ファミ通コンピュータ町内会

第2代町内会長&塩味電気直撃取材

1年間でもっとも多くの作品が採用された投稿者は誰なのか? そして地球上で もっとも愛らしい水生生物とは何なのか? そんな疑問に明確な答えを出すために始まった投稿者掲載数ランク。2009年の最終結果は"概念覆す"君がぶっちぎりで2連覇をかっさらった。優勝者に町内会長の称号を授けるのは、町内会イメージキャラクターである私ナッツの役目。今年は、ある噂の真相を確かめるために福岡県にも足を延ばし、ランキング2位の塩味電気君も直撃!

公開日時:2014-02-19 18:10:00

01

2009年投稿者ランキング最終結果はこちら

町内会長2期目に突入! "概念覆す"君と1年振りの再開!!

京都へ向かう新幹線の中で、私は昨年聞いた"概念覆す"君の言葉を反芻していた。「1年で終わらず、次期町内会長も目指したいです」。まさに有言実行。182ポイントという戦後最大級の成績で、彼は町内会長の座を死守したのだ。しかし私には若干の不安があった。この1年のあいだに彼は大学へ進学。私は加齢による視力低下。そう、ふたりを取り巻く環境は大きく変化してしまった。果たして、"概念"君は以前と変わらぬ純朴な好青年でいてくれるのだろうか? 私ナッツの来訪を去年と同様に歓迎してくれるのだろうか? 交互に押し寄せる期待と不安に押し潰されそうになりながら、私はチキン弁当をかき込み、京都駅まで熟睡した。

a

不安は現実のものとなった。清水寺で再開した"概念"君は、金髪にサングラスという変わり果てた姿になっていたのだ。しかし、私が第二代町内会長の証であるトロフィーを贈呈すると、サングラスの奥の目は去年と変わらぬ純粋な輝きを放つ。大丈夫。彼の本質は変わっていない。よくよく聞いてみると、金髪のヅラとサングラスは、彼が撮影のために仕込んできてくれた小道具だったのだ。ちなみに今年のトロフィーは、パットを沈めてガッツポーズを取るゴルファーのブロンズ像。町内会が紳士のスポーツであることを念頭に置き、半日かけて私がチョイスした逸品だ。

b
c

京都ならではの趣がある喫茶店でインタビューを敢行。町内会長に賭ける熱い思いや将来に対する漠然とした不安を語ってもらった。詳しい様子は本誌2月11日増刊号に掲載されているので、ぜひチェックしてもらいたい。インタビュー後、"概念"君が毎週の町内会を保存しているというスクラップ帳を見せてくれた。私はよかれと思ってサインをしてあげたが、彼はムリヤリ服を着せられた座敷犬のような表情をしていた。インタビューで一年間の空白を埋めたあとは、"概念"君にお土産屋さんを案内してもらう。ここで運命的な出会いを果たした木刀は、今後ブラジャーと並ぶ私の必須アイテムとなるだろう。

d

アルコールで赤みを帯びたナッツボディは 本誌のモノクロページじゃ拝めない!!

2代目町内会長の任命式を終え、ホテルの風呂で1日の疲れをとる。しかし今年の取材はこれだけでは終わらない。あの男に会って確かめなければならないことがあるのだ。私は木刀から染み出すエキスを体内に取り込みながら、ジッと夜が明けるのを待った。

F

超常連"塩味電気"君と初対面! 芸人と投稿の両立は可能か!?

初代4コママンガグランプリ覇者であり、言わずと知れた超常連、"塩味電気"君。2009年の掲載数ランクでは2位を堅持したが、ある時期を境に投稿数が激減している。そしてある初夏の日、私の耳にブルートゥース的な電波の形を借りて衝撃の噂が飛び込んできた。"塩味電気、プロ芸人デビュー"。果たして、噂は本当なのか? 彼はこのまま投稿を辞めてしまうのか? 本来なら、取材するのは投稿者掲載数ランク優勝者のみなのだが、今回は私が町内会イメージキャラクターとしての強権を発動。超法規的措置によって2位の"塩味電気"君への取材も独断で電撃決定とさせていただいた。そして舞台は福岡へ……。

G

待ち合わせ時間ちょうどに"塩味電気"君は現れた。まずは京都で購入した塩味の生八つ橋を贈呈。そしてすべての謎を明らかにするべくインタビュースペースという名の喫茶店へ向かう。しかし、事実は意外な形で判明した。駅構内のモニターに流れるテレビ番組のCM。そこには確かに"塩味電気"の姿が映し出されていた。そう、"塩味"君はオーディション番組優勝をきっかけにピン芸人"おほしんたろう"としてワタナベエンターテインメントに所属。テレビ西日本の『グルニエ★少年少女』にも出演中のプロ芸人だったのだ。

H

プロの芸人にインタビューをするのは初めての経験だ。私は緊張のあまり、若干ヒゲが濃くなったが、そんなことは気にしていられない。私にはどうしてもハッキリさせなければならないことがある。プロ芸人"おほしんたろう"の活躍と反比例するように、常連投稿者"塩味電気"はフェードアウトしてしまうのか? 正直、引退宣言も覚悟していた。正直、私のヒゲはさらに濃くなっていた。しかし"塩味"君は、「完全に辞めるのは寂しいので、ボチボチ続ける」と言ってくれたのだ。詳しいインタビューの様子は例によって本誌2月11日増刊号に掲載されているので、ぜひ皆さんにも証人になっていただきたい。それにしても"塩味"君と私のツーショットは、坊主頭にメガネという2大共通点も手伝って、異様なほど収まりのよさを感じる。もし"塩味"君が東京進出を目指す際は、ぜひ私とのコンビ結成も視野に入れていただきたいものだ。そのときは私の自信作、"女医と柴犬のショートコント"を提供するつもりである。

プロの嗅覚で野生発見!

IJ

取材を終えて近くの公園へ行くと、"塩味"君が野生のブラジャーを見つけた。思えば私のブラも5年以上の酷使により、バストアップ効果が心許なくなってきている。ここで野生のブラを捕まえることができれば、願ったり叶ったりだ。私と"塩味"君と木刀。3者の贅沢な共同戦線により、格闘すること40分。ついに木刀の切っ先が野生のブラの野生の肩ひもを捉えた!! 

K

"塩味"君の表情が、野生の活きのよさを物語る。野生故に手なづけるには時間を要するかもしれない。しかし、このブラを乗りこなせるようになったとき、必ずや私のイメージキャラクター活動もネクストレベルに突入することだろう。

L

別れ際、再会を誓い、"塩味"君に木刀を託す。本誌2月11日増刊号の"木刀活用術"をご覧いただければわかるように、これ1本で湯もみからケーキシェアリングまで可能な、現代によみがえった十徳ナイフ的業物だ。生き馬の目を抜くお笑い界を、この木刀で切り開いてほしい。こうして2大投稿者を訪ねた2日間は嵐のように過ぎ去った。ランキングの結果次第で日本各地に神出鬼没の豆男、ナッツ。次回はあなたの住む町へ行くかもしれません。

次期町内会長へ 明日を信じて 羽ばたけ!!

M

この記事の個別URL

ファミ通コンピュータ町内会