メディアツアーでの『暁月のフィナーレ』試遊の模様をついに公開!
2021年11月23日、『ファイナルファンタジーXIV』の4つ目の拡張パッケージである『暁月のフィナーレ』がいよいよ発売される(予約特典のアーリーアクセスは11月19日予定)。先日、全世界の累計プレイヤー数が2400万人を突破したことが発表された『FFXIV』だけに、そのスタートを待ちわびている光の戦士たちも数多いことだろう。
そんな中、去る9月19日、21日、22日の3日間にかけて、スクウェア・エニックス本社にて日本のメディア向けに“『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』メディアツアー”が開催。発売に先駆けて新ジョブを含む全ジョブのアクションや、新たな街、フィールド、ダンジョンの模様を体験することができた。そのなかでも今回は、全ジョブのアクションの詳細を複数記事にわたって解説していく。なお、電撃オンラインではフィールド・ダンジョンの詳細なレポート記事を公開しているので、そちらもあわせてチェックしてほしい。
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※本メディアツアーで使用した機材は、以下各社より提供。
- 株式会社サードウェーブ/GALLERIA XA7C-R37
- 株式会社アイ・オー・データ機器/GigaCrysta シリーズ「LCD-GC243HXDB」
- クリエイティブメディア 株式会社/Creative SXFI AIR GAMER
本記事を読む際の注意点と、バトル全般の変更点
まず、この記事を含むジョブ解説全般を読む前に、改めて以下の点について注意いただきたい。
- 今回試遊したバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。
- 本記事に掲載しているゲーム画面は最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。
- 『暁月のフィナーレ』ではバトル計算式等が変わるため、掲載したアクション詳細画面における威力の数字は、現在(パッチ5.55時点)の数字と単純に比較することができません。
- プレイリポートの内容は、あくまで編集部の見解です。
今回試遊したものは、あくまでメディアツアー用のバージョン。その後『暁月のフィナーレ』のリリースまでに細かい調整がされる可能性がある。細かい数字は参考程度にチェックしてもらえると幸いだ。
また、物理攻撃の威力については、基本性能の値が魔法攻撃の基本性能と揃えるように変更されることが発表されている。そのため現在のアクションより数字が下がっていたとしても、実際に威力が低くなっているとは言えないことに注意してほしい。
なお、すでに第66回プロデューサーレターLIVEで公開済みの、バトル全般に関わるおもな変更点は下記の通り。未確認の人はこちらも一読のうえ、各ジョブの記事を読み進めてほしい。
デノミネーションの実施
- Lv50からLv80までの装備パラメータの上昇幅が抑えられる
- 敵味方ともにHP量、ダメージ値が小さくなる
- 調理品、薬品、マテリアの効果量もあわせて抑えられる
- 上記をすべて考慮した上で、バランスを維持するように調整
- 人数制限解除時は“超える力[強]により、従前に近いバランスに調整(コンテンツのレベル帯によって補正量は変化)
- 獲得経験値も合わせてデノミネーションを実施。これにともないダンジョンの道中のモンスターからの経験値を削除し、ボス討伐時に得られるように変更
零式コンテンツのレイドファインダーでのマッチング調整
- ピュアヒーラー(白/占)とバリアヒーラー(学/賢)が1人ずつ入るように変更
パーティ募集アップデート
- ヒーラー枠をピュアヒーラーとバリアヒーラーに分割可能に
- 参加条件にコンプリート済み(週制限未受領)を追加
- ジョブ重複制限で参加できない募集を検索結果から除外
コンテンツ報酬の調整
- 武器がドロップする討伐・討滅戦の報酬に、もともとの武器いずれか1つに加えて、武器チェストを追加
- 3.xまでの高難易度レイド4層でドロップする報酬に、もともとの武器いずれか1つに加えて、武器チェストを追加。該当コンテンツ:大迷宮バハムート&大迷宮バハムート零式/機工城アレキサンダー零式
- 4.xまでの高難易度レイドでドロップする防具・アクセサリが、希望の園エデン零式と同様に、チェストでドロップするように変更。該当コンテンツ:大迷宮バハムート&大迷宮バハムート零式(アクセサリは除く)/機工城アレキサンダー零式/次元の狭間オメガ零式
HUDレイアウトでトリガーバフを分離可能に
- トリガーバフとは、いわゆる“Proc”で付与されるバフ
- 現状、バフ/デバフ/その他バフの3種類に分離できるところを、トリガーバフも分離可能になる
グランドターゲットの利便性アップ(キャラクターコンフィグに以下の設定を追加)
- アクションを登録しているボタンを再度押すことで設置可能に
- 射程範囲の外側にカーソルが飛び出さないように設定可能に
パーティメンバーの詠唱中ターゲット表示
- どの敵を攻撃しているか、どの味方を蘇生しているかなどが判別しやすくなる
戦闘不能時の0%HPバーが表示されるように
- これまでもHPバーを「常に表示」にすれば表示されていたが、初期設定の「HP減少中」でも表示されるように変更
幻討滅戦の一時封鎖
- パッチ6.1から再開予定
帯防具は全て排出停止、装備できなくなる。
- 装備中/アーマリーチェスト内/リテイナー装備中の帯防具は遺失物管理人が預かる(リストから選んで回収できる)
- それ以外の帯はそのまま手元に残る(装着済みのマテリアや製作品の「銘」はそのまま残る)
またプロデューサーレターLIVEで発表されたものではないが、全ジョブ共通の変更点として、試遊ではウェポンスキルのコンボボーナスの効果時間が15秒から30秒に延長されていることを確認できた。
タンク全般:一部の防御バフにテクニカルな要素を導入
※今回試遊したバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。
先日行われた第66回プロデューサーレターLIVEでも公開されたとおり、一部の防御バフに新たな効果が付与されている。この効果は、ナイト、戦士、ガンブレイカーの3ジョブの新たな防御バフに付与されており、いずれも防御バフそのものの効果に加え、被ダメージ軽減+αの効果が備わっている。以下は、各ジョブの防御バフの効果と追加効果だ。
<ジョブごとに異なる防御バフそのものの効果と追加効果>
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ホーリー・シェルトロン(ナイト レベル82 アビリティ)
・8秒間、受ける攻撃を必ずブロックする。使用すると同時に“ナイトの堅守”、“ナイトの加護”を付与する
※ナイトの堅守の効果:4秒間、対象の被ダメージを15%軽減する
※ナイトの加護の効果:12秒間、対象のHPを継続回復する(回復力250)
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原初の血気(戦士 レベル82 アビリティ)
・8秒間、被ダメージを10%軽減する。使用すると同時に“原初の血潮”、“原初の血煙”を付与する
※原初の血潮の効果:4秒間、対象の被ダメージを15%軽減する
※原初の血煙の効果:一定量のダメージを防ぐバリア。バリア量は回復力400相当
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ハート・オブ・コランダム(ガンブレイカー レベル82 アビリティ)
・8秒間、被ダメージを15%軽減する。使用すると同時に“クラリティ―・オブ・コランダム”、“カタルシス・オブ・コランダム”を付与する
※クラリティ―・オブ・コランダムの効果:4秒間、対象の被ダメージを15%軽減する
※カタルシス・オブ・コランダムの効果:HPが50%を下回るか効果時間が経過すると、回復力900の回復効果が発動
