コロプラ×野島一成氏×崎元仁氏が贈る珠玉のJRPG

最果てのバベル

【レビュー】重厚なシナリオと本格バトルを先行プレイ!

本作にいち早く触れた先行プレイリポートをお届け

公開日時:2019-06-08 12:00:00

あのころのRPGがここにある

 ランダムエンカウントやコマンド選択式のターン制バトルなどのシステムを採用し、まさに“王道”というべきスタイルで冒険を楽しめる『最果てのバベル』。数々の名作を手掛けた野島一成氏による、珠玉のストーリーが展開にも注目が集まる。

 そんな本作にいち早く触れる機会を得たので、そのプレイフィールをお届けする。

(Text by 坂本ビス太)

ライとともに世界を知る! 序盤から引き込まれる物語

 本作の主人公ライは、バベルと呼ばれる塔にある密室に閉じ込められている少年。プレイヤーはライとなって、彼の目からバベルと外の世界を見ることになる。ゲームを始めると、さっそく物語がスタートする。

 スマートフォン向けのタイトルというと、ホーム画面があり、そこから物語やクエストなどのコンテンツを選ぶといったものが主流だが、本作では家庭用ゲーム機のRPGと同じようなスタイルで、物語を軸にゲームが進行していく。ここからも、本作が“王道”、“本格JRPG”と謳う意味が感じ取れる。

 ライは部屋から出ることはできないが、訪ねてくる友人もいて、明るく前向きな性格。いつか外に出たいと願うライは、ふとした拍子に同じくバベルに閉じ込められている鳥籠の少女、マイリージャと出会う。どのシーンも会話のテンポがよく(くすりとする場面も)、スルスルと物語に引き込まれる。

01

 そして、物語の序盤からバベル、精霊、不思議な少女、議会、セルといったキーワードも飛び出す。野島一成氏が手掛けるシナリオは、気になることだらけで、ライと仲間たちの冒険がこの先どうなっていくのか、否が応でも期待が高まる。

 序盤でとくに気になったのは、ある程度ゲームを進めると使えるようになる“飛翔”と呼ばれる能力。知っている場所ならどこへでも瞬時に移動できる能力だ。システム的にファストトラベルと言えばそうなのだが、なぜこの能力を持つのか、どんな意味があるのか、ちゃんと物語と密接に関係している点がおもしろい。

 本作は剣と魔法のファンタジー世界に、スチームパンク的要素(メカや機械文明)を盛り込んだ世界観が特徴。野島氏が「好きなことを詰め込んだ」と語る世界や人物の設定は、ファンはもちろん、RPG好きは誰でものめり込めるはず。“バベル”とか“セル”とかのいかにもなワードは、僕も大好物です。

 また、メインストーリーのほかに単発のサブストーリー的なクエストも、ときおり発生。報酬はキャラクターやジョブの強化などに役立つので、クリアーしておくと吉……というか、コンプ欲が掻き立てられる。

02

非常にオーソドックスなスタイルのRPGに仕上がっている。だからこその安心感。物語のボリュームは、かなりのもの!

じっくり考えて戦えるガチで骨太のバトル

 最初はバベルの中で簡単なクエストを進めつつ、各種システムを理解するチュートリアル的内容だが、ライは意外と早くバベルの外に出られるようになる。外の世界(最初に行くのは周辺の森)にはモンスターがウヨウヨしていて、フィールドを進んでいると、ランダムエンカウントでバトルに突入。

 パーティーメンバーの行動を選択すると、素早さ順に行動が開始する。序盤では武器もスキルも乏しく、あまり考えずにポンポン行動を選択しても進めていける。しかも、アニメーションしつつもバトルの進行はテンポがよく、倍速機能もついているのでストレスはナシ。

03

 サクサク進めるかと思いきや、ある程度ゲームを進めると、ジョブや陣形を変更したり準備をしておかないと、あっさりやられてしまうことがあった。とくにボス戦では、レベル上げやキャラクターの強化を入念にしておかないとかなりキツい。非常に骨太なRPGの様相を呈しており、壁を突破したときの喜びはひとしおだ。

 フィールドの各所には復活ポイントが置かれており、バトルで全滅すると直前に記録したポイントで復活できる。復活時はHP1の状態だが、最大4回まで復活ポイントでの全回復が可能で、時間経過によって使用回数が増える。回復数を無駄にしないためにも、戦闘準備はしっかりとしておきたい(ボスに無謀に挑んだらあっという間に回復上限に達した……)。

04

 バトルの肝になってくるのが、上で紹介している“ガードブレイク”。うまくダメージを与え続け、いかに効率よくブレイク状態やダウン状態に持っていけるかが、ボス戦でのポイントになる。

 アクションスキルの使いどころも重要で、序盤からスキルでBPを削りにいくのか、ダウン時に使うために温存するか、不意のダメージに備えて回復用に回すかといった具合に、SPのやりくりに悩むことが多々あった。コマンド選択に制限時間はないので、じっくりと戦略を練ってバトルに挑めるのは、非常にうれしい。

05

 そしてジョブが増えると、アクションスキルや付加パラメータの選択肢が増して戦略の幅が広がるため、さらに頭を悩ますことに(喜び)。キャラクターのイラストや3Dモデルも変化するため、ジョブ集めの沼にどんどんハマってしまう!(大喜び)

6月11日より事前ダウンロードが開始!

 ということで、ストーリーが気になりすぎる&やり込める要素が満載な『最果てのバベル』ですが、いよいよ6月11日より事前ダウンロードが開始となる。

 配信開始と同時にいち早くプレイするためにも(そんなあせってプレイすることもないですが!)、準備して楽しみに待とう!

この記事の個別URL

『最果てのバベル』ファミ通特設サイト

タイトル:最果てのバベル
対応OS:iOS、Android™
ジャンル:RPG
価格:アイテム課⾦制

公式はこちら