ファミ通コンピュータ町内会

塩味電気&概念覆す 一問一答完全版

町内会の常連になって得られるのはガバスと名誉。では、それ以上のサムシングを欲した投稿者たちはどこへ向かうのか? その答えのひとつがプロのお笑い芸人だ。そこで今回は特別企画として、ハガキ職人から芸人となったふたりの元常連投稿者を直撃。本誌2015年7月16日号には収まりきらなかったアレやコレやナニを完全掲載。

公開日時:2015-06-25 20:38:00

あの有名アイドルもお気に入り! 話題のTwitter芸人

おほしんたろう(a.k.a塩味電気)

塩味

ワタナベエンターテインメント九州所属。投稿者時代のペンネームは“塩味電気”。初代4コマGP優勝者で、イラストやマンガネタを得意としていた。

●投稿者から芸人を目指したきっかけは?
町内会に投稿を始めたのは中学生のときです。立ち読みしていて、とがわKさんの4コマに衝撃を受けてハガキを送り始めました。芸人に興味を持ったのは高校時代です。たまたまテレビでおぎやはぎさんのネタを見て、ものすごくおもしろくて、そこから『オンエアバトル』などのネタ番組を見るようになりました。大学で落語研究会に入って漫才とかコントをやって、卒業後にいまの事務所が福岡でオーデション番組をやったのに参加したのがきっかけで、芸人になりました。芸歴は7年目です。

●現在はどんな活動をしている?
地元の佐賀の情報番組『かちかちPress』のお天気中継を月~金でやってます。中継の最後は町内会っぽいイラストネタで締めてます。あとは先輩のラジオにちょっと出たり、たまに福岡の番組にも出たりしてます。月一で事務所のお笑いライブがあって、単独ライブをやることもあります。

●芸人活動の中で、ハガキ職人の経験が役立った瞬間は?
たまにテレビのスタッフさんなどに「ファミ通見てました」と言われることがあります。ネタを作るときや大喜利をやるときに、町内会の経験が役立っている気がします。

●芸人としての活動の中で、いちばんうれしかった瞬間は?
博多華丸・大吉の大吉さんにお声がけしていただいて、福岡で開催された大喜利ライブに出してもらったことです。華大さんを始め、バッファロー吾郎さん、麒麟・川島さん、インパルス・板倉さん、次長課長・井上さん、スリムクラブ・真栄田さん、ロバート・秋山さん、笑い飯・西田さん、ケンドーコバヤシさんなど、そうそうたるメンバーに混ぜてもらって夢のようでした。

●芸人となって、もっとも辛かった瞬間は?
その大喜利ライブで手も足も出ず、2時間あわあわしてライブが終わったことです。圧倒的な力の差を感じました。

●Twitterでのネタ投稿が人気ですが、始めたきっかけは?
先輩のパラシュート部隊・斉藤さんに「せっかくマンガ描けるならいっぱい描いたほうがええで」と言われて、だったらTwitterに載せてみようかな、と。リツイート数が伸びるのがおもしろくて続けてます。町内会に投稿するのと似た感覚です。

●Twitterでのネタ投稿を始めて、フォロワーはどれくらい増えましたか?
700人くらいだったのが、52000人になりました。

●Twitter投稿において心がけていることは?
あんまりないです。強いて言えば、入浴中や、目上の人と食事している最中などには投稿しないようにしています。

●Twitterでのネタ投稿を始めてよかったことは?
HKT48の指原莉乃さんが僕のツイートを「おもしろい」と言ってたくさんリツイートしてくれて、フォロワーが一気に20000人増えたことがありました。これを「さっしーバブル」と呼んでいます。また、Twitterきっかけでお仕事につながったりと、いろいろ予想外のことが起こっておもしろいです。

●町内会への投稿を再開する予定は?
気が向いたらまた送ることもあると思います。

●いままでに獲得したガバスは?
とりあえずハードはひと通りもらいました。もらったハードを売って、そのお金でハガキを買っていたこともあります。まだけっこうあるので、欲しいソフトが出たらプレイステーション4をもらいます。

●芸人を目指すハガキ職人に先輩としてメッセージを!
後輩がなかなか増えないので、九州のハガキ職人はぜひワタナベエンターテインメント九州に来てください!

3度のファミ通町内会長に輝いた殿堂入り投稿者!

トーキョーハコクラブ ブティックあゆみ(a.k.a概念覆す)

概念

松竹芸能所属。投稿者時代のペンネームは“概念覆す”。投稿量の多さと幅広さを武器に、年間最多採用者に贈る“町内会長”の座を3度も獲得した。

●投稿者から芸人を目指したきっかけは?
ハガキ職人としてのスタートは中2ごろだったと思います。初採用がファミ通町内会で、数年間は町内会のみに投稿していました。大学に進学したあたりで、ほかの雑誌の投稿コーナーや深夜ラジオにも投稿し出したり、お笑い好きな仲間と大喜利をしたりするようになりました。初めて出た素人の大喜利の大会で3位になって、そこで人前に立って笑わせるのっていいなーと思い、大学4年のころには「東京に行ってお笑いの養成所に通う」と心に決めました。いまはまだ芸人になって2年目です。

●現在はどんな活動をしている?
“トーキョーハコクラブ”というコンビを組んで、おもにコントをしています。ひとりで大喜利ライブに出ることも多いです。

●芸人活動の中で、ハガキ職人の経験が役立った瞬間は?
たまに先輩芸人の方に「読んでた。見たことあるよ」と言われ、大喜利のイベントなどに呼んでいただくのがありがたいです。僕はとにかく数を送るタイプだったので、アドリブでボケる場面で自然と頭の回転が早くなるというのも得をした部分かもしれません。

●芸人仲間で似たようなハガキ職人出身の人はいますか?
先輩だとマセキ芸能の寺田寛明さん(ペンネーム 荒俣宏初単独)や人力舎のトンツカタン森本さん(ペンネーム しまいにゃポコチン)、同期だと、よしもとのすぽっと赤嶺(ペンネーム 赤嶺総理)などがいます。ただ、どの方も深夜ラジオの常連で、ファミ通町内会に投稿していたハガキ職人の方とはまだあったことがありません。

●芸人としての活動のなかで、いちばんうれしかった瞬間は?
ダイナマイト関西NEXTに出場できたことはうれしかったです。芸人になる前からずっと好きなライブだったので。予選のペーパーテストをどうにか通過して舞台に立つことができましたが、本戦では負けてしまいました。がんばってまた立ちたいです。

●芸人となって、もっとも辛かった瞬間は?
今年の3月までピン芸人だったのですが、ピンだとスベった場合はすべて自分の責任なのが辛かったです。いまはコンビを組んで、相方とネタを練ったり反省したりで幾分マシにはなりました。

●町内会への投稿を再開する予定は?
両立しようと思っていたのですが、なかなか難しくて……。ただ、まわりの人から「いまも投稿はしてるの?」と聞かれることも多いので、そろそろ復活するのもいいなーと思ってます。

●いままでに獲得したガバスは?
もともとゲームは好きなので、ちょこちょこソフトと交換していました。投稿をやめたいまでもそれなりに蓄えがあるので、たまに交換しています。

●芸人を目指すハガキ職人に先輩としてメッセージを!
本人はそんな気はないのに、めちゃめちゃ尖ってると思われがちなので、敵意がないことをアピールした方がいい!

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