。さらに、“PlayStation祭 2017”が、札幌、福岡、大阪で開催されることが明らかにされている。

 というわけで、怒涛のようなラインアップが披露された“2017 PlayStation Press Conference in Japan”。最後に盛田氏は、来場者に向けて自身の思いを披露してくれた。そういえば、昨年のカンファレンスもそうだったが(2016 PlayStation Press Conference in Japan”のリポート記事はこちら)もそうだったが、盛田氏が最後に自身の言葉で語るコメントはどこか胸に響く。というわけで、ほぼ全文を引用させていただきつつ、リポート記事を締めくくらせていただこう。

 「プレイステーション4の発売以来、日本のゲーム市場をもう一度活性化することは、ゲームを愛してくれる皆さんへの義務だと思ってプレイステーションチームで一丸となってここまで展開してきました。この3年間で何か達成できたかどうかは、皆さんに評価していただくことですが、チームとして、これまでぶれずに前に進もうと誓いあって少しは前進することができたのではないかと思っています。とはいえ、まだ夢の途中。我々の旅はまだ終わりません。すべてのゲームをここに集めたい。心ゆくまでゲームの世界にわくわくし、そこから夢を見つける。親子で遊ぶ、みんなで遊ぶ、みんなで戦う、見る楽しみ、応援する楽しみ、伝えたいことはたくさんあります。みんなのプレイステーションを目指して、すべてのエンターテインメントをここに集める。やりたいこと、やらなければならないこともたくさんあります。一家に一台プレイステーションが目標です。そこからインタラクティブなエンターテインメントであるゲームを、より多くの人に楽しんでいただき、ゲームを文化として確立するのが夢のゴールです。皆さんを皆さんの想像を超える世界まで連れていきたいと強く願っています。さきほど我々の旅と言いましたが、この我々とは、これまでいっしょにゲームを提供してきたパートナーのみなさんはもちろん、ゲームを愛して楽しんでくださった、これ(配信番組)をご覧になっている皆さんも含むと、勝手に思っています。みんなのプレイステーションを信じて、これからもいっしょに歩んでいただけるとうれしいです」(盛田氏)。

 盛田氏が「ゲームのすばらしさをひとりでも多くの人たちに、これまで行ってきた活動の集大成として」制作された、カンファレンス当日に初公開されたテレビCMをお届けしよう。

カンファレンス後のフォトセッションから。

 ちなみに、“2017 PlayStation Press Conference in Japan”に合わせて、会場では生放送番組“ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ 2017 PlayStation Press Conference出張版”が配信。ライムスターの宇多丸をMCに、堂珍嘉邦やパンクブーブーの佐藤哲夫、田中道子をゲストに招きトークがくり広げられた。入り口付近に設けられた特設ブースには、SIEJAの盛田厚氏も姿を見せていた。

“ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ 2017 PlayStation Press Conference出張版”の流れで、カンファレンスが終わったあとで、盛田氏も交えて撮影。
カンファレンス終了後には、出口付近にリミテッドエディションなどが展示されていた。