ファミ通コンピュータ町内会

町内会サミット  第2回

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ファミ通町内会のレジェンド3人による町内会サミット。第2回となる今回は、ついにとがわKが合流して3人が集結。本格的に三者会談の模様をお伝えしていく。まずは実際に会った印象などを語り合うことで、徐々に間合いを詰めていくところから夢の一夜はスタートした。

text byナッツ(町内会イメージキャラクター)

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●とがわK
4コマGP殿堂入りのミスター町内会。

●村主
4コマ&長文ネタで異彩を放った無冠の帝王。

●塩味電気
初代4コマGP優勝者。芸人“おほしんたろう”として活躍中。

■投稿界の悲願、夢の三者会談スタート

とがわ すいません、お待たせして。
ナッツ どう? とがわ君の印象は。
村主 いや、ぜんぜんイメージと違いましたね。
塩味 うん、違いますね。
とがわ どんな想像をされてたのかわからない(笑)。
塩味 こうして実際見た印象だと、職場とかでもバリバリできそうな人って感じがするんですけど、ネタの感じからは真逆だと思ってました。
とがわ いや、ダメ人間ですよ。
塩味 どっちかって言うと、クラスの中心人物をひねくれた目で見ている感じのテイストだったじゃないですか。正直、もっと社会不適合者みたいな人かな思っていたんで。
村主 いきなり失礼なこと言いますね(笑)。
ナッツ そういうイメージ作りをしていたところはある?
とがわ あえて意識はしないですけど……町内会に関しては生活感はいらないと思っているんで。無駄な情報はいらないと。だから極力、ほかの投稿者とは会わないようにしていました。
塩味 ああ、その感じは、そうだろうなと思っていました。
とがわ 会ったらつまんないなと。もちろん今日は自分の意思で来たんだけど……。そのほうがおもしろいかなあとは思っていました。でも僕は、塩味君は写真を見て知っていたけど、村主君は想像通りでした。ああ、こんな感じだろうなと思っていました。
村主 ちなみに、おいくつなんですか?
(年齢を確認する3人。とがわ、村主、塩味の順に年上)
とがわ じゃあ僕がいちばんお兄さんだね。
(一同笑)
塩味 いや、「僕がいちばんお兄さんだね」とか言わなそうな感じがしてたもんな。見事に『僕たちの青春ソング』(※2005年刊行の『少年文芸』に掲載された、とがわK執筆の小説)の印象に引っ張られていましたよ。

■投稿を始めたきっかけ

村主 最初は、ファミ通をゲーム目的で買っていました?
とがわ いや、親戚のお兄ちゃんに「町内会っておもしろいよ」って見せられて……。
村主 あ、最初から町内会? ゲーム関係なし(笑)。
とがわ そうだね。わりかし最初からそうだったなあ。
村主 ふつう、最初はゲーム情報目的ですよね?
塩味 そうですね。僕は最初、ファミ通PSを読んでいて、そっちに投稿していたんですよ。ファミ通町内会には、まだ入り込めないなと思っていました。ファミ通PSのほうがベタというか一般よりだったので……。
村主 ああ、僕もちょっとだけファミ通PSに投稿していた時期がありますね。
塩味 投稿始めたのは何歳ぐらいですか?
とがわ 17、8歳……高校2年生ぐらい。いちばん最初は報告書に載って、「やったー!」って思って。最初載ったときって、うれしかったよね?
塩味 めちゃくちゃうれしかったです。
村主 伝言板とか載ったら、すごくうれしかったですよ。
塩味 僕は投稿を始めて半年ぐらいはぜんぜん載らなかったので、なんか一応投稿のオキテは書いてあるけど、それ以外にも暗黙のルールがあるんじゃないかと不安でした。根本的な何かを間違っているんじゃないかって……。
とがわ そうそう(笑)。わかる。
塩味 報告書の太字も、自分で考えるのか、勝手にやってくれるのかとか。
村主 僕はそこまで悩まなかったけど(笑)。
とがわ いや、でも初めはわからなかったよ。
塩味 これをやっていないから、そもそも選ばれる候補にも入っていないんじゃないかとか考えてしまっていました。それで1回載ってようやく、「あ、これで大丈夫なんだ」って安心しましたね。
とがわ 太字を指定したら、担当の方にイヤな奴だと思われるんじゃないかと思ったりしてね(笑)。
村主 それはあります。「そこを太字にするのかよ」ってセンスを疑われるんじゃないかと不安になったり(笑)。
塩味 載らない時期は、やっぱり町内会は難しいって思って……。だから初めて載ったときは、めちゃくちゃうれしかったですね。
ナッツ とがわ君と村主君も載らない時期ってあった?
村主 僕も最初は載っていなかったと思います。中学生だったんで、ネタもおもしろくなかったし。
とがわ 僕は最初に出した1枚が載ったんで、それがすごくうれしくて、続けてみようって気になりました。
村主 ペンネームは最初からとがわKでした?
とがわ そうだね。
村主 僕、載らないのはペンネームが悪いのかと思って、ころころペンネームを変えたりもしてました(笑)。載り始めて、あ、ペンネームはこれでいいのかと。
ナッツ 塩味君は、最初は“マチュピチュ”ってペンネームだったよね?
塩味 あれは、現“助手ウインク”の“うどんそば”さんが“西山孝之”に改名したじゃないですか。“うどんそば改め西山孝之”っていう時期を経てペンネームを変更したんですよ。
とがわ あー、あったあった。
塩味 あれを見てすごく憧れて、僕もやってみたいと思って。それに“マチュピチュ”っていうのはもともとある言葉だったから、自分の評判を調べようと思ってパソコンで検索しても遺跡が出てきちゃう(笑)。自己顕示欲が満たされないので、オリジナルのペンネームが欲しいと。後、漢字がカッコイイと思う時期でもあって……。なんかカタカナより漢字のドッシリした感じがカッコイイんじゃないかと思ったんですよね。
村主 あるある(笑)。みんなペンネームに関しては、いろいろ考えていると思います。西山さんのコラージュはおもしろかったですね。
塩味 “うどんそば”時代の4コマも印象に残っています。
村主 あの人も伝説クラスの投稿者ですよね。
ナッツ 彼はいまでも現役で投稿を続けてくれているね。報告書グランプリで優勝して会ったときは、おとなしそうな、いかにも投稿者って感じのイメージだったな。
とがわ あ、素敵。
塩味 僕自身もそういうタイプだし……だからこそ、このとがわさんの起業していそうな、学生時代から会社を立ち上げていそうなイメージに衝撃を受けています。
とがわ 起業してねーよ!(笑)
村主 ネタを見て、もっと文学青年みたいな感じかなと勝手に思っていましたね。
とがわ おもしろいですね、人のイメージって。僕は最初に塩味君が4コマグランプリで優勝して、誌面に写真が載ったのを見たとき、ああ、これが塩味君かと思ったんだけど……ちょっとガッカリした部分もあって……。
塩味 ああ、顔が見えちゃうと……。
とがわ その後、塩味君の作品を見ると、やっぱりあの顔がポッと浮かんできちゃう。あの人が描いているんだなって。あくまで僕だけの考えだけどね。
村主 そうなんですよね。僕も似たような考えなんで、顔は出さないです。

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“町内会”という共通言語のおかげもあり、初対面とは思えないほど3人の距離は一瞬で縮まった。そして話題は、3人が共通して得意としていた4コママンガへとシフトしていく。

■次回、レジェンドたちの4コマ哲学!

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