コール オブ デューティ ブラックオプス 4

プレイしない理由はない!――流行りのエッセンスを取り入れつつパワーアップを遂げた『CoD:BO4』プレイレビュー

ソニー・インタラクティブエンタテインメントより、プレイステーション4版が発売されているFPS『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』のプレイレビューをお届け。
文:ブンブン丸

公開日時:2018-12-04 11:55:00

 ドーモ! ブンブン丸です。今回は発売以降プレイしている、『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』(以下、『BO4』)について語らせてもらうことになりました。自分の体験を中心にした文章となりますが、実際にプレイしたうえでの文章です。これまで数々のFPSをプレイしてきたゲーマーの視点ということで読んでいただければ幸いです。

 古くからFPSというジャンルの王者と言える存在だった『CoD』シリーズ。とくにコンシューマーでのFPS人気の立役者であるのは間違いなく、多くの販売本数記録を樹立してきました。とは言え、どんな人気シリーズもプレイヤーに飽きられてしまうことはあるし、それを避けるためのスタイルの変化が、毎回プレイヤーに受け入れられるとは限らないわけで。ここ最近の『CoD』シリーズは兵装の完全な未来化に舵を切っていたけど、受け入れきれないプレイヤーが多かったのも事実でしょう。

 また、シリーズの大きな売りであったキャンペーンモードもおもしろくはあったものの、演出の手法のマンネリ化は、どうあっても拭えず……。シリーズを通して遊んできたプレイヤーからすると、各モードが食傷気味に感じた部分もあったかと思います。

 そんな中、FPSというゲームジャンルは少しづつ変化を遂げてきましたが、ここ数年は本当に大きな流れの真っただ中にあるといって間違いないでしょう。たとえば『オーバーウォッチ』は、FPSでありながらMOBAジャンルさながらの戦略性を押し出し、プレイヤーにチームプレイの醍醐味を教えてくれた。爆発的なヒットを記録した『PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS』では、生き残りを懸けて戦うバトルロイヤルというジャンルの持つ独特な緊張感を教えてくれた。

 この流れの中、人気シリーズである『CoD』はどのような新作を出してきたのか? とくに変化を求めず、シリーズとしての完成度の高さを追求するというのもひとつの手段だし、ここ数作のシリーズはその傾向にあったと言えるんじゃないでしょうか?

 だが、最新作では大きな変化をつけてきた。キャンペーンの廃止だ。シリーズから完全に削除されたというわけではなく、あくまでも『BO4』では 休止という形である。

Black Ops 4_Multiplayer Beta screenshot3

 それでも『CoD』のキャンペーンは、シリーズを象徴するモードであったのは間違いない。その代わりに追加されたのが、バトルロイヤルの“ブラックアウト”だ。このブラックアウトが非常によくできている! 正直、『CoD』にバトルロイヤルを入れてゲームが成立するんだろうか? という疑問すらあった。ほかのバトルロイヤルほど戦況が膠着せず、全体的なスピード感を重視したゲームバランス。マルチプレイモードでおなじみの、各種PERKや火器、ガジェット。ゾンビモードの要素を導入したランドマークやレアアイテムなど……。

 ただのバトルロイヤルではなく、あくまでも『CoD』というゲームでバトルロイヤルをプレイさせるというこだわりが随所に感じられる。自分自身もシリーズに少ないマンネリを感じる部分があったが、本作では復帰を遂げた。多くのプレイヤーからも同じような意見を聞くことが多い。

ブラックアウト1フレ
ブラックアウト2
ブラックアウト3

 もちろん、シリーズの軸となるマルチプレイも完成度は高い。PARKやスコアストリーク、スペシャリストなど、シリーズ独自の要素に大きな変化はあえて加えていないというのも重要なポイント。豊富なプレイルールも飽きが来ない。

 バトルロイヤルが追加されたからと、復帰または初めて本シリーズをプレイしたプレイヤーも、撃ち合いの強さを鍛えるためにマルチプレイを遊ぶ。シリーズを通してプレイしてきたプレイヤーもバトルロイヤルの新鮮さにひかれ、ブラックアウトをプレイする。いい意味で両モードがお互いを引き立て合い、相乗効果を持ったプレイサイクルが生まれるのである。従来からあるゾンビモードもこれ単体で非常におもしろいモードだし、しっかりと遊べるだけの完成度を持っている。

マルチ
ゾンビ

 しいて言うなら、どのモードもおもしろすぎて短時間しか遊べない場合の選択に困ってつらいのが悩みだろうか? シリーズの中でもとくに素晴らしい出来というのが本作の印象であり、ボジョレーを褒めたたえるような陳腐なキャッチコピーが浮かんできてしまう。だがあえて言わせてもらいたい。

”ここ数作で最高の『CoD』”

 この完成度を、ぜひ皆さんにも味わってほしいというのが本音である。

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GAME SPEC

タイトル
コール オブ デューティ ブラックオプス 4
ハード
プレイステーション4
メーカー
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
発売日
2018年10月12日発売
価格
7900円[税抜](8532円[税込])
ジャンル
FPS
備考
ダウンロード版は7900円[税抜](8532円[税込])、『デジタルデラックス』は11944円[税抜](12900円[税込])、『デジタルデラックス改』は15648円[税抜](16900円[税込]) ※Xbox One版、PC版も発売予定