いずれの防御バフでも共通しているのが、効果時間の異なるふたつのバフが同時に付与され、一方のバフは4秒間のみ被ダメージを軽減する効果のものとなっていることだ。この防御バフを最大限に活用するためには、この4秒間という短い時間の間に、敵の強力な攻撃が来るようにタイミングを合わせて使う必要がある。これまでにないテクニカルな防御バフで、プレイヤーの腕が問われそうな仕組みとなっているのだ。なお、それぞれの防御バフの詳細は、各ジョブの解説欄で解説している。ぜひ、そちらも参考にしてほしい。
また、タンクのロールアクションは『漆黒のヴィランズ』から変更なし。効果やリキャストタイムなども変わっていないので、現在の使用感のまま活用できそうだ。
<タンクのロールアクション一覧>
6.0でのナイト
※今回試遊したバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。
<既存アクションのおもな変更・追加点>
- シールドロブとインターヴィーンの距離が15メートルから20メートルに延長
- レクイエスカットの効果が変更
┗効果時間12秒”から、“効果時間30秒かつ5スタック”のアビリティとなり、魔法を撃つごとにスタックを消費するタイプのバフに変更
┗追加効果の“自身の攻撃魔法による与ダメージと回復魔法の回復量を50%上昇”が“自身の攻撃魔法による与ダメージを100%上昇”に変更
┗追加効果の発動条件だった“自身の現在MPが最大MPの80%分以上”が削除
┗追加効果の“自身の残りMPが高いほど威力が上昇する”が削除 - シェルトロンがホーリー・シェルトロンに変化(レベル82特性)
- インターベンションの効果時間が8秒になり、 “ナイトの堅守”、“ナイトの加護”が付与されるようになる(レベル82特性)
- ホーリースピリット、ホーリーサークルに“自身のHPを回復する”という効果が追加(レベル84特性)
- ファストブレード、ライオットソード、ロイヤルアソリティ、ホーリースピリット、ロイエの威力がそれぞれアップ(レベル84特性)
- スピリッツウィズインがエクスピアシアンに変化(レベル86特性)
- ディヴァインヴェールにHP回復効果が追加(レベル88特性)
<新たに追加されたアクション>
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ホーリー・シェルトロン(レベル82 アビリティ)
・8秒間、受ける攻撃を必ずブロックする。使用すると同時に“ナイトの堅守”、“ナイトの加護”を付与する
・なお、ホーリー・シェルトロンを修得するレベル82でインターベンションにも“ナイトの堅守”、“ナイトの加護”が付与されるようになる
※ナイトの堅守の効果:4秒間、対象の被ダメージを15%軽減する
※ナイトの加護の効果:12秒間、対象のHPを継続回復する(回復力250)
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エクスピアシオン(レベル86 アビリティ)
・対象とその周囲の敵に威力300の範囲物理攻撃。2体目以降の対象への威力は50%減少。追加効果で自身のMPを回復
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コンフィティオルからの魔法攻撃コンボ(レベル90 魔法)
・コンフィティオル後に発動できるブレード・オブ・フェイス→ブレード・オブ・トゥルース→ブレード・オブ・ヴァラーの3つの魔法が追加。いずれもコンフィティオルのホットバーが置き換わる。
・いずれも範囲攻撃で、2体目以降の対象への威力は50%ダウン。追加効果で自身のMPを回復
・ブレード・オブ・ヴァラーは対象に継続ダメージ(DoT)を付与。このDoTはゴアブレードと同時に付与できない
ナイトの使用感は、『漆黒のヴィランズ』から大きく変わらず、既存アクションの変更、新アクションの追加によって、よりさまざまな状況に対応しやすくなった。ホーリースピリット、ホーリーサークルの追加効果(レベル84特性)で、攻撃しながら自身のHPを回復できるようになったので、メインタンクしての性能も向上しているという印象だ。
遠隔攻撃であるシールドロブと、接敵アビリティのインターヴィーンも、射程距離が5メートル延長されており、より使いやすいアクションへと進化を遂げている。
レクイエスカットからの連続攻撃魔法に、新たなコンボを追加
既存アクションの変更点でとくに注目すべきは、レクイエスカットだ。これまではMPが減っているとレクイエスカットのバフが獲得できなかったが、『暁月のフィナーレ』からはMPが減った状態でもバフが獲得できるようになっている。もちろん、MPが減った状態だと続けてくり出すホーリースピリットを放つ回数が減ってしまうが、たとえば直前にクレメンシーでパーティメンバーを回復した場合でも、MPの回復を待たずにレクイエスカット→ホーリースピリット→コンフィティオルと攻撃できるようになり、使い勝手が向上しているのだ。
なお、レクイエスカットは、使用したときに“レクイエスカット”という名の5スタックのバフが付与され、それを消費して攻撃魔法をくり出すという形に変更されている。途中で別のアクションを挟むことも可能になったので、より臨機応変に動けるようになったというわけだ。
そのレクイエスカットの締めとして使えるのは、5.xと同様のコンフィティオル。さらに『暁月のフィナーレ』では、ここから新たな攻撃魔法のコンボが追加。コンフィティオル→ブレード・オブ・フェイス→ブレード・オブ・トゥルース→ブレード・オブ・ヴァラーと、連続して強力な範囲攻撃魔法がくり出せるようになっている。
レクイエスカットのローテーションが長くなると、ゴアブレードのDoTが切れてしまうのでは? と不安に思う人もいるだろうが、そこはご安心を。コンボの締めとなるブレード・オブ・ヴァラーは、着弾時にコアブレード以上の威力のDoTを付与する効果があるのだ。ゴアブレードのDoTが切れるタイミングでブレード・オブ・ヴァラーのDoTを更新できるので、つねにDoTを付与した状態で戦えるというわけである。
基本的なアクションのローテーションに関しては下記のようなイメージ(ウェポンスキルの合間に挟むアビリティは省略)。ここに火力を伸ばす攻撃系のアビリティや、防御バフなどを差し込んでいく形になると思われる。もちろん、試遊の段階で思いついたものなので、まだまだ研究の余地はあると思われる。あくまでもイメージはこのような感じ、と捉えていただければ幸いだ。
1.ファストブレード→ライオットソード→ゴアブレード
↓
2.ファストブレード→ライオットソード→ロイヤルアソリティ→ロイエ×3
↓
1.ファストブレード→ライオットソード→ゴアブレード
↓
3.レクイエスカット→ホーリースピリット×4→コンフィティオル→ブレード・オブ・フェイス→ブレード・オブ・トゥルース→ブレード・オブ・ヴァラー
↓
2.ファストブレード→ライオットソード→ロイヤルアソリティ→ロイエ×3
↓
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HP継続回復効果も付与されるホーリー・シェルトロン
防御バフであるホーリー・シェルトロン、およびインターベンションには、新たに“ナイトの堅守”、“ナイトの加護”というふたつのバフが同時に付与されるようになる。前者は4秒間被ダメージを10%軽減、後者は12秒間HPを継続回復するという効果を持っている。“ナイトの堅守”は効果時間が短いので、敵の強力な攻撃に合わせられるように使えるかどうかが、タンクとしての腕を問われるところだろう。“ナイトの加護”の効果もなかなか強力なので、防御バフが必要ない場合はHP回復目的で活用するのもありかもしれない。
スピリッツウィズインが範囲攻撃アビリティとして生まれ変わる!
スピリッツウィズインは、レベル86でエクスピアシオンという新たなアクションに置き換わる。“自身の残りHPが高いほど威力が上昇する”という追加効果はなくなったものの、威力が増し、さらに範囲攻撃になっており、より使い勝手が増したというアクション。これまでのように、リキャストごとに使用するのがよさそうだ。
ナイトのジョブHUD
ナイトのアクション一覧
ナイトの特性一覧
『暁月のフィナーレ』メディアリポート記事INDEX
タンク編
近接物理DPS編
遠隔物理DPS編
遠隔魔法DPS編
ヒーラー編
※吉田直樹P/Dインタビューはこちら