個性的すぎるキャラや型破りな世界観といったシリーズの持ち味は健在で、ストーリーへの興味をグイグイ牽引してくれる。“嘘”を使ってその場をしのげる新要素が加えられたのはおもしろみがあるし、“学級裁判”ではさまざまな見せかたでハラハラさせられるのがグッド。全体的に演出面が強化され、見栄えもよくなっている。クリアー後のおまけ要素が大ボリュームなのも、ご褒美感があってうれしいね。
週刊ファミ通1466号より
虚飾と不実に満ちたセカイの中から、自分にとっての“ホンモノ”を見つけ出す過程を、あの手この手で盛り上げるサービス精神に感服。無理のないコマンド総当たり+アクション系操作のアシスト機能追加により、誰でも物語を楽しめる作りでありながら、ゲームとして攻略したい人向けのオマケ要素も充実。PS Vita版では、シチュエーションごとのタッチ操作対応の有無に、少々引っ掛かりを感じました。
週刊ファミ通1466号より
舞台にキャラに、全方位でエキセントリックな作風は健在。とくに、アクションゲーム的な過程をたどり、じっくり推理するのとは異なるアプローチで思考をまとめていく“学級裁判”が独特です。新たに“嘘”が可能となり、うしろめたさにドキドキ。移動時にカーソルが合わせにくい点など、捜査ではストレスも若干感じましたが、謎めいた展開とマップの便利機能に牽引され、グイグイ進んでいけます。
週刊ファミ通1466号より
シリーズおなじみの、先が読めない展開に、何がウソで何が真実なのかがわからない緊張感が加わり、最後まで驚きの連続。豊富なイベントシーンやリッチになった演出などが、物語にグイグイと