2017年9月21日(木)から9月24日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。前日に引き続いて24日のセガブースで行われた『ソニックフォース』のステージイベントでは、サウンド面にスポットを当てたプレゼンテーションが行われた。サウンドディレクターによる開発秘話に加え、ゲストボーカルによるミニライブもあり大盛り上がりとなったその模様をリポートする。
まずは先制パンチとして、スマートフォン向けタイトルとして復活する『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』(スクウェア・エニックス。10月配信予定)に、エッグヒーローのひとりとしてDr.エッグマンの参戦するとの新情報を公開。ステージ前を埋め尽くしたソニックファンは笑いと歓声が沸き起こった。
そして、ソニックチームからシリーズプロデューサーを務める飯塚 隆氏、『ソニックフォース』プロデューサー中村 俊氏、そしてサウンドディレクターの大谷智哉氏が登場すると、その歓声はさらに大きなものに。本作に対するファンの期待感の高さをうかがわせた。
『ソニックフォース』の楽曲について大谷氏は「コンセプトとしてはすごいシンプルで、シリアスで格好よくて、熱いサウンドにしよう」と説明。ここ最近のシリーズ作では明るく楽しく陽気なテイストが多かったが、ゲームの雰囲気にあわせて大作感あふれる音楽となっていることを明らかにした。
大谷氏からはさらに、タッグステージのダブルブースト時に流れるメインテーマ“FIST BUMP”について「歌詞をつける以上は単なるオープニングテーマ曲ではなく、ゲームの演出に溶け込んだものにしたかった」と説明。たしかに、熱い曲のサビをBGMに、ソニックとアバターとが力を合わせて全力疾走する姿は、非常に爽快な仕上がりとなっていた。
また、アバターステージに関してもボーカル曲がふんだんに用意されていることが明らかとなった。プレイヤーがカスタマイズ可能なアバターであるだけに、男性・女性ボーカルなど、さまざまなバリエーションの楽曲が全ステージに用意されることを大谷氏は説明。さらに、歌詞については「序盤は不安だけど、後半になるにつれ自信とともにノリノリの曲になっていく」とも語り、ストーリーと連動した流れになっているとのこと。さらには、モダンソニック、クラシックソニック、アバターという3つのスタイルごとに異なるサウンドのテーマが設けられているというから、サウンド面にも非常に力が込められていることがわかるというもの。
ここでダメ押しとばかりに、ステージで初公開となる映像を披露。そこにはなんと、勇壮な楽曲を演奏するオーケストラ楽団の姿が! 飯塚氏が「インターナショナルな『ソニック』の音楽にふさわしく、また大作感を表現するためロンドン交響楽団による収録を行いました」と説明すると、来場者からはオドロキの声と拍手が沸き起こった。大谷氏によると、タイトル画面や盛り上がりの必要なシーンで使われるのだというから楽しみだ。
最後は、ファンお待ちかねのライブコーナーに! 大谷氏がDJプレイをする中、ヴォーカリストのジョン・アンダーダウンさんとナナ・ハトリさんが勢いよく登場。アバターステージから“Park Avenue”、シャドウストーリーから“White Jungle”、アバターステージから“Guardian Rock”が立て続けに披露されると、ツインボーカルによるパワフルすぎるステージングも相まって、ステージ前は興奮のるつぼに。とくに“White Jungle”は『ソニックアドベンチャー2』からのリミックスであったため、それに気づいたファンは大興奮状態であった。
ステージのラストを飾ったのは、もちろんメインテーマ曲の“Fist Bump”。ただでさえノリノリの楽曲であるのに加えて、ステージを降りたジョンさんが最前列の来場者と、つぎつぎに拳を付き合わせるパフォーマンスを見せるシーンなどもあり、盛り上がりはこの日、いやTGS全体を通しても最高潮となった。
サウンド面からも盛り上がりを見せる『ソニックフォース』。この日はあくまでミニライブとのことであったので、また違った形で熱いライブパフォーマンスがフルサイズで行われることに期待したい。