スクウェア・エニックスが2020年9月4日に発売予定のアクションアドベンチャー『Marvel's Avengers (アベンジャーズ)』。同作のPS4版予約特典である先行ベータテストが、8月7日~8月9日の期間限定で行われた。本作の発売を心待ちにしている皆さんも、さっそくプレイしてみたのではないだろうか? もちろん筆者もそのひとり。メディア向けのベータテストも体験したのだが、それだけでは到底足りないわけで! プレイリポート第1弾で書けなかった内容や、8月7日~8月9日のプレイで感じたことなどを、第2弾としてお届けしよう。

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ヒーローだから、どのキャラクターも万能! そこがいい!!

 まずは、まだベータテストに参加していない人のために基本事項のおさらいから。本作のベータテストでは、パッケージにも描かれている6人のヒーロー全員に触れられるものの、キャプテン・アメリカとソーに触れられるタイミングは冒頭のごくわずか。ベータテストでは、本作のメインキャンペーンの主人公となるミズ・マーベルに加え、アイアンマン、ハルク、ブラック・ウィドウの4人となっている。それぞれのキャラクターとしての特徴やヒーローアビリティ(必殺技的なもの)は、以下の通り。

ミズ・マーベル
 接近戦からミドルレンジのバトルまでこなせる万能型。伸びる手を使って空中の敵を掴み、瞬時に接近して攻撃することも可能で、“スウィング”を利用した高速移動もできる。固有ゲージを使用して使えるヒーローアビリティは、その場で意志力(=体力的なもの)を回復する“回復能力”と、前方に巨大化した手のひらを突き出して攻撃する“ハイタッチ”がある。また、アルティメットヒーローアビリティの“大きくなれ!”を使えば、その名の通り巨大化して大ダメージ攻撃をくり出すことができる。

『Marvel's Avengers (アベンジャーズ)』レビュー。もうすぐオープンベータ開催! 映画のようなアクションシーンはヒーローを強化することでさらにド派手に爽快に!_07

アイアンマン
 飛行が可能なアイアンマンは、空中から攻撃してくる敵に対処しやすいありがたい存在。攻撃手段は、打撃、リパルサーレイ、ミサイル攻撃など多彩で、敵との距離感を問わず活躍可能だ。ヒーローアビリティは、強力なビーム攻撃を放つ“ユニビーム”と、周囲の敵を弱体化させる“アーク・オーバーロード”のふたつ。そしてアルティメットヒーローアビリティは“ハルクバスター”! 強靱かつパワフルなハルクバスターに変身して暴れ回れる!!

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ハルク
 強靱さとパワーがウリの接近戦が得意なヒーロー。敵を攻撃しながら意志力を回復できる “レイジ”状態になれるのが特徴的だ。遠距離攻撃は苦手……というほどでもなく、地面にあるものを掴んで敵に投げつける攻撃も。ヒーローアビリティは、周囲の敵に攻撃を加えた後、一定時間防御力アップ&意志力回復状態になる“ボーンシェイカー”と、敵に向かって直線的にタックルを行った後に敵をつかんでぶん殴る“ストラングルホールド”。アルティメットヒーローアビリティは“サンダークラップ”で、周囲の敵に衝撃波で大ダメージを与える。

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ブラック・ウィドウ
 圧倒的な身体能力を持つ女性スパイ。銃を使った遠距離攻撃はお手のもので、グラップルフックを使ってミズ・マーベルのように一瞬で敵に接近したり、スウィング移動をすることも可能だ。もちろん接近戦もソツなくこなすうえ、攻撃回避も得意としている。ヒーローアビリティは周囲にいる味方もろとも敵の視界からその姿を消せる“影のヴェール”と、射撃攻撃ながら着弾後にも周囲の敵にダメージを与えられる“ウィドウズバイト”がある。アルティメットヒーローアビリティは“パワーサージ”。エネルギーをまとった棍で攻撃可能になり、攻撃範囲と攻撃力が一時的に上昇する技だ。

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 このように、ヒーローらしい個性はゲーム性に踏襲されているものの、「接近戦ならこのキャラクター!」とか、「遠距離戦ならこれ!」というほど特化はされておらず、攻略への影響度はそこまででもないというゲームバランスになっている。ゆえに、好きなキャラクターで協力プレイに挑むことができるわけだ。これは個人的にとてもうれしかったポイントのひとつ。基本的にはどのヒーローを選んでも、ミッション攻略の有利不利はないので、いろいろなヒーローを気兼ねなく遊べることは本作の魅力のひとつではある。まあ、最終的にはすべてのキャラクターで遊ぶことになるのだろうけれど。

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ギア(装備品)集めの中毒性の高さは保証します!

 もう1点、筆者としてうれしかったのは、本作が腕前をダイレクトに要求されるだけのアクションではないということ。もちろん、アクションアドベンチャーなのでそれなりの腕前は必要ではあるが、本作ではレベルやギア(装備品)による育成も大きなウエイトを占めているので、操作にさえ慣れればまったくムリ、ということはないはず。若かりし日よりも反応速度が劣ってしまっているオジサンには、この仕様がとてもありがたい。だって「育てればなんとかなる」わけだから! あ、エンドコンテンツにもこの方程式が当てはまるかどうかまでは保証しませんので、あしからず。

 とくに筆者的に刺さったのがギア集めだ。その内容を説明する前に、まずはギアの能力を表示している写真をご覧いただきたい。

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レアリティーの高いギアの中には、マーベル世界の企業や組織が制作していることを示す表示も。“スターク・インダストリーズ”製とか、“SHIELD”製とか聞いてワクワクしちゃうタイプの人は、ヤバさ+αになるハズ。

 ギアには5つのレアリティーがあり、レアリティーが高いほど当然ながらギアの能力は高くなる。上画面の19と表示された“パワー”は、そのギアの能力をザックリ数値化したものだ。その隣にある“熟練”や“回復”などは、そのギアを装備したときにどんな能力がパワーアップするのかを示しており、“ギアパーク”はそのギアを装備したときにどんな追加効果が得られるのかを表している。

 ギアはフィールドの宝箱などから入手できるが、どんなギアが入っているのかはランダム。理想に近いギアを手に入れるまで、ついつい何周もプレイしてしまうこと請け合いである(しかも、入手できるアイテムはそのミッションで使用したキャラクターのものに限られる模様)。筆者は理想値を追い求めるほどのガチスタイルでプレイはしない派だが、それでもある程度満足のいくものは欲しくなるタイプ……なので、製品版発売後、沼にハマることは覚悟している。ストーリーを追うだけなら(おそらく)そこまでガチなギアは必要ないだろうし、きっと超ハイスペックギアを集めることは自己満足に近いものになるのだけど。ただ、こういう見てわかる収集・やり込み要素が用意されている点は、好き者にはたまらないだろう。

 ギアとは違う形の強化アイテムも用意されている。それが“コミック”だ。フィールドの探索やミッションクリアー報酬などで入手できるコミックは、その名の通りマーベルコミックの表紙が見られる収集要素。これを集めると、集めただけキャラクターがパワーアップするというわけ。アメコミファン的には、パワーアップよりも「すべての表紙を見たい!」という動機のほうが強くなるかもしれないけれど! 

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コミックの表紙をアート感覚で楽しめる! なお、画面の右には、現在収集しているコミックでどんなボーナスを得ているかが表示されている。

 キャラクターの見た目を変えられるコスチューム(スキン)は単に見た目のみの変更だが、多彩に用意されたスキンも魅力的な要素のひとつ。それ以外にも敵の情報が記されたコーデックスファイルやネームプレートなどさまざまな収集要素が用意されている。このあたりも筆者のように収集癖があるタイプの人にはグッとくるのではないかと思う。

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ネームプレートはその名の通り、プレイヤーの名が記される部分の背景として表示されるプレートのこと。ちなみに、予約者限定のネームプレートもある。

8月21日~23日はオープンベータが開催

 ここまでベータテストをプレイして筆者が思ったことを2回に分けて書き連ねてきたわけだが、あくまでも「ベータテストでこれだけ楽しそうな要素がある」という話でしかない。製品版では順次に新しいヒーローが追加され、ミッションやイベントなどさまざまな要素もどんどん加わっていくことになるのだから、いまから楽しみで仕方がない。ちなみに、PS4版予約者限定で行われたベータテストでは、メディア向けベータテストの内容とも少し違っており、ミッションが増えていた。そんなところからも「どんどん改良していくぞ!」という開発陣の並々ならぬ意欲が溢れ出しているような気がしてならない。

 2021年にPS4版限定でスパイダーマンが追加、という発表もあったように、本作は数年スパンで楽しませてくれる運営型のゲームだ。アメコミガチ勢はもちろん、筆者のように映画からマーベル作品にハマったような人も、ぜひ本作に触れて、日本でもマーベルを盛り上げていこうじゃありませんか!(11月公開予定の映画『ブラック・ウィドウ』も楽しみですね)

 8月21日~23日にはオープンべータテストが開催。気になる人はぜひ一度、触れてみていただきたい。