『ファイナルファンタジーXIV』4つ目の拡張パッケージ『暁月のフィナーレ』(2021年11月23日発売予定)の発売前に、スクウェア・エニックスにて日本のメディア向けに“『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』メディアツアー”が開催。ファミ通.comでは全ジョブのアクションの詳細を複数記事にわたって解説していく。
本記事では“遠隔魔法DPS”編として、メディアツアーで判明した黒魔道士、召喚士、赤魔道士のアクションをリポート。
本記事を読む際の注意点や、バトル全般の変更点については、下記記事の冒頭にまとめているので、本記事の前にこちらをチェックしてほしい。
『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ 【予約特典】アーリーアクセス+インゲームアイテム 配信【Amazon.co.jp限定】PC壁紙 配信 |Win対応オンラインコード版』(Windows)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ コレクターズエディション 【予約特典】アーリーアクセス+インゲームアイテム 配信【Amazon.co.jp限定】PC壁紙 配信 |Win対応オンラインコード版』(Windows)の購入はこちら (Amazon.co.jp)遠隔魔法DPS全般:スリプルがロールアクションに追加
※今回試遊したバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。
遠隔魔法DPSのロールアクションにはふたつの変更点があり、まずひとつはアドルの効果の変更。これまでは“対象のINTとMNDを10%減少させる”効果だったものが、“対象の与物理ダメージを5%軽減、与魔法ダメージを10%軽減させる”効果に変わった。これまで同様、敵の強力な魔法攻撃に対して使用することは変わらないが、与物理ダメージを軽減する効果が追加されたことで、さらに高難易度レイドなどで使いやすくなったと言える。
もうひとつの変更点はスリプルの追加。これまで黒魔道士(呪術師)の魔法だったが、ロールアクションに変わったことにより召喚士、赤魔道士、青魔道士も使用可能になった。現状、範囲攻撃を多用するIDなどでは使用頻度が少ない睡眠魔法だが、ソロでの活動時や特定のコンテンツでは活躍の機会があるだろう。
<遠隔魔法DPSのロールアクション一覧>
6.0での黒魔道士
※今回試遊したバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。
<既存アクションのおもな変更・追加点>
- 自身にアストラルファイアもしくはアンブラルブリザードが付与されている場合、最大スタック数でなくても反対属性の魔法の消費MPを0にするように変更(ただしフレアには適用されない)
- サンダー系魔法の“次に詠唱するサンダー系魔法の詠唱時間と消費MPを0にし、かつ命中時に継続ダメージの総威力を上乗せする”追加効果の効果時間が18秒→21秒に変更
- ブリザラの効果範囲が“対象とその周囲の敵”に変更
- ファイラ、ブリザラで最大スタックのアストラルファイア、アンブラルブリザードが付与されるように(レベル35特性)
- フリーズとブリザガの修得レベルが入れ替え。ブリザガはレベル35、フリーズはレベル40で修得
- フリーズがアンブラルブリザード中のみ実行可能になり、かつアンブラルブリザードが付与されなくなる
- ファイアの“次に詠唱するファイガの詠唱時間と消費MPを0にする” 追加効果の効果時間が18秒→30秒に変更
- フレアがアストラルファイア効果中のみ使用可能に
- エノキアンが特性(レベル56)に変更。アストラルファイア、アンブラルブリザード中は常時与魔法ダメージがアップ。アップ量はレベル86の特性で20%になる
- フリーズでアンブラルハートが3つ付与されるように(レベル58特性)
- ファウルが詠唱時間なしで実行可能に(レベル80特性)
- ファイラがハイファイラに、ブリザラがハイブリザラに変化(レベル82特性)
- マナフォントのリキャストが180秒→120秒に(レベル84特性)
- 激成魔がチャージアクションに変更。最大チャージ数2(レベル88特性)
<新たに追加されたアクション>
-
ハイファイラ(レベル82 魔法)
・対象とその周囲に火属性範囲魔法攻撃。ファイラがこの魔法に置き換わる。威力が100にアップしているほか、アストラルファイア中に使用した場合は自身に“フレア効果アップ”が付与されるようになる(最大スタック2、効果時間30秒)
-
ハイブリザラ(レベル82 魔法)
・対象とその周囲に氷属性範囲魔法攻撃。ブリザラがこの魔法に置き換わり、威力が100にアップ
-
アンプリファイア(レベル86 アビリティ)
・自身にポリグロットを付与。アストラルファイア、アンブラルブリザード中に使用可能
-
パラドックス(レベル90 魔法)
・対象に無属性魔法攻撃。威力510。アストラルファイアが最大スタックのとき、もしくはアンブラルブリザード&アンブラルハートが最大スタックのときに反対属性に変化させると実行可能。実行可能時はジョブHUDに“パラドックスシンボル”が表示され、ファイアとブリザドがこのアクションに変化する
・アストラルファイア時に使用すると自身にアストラルファイア付与。および40%の確率で次のファイガの詠唱時間と消費MPが0になる
・アンブラルブリザード時に使用すると自身にアンブラルブリザード付与。その際はこの魔法自体のMP消費が0になる
黒魔道士については基本の方向性に大きな変更はないものの、さまざまな要素が整理され、よりわかりやすく、操作しやすくなった印象だ。なかでもエノキアンが特性化し、アストラルファイア、アンブラルブリザード時に自動で付与されるようになったのはうれしい変更。ポリグロットを付与するためにアストラルファイアやアンブラルブリザードを維持する必要性は変わらないものの、アビリティとしてのエノキアンの使用を意識しなくてよくなったのは大きい。なおポリグロットについては新アビリティのアンプリファイアにより、任意のタイミングで付与可能に。30秒の経過を待たなくても、戦闘開始時にファウルやゼノグロシーを使えるようになった。
また、サンダーやファイアの追加効果(いわゆる“Proc”)の効果時間が延長され、さらに激成魔がチャージアクションとなっている。そのためこれらの追加効果をどのようにローテーションに組み込むか、さらに自由度が増したといえるだろう。
炎と氷が合わさり最強に!? 新魔法パラドックスの性能
新規アクションで最も注目なのがパラドックス。この魔法はゼノグロシーやファウルに次ぐ威力を持ち、最大スタックのアストラルファイアやアンブラルブリザード(アンブラルブリザードの場合はアンブラルハートも最大スタックである必要あり)が、反対属性に転じるたびに1回ずつ使用可能になる。つまり、意識せずとも通常の魔法ローテーションの中で必ず使用可能なタイミングが来るわけだ。さらにアストラルファイア中であればファイアと同じ追加効果(アストラルファイア付与&確立でファイガProc付与)が発生し、アンブラルブリザード中であればアンブラルブリザード付与&消費MP0の効果がある。
そのためアストラルファイア中については、これまでアストラルファイア更新のためにファイアを使っていた部分が、レベル90以降そのままパラドックスに置き換わると考えていいだろう。むしろこれまでは威力の低いファイアを使わないローテーションを工夫するケースもあったぶん、アストラルファイアの更新は楽になったといえる。アンブラルブリザード中であれば、単純に高威力の魔法がひとつ、ローテーションに加わるイメージでよいはずだ。
なおパラドックスは見た目的にも氷と炎が合体した “極大呪文”的にド派手なエフェクトとなっている。“ハイデリン・ゾディアーク編”の決戦に挑む黒魔道士にとって、まさに名実ともに大きな武器となるだろう。
よりわかりやすい形に変更された範囲魔法攻撃
黒魔道士でさらに特筆すべきは、範囲魔法の変化だ。ファイラ、ブリザラ、フリーズ、フレアの性能の変化や、ハイファイラ、ハイブリザラの登場など調整は多岐にわたるが、簡単に整理すると……。
-
ハイファイラ(ファイラ)
→最大スタックのアストラルファイアが付与される“ファイガの範囲版”になった。さらにアストラルファイア中のハイファイラなら“フレア効果アップ”が付与され、つぎに唱えるフレアが強化される。(最大2スタック)
-
ハイブリザラ(ブリザラ)
→最大スタックのアンブラルブリザードが付与される“ブリザガの範囲版”になった
-
フリーズ
→アンブラルブリザード中のみ実行可能&アンブラルブリザードの付与がなくなったかわりに、アンブラルハードが3つ付与される“ブリザジャの範囲版”になった
-
フレア
→アストラルファイア時のみ使用可能になった&“フレア効果アップ”を得るために、ハイファイラの後に撃つことが基本に
上記を踏まえると、フレア以外はほぼ単体魔法のローテーションと同じ考え方で攻撃を組み立てることができ、かなりわかりやすくなったと言える。具体例としては、ハイブリザラ→サンダジャ→フリーズ(アンブラルハート×3付与)→ハイファイラ(アストラルファイア×3付与)→ハイファイラ(フレア効果アップ1スタックめ付与)→ハイファイラ(フレア効果アップ2スタックめ付与)→フレア(アンブラルハートで消費2/3に)→フレア→ハイブリザラ~といった範囲魔法のみのローテーションを基本として、そこにさまざまなアレンジを加えていく形になりそうだ。
黒魔道士のジョブHUD
黒魔道士のアクション一覧
黒魔道士の特性一覧
『暁月のフィナーレ』メディアリポート記事INDEX
タンク編
近接物理DPS編
遠隔物理DPS編
遠隔魔法DPS編
ヒーラー編
※吉田直樹P/Dインタビューはこちら