スクウェア・エニックスが2020年9月4日に発売予定のアクションアドベンチャー『Marvel's Avengers (アベンジャーズ)』。2020年8月にはいよいよ各機種でベータテストが順次実施されるが、それに先駆けてメディア向けに行われたベータテストをマーベル好きのライターが体験! そのリポートをお届けします。
下のベータテストのプレビュー動画とともにどうぞ(ただし、動画は海外版ソフトのもの)。
アベンジャーズのヒーローになるのは思ったよりもカンタン!?
「ヤバい、おもしろい、時間泥棒だ!」。これが最初に本作のベータテストを遊んだときの筆者の感想だ。もちろん、マーベル好きだからという前提があるところは否めないが、それを差し引いても良質なゲームであることは間違いない。本稿(と近日公開予定の先行体験リポート第2弾)では、筆者の独断と偏見でとくに皆さんにお伝えしたいその魅力について、書き綴っていきたいと思う。
最初に伝えたいのは、「簡単操作で爽快感抜群」というおなじみのキャッチフレーズを、本作では半端じゃないレベルで体現しているということ。あくまでもベータテストなので、製品版では難度が微妙に変わるかもしれないが、ノーマルモードで遊んでみた印象で言えば、とりあえず敵に近づいて□ボタンや△のボタン連打をしているだけで、かなり楽しく戦える。ぶっちゃけ、ちょっとくらいヘタでも大丈夫(少なくとも序盤は)。誰でもヒーローになれる操作感だ。
しかもオフラインではAI操作のヒーローが、オンラインではほかのプレイヤーとの協力プレイとなるため(オンラインでもAIキャラと出撃することも可能)、自分ひとりが完璧である必要はない。このチーム戦こそアベンジャーズの真骨頂なのだが、それがゲーム性にもしっかり反映されている。この協力プレイに関しては後述する。
簡単操作とは書いたものの、簡単過ぎるということもないという絶妙なバランスもすばらしい。敵の攻撃を食らってばかりだとけっこうアッサリ倒されてしまうし、解放した強力なスキルを使うにはある程度のボタン操作も(というか、おもにコマンドを覚えることが)必要になる奥深さもある。そして、これができるようになると「うまくなったぞ!」という達成感も得られるし、さらなる爽快感アップにつながっていくのだ。
接近戦に強い敵、遠距離から射撃してくる敵、シールドを持っていてとにかく頑丈な敵など、敵もさまざまなタイプが存在するため、どう戦っていくかも重要だ。当然、接近戦に強い敵なら距離を保って戦ったり、射撃してくる敵は一気に近寄って接近戦で沈める、シールドを持っている敵なら背後に回り込む……といった定石的な戦いもヒーローとはいえ必要だ。効果的な攻撃をするとしないのとでは、バトルの難易度に関する印象はけっこう変わりそう。
また、ヒーローたちの育成・強化の幅も広く、プレイヤーによって個々のヒーローに個性が出せるというのも本作の魅力のひとつ。本ベータでじっくり遊べるのは、メインキャンペーンの主人公であるミズ・マーベルを始め、アイアンマン、ハルク、ブラック・ウィドウの4人だったのだが、それぞれのレベルを上げたい、優秀なギア(装備品。入手できるものの性能にはランダム性がある)を手に入れたい、という欲望に逆らえず、何度もミッションをくり返してしまった。製品版にデータが引き継げるわけでもないのに!
各ヒーローの個性はかなり異なるものの、誰かひとりのキャラクターの操作を覚えてしまえば、ほかのヒーロー操作も基本は共通しているので、操作に大きく戸惑うことはないはず。たとえば、遠距離攻撃はどのキャラクターもL2で構えて狙いを定め、R2で攻撃するという具合。やや特殊な操作を求められるのは空を飛べるアイアンマンだけ。逆に言えば、アイアンマンで慣れてしまえば、ほかのキャラクターを使いこなすことは容易になるかも?
協力プレイでより輝くヒーローたち!
シングルプレイでも充分に楽しめる本作だが、ほかのプレイヤーと協力プレイを行うと、そのおもしろさがグッと際立つ。たとえば、接近戦を得意とする敵と空中を飛び回って遠距離攻撃をしてくる敵が混在しているような状況では、「地上でハルクやミズ・マーベルが戦っているあいだに、空中戦を得意とするアイアンマンや、遠距離攻撃が得意なブラックウィドウで空中の敵を落とす」といった役割分担がなんとなくできるわけだ。それぞれの能力を最大限に発揮して敵を倒すなんて、まさにアベンジャーズじゃないか!
ミッションの中には、「指定されたエリア内を一定時間占拠して、サーバーをハッキングする」なんていうものもある。そういったミッションをプレイするときに仲間がすべてAIだと、迫り来る敵を倒すことを優先しがちだったりする。しかし協力プレイなら、それぞれが各指定エリアを占拠しながら戦い続けることで、効率よくハッキングを行うこともできる。このように、協力プレイならではのメリットがあるミッションもあるので、積極的に協力プレイを遊んで損はないはずだ。
筆者は担当編集者とボイスチャットなどを使わず、個々のヒーローが自由にプレイするスタイルでミッションに挑戦してみたが、無言ながらも自然と協力プレイができると「ヒーローが無言で仲間に背中を預ける」的なシーンがイメージされ、かなりアツい! 気分は完全にアベンジャーズ!!
ちなみに、シングルプレイで遊ぶかオンラインの協力プレイで遊ぶかは、各ミッション選択時に切り換えられるので、シングルプレイをメインで楽しみたい人もご安心を。
とにかく簡単操作でド派手で爽快なヒーローのアクションが味わえる『Marvel's Avengers(アベンジャーズ)』。協力プレイもお手軽。8月7日から9日まではプレイステーション4版の予約特典ベータ、8月14日から16日はXbox One、Steamの予約特典ベータとプレイステーション4版ではオープンベータも始まる。8月21日から23日は全機種でのオープンベータが実施されるので、この機会にぜひ触れてみてほしい。
なお、次回のベータのプレイレビューでは、今回触れていない要素についても語っていきたいので、お付き合いください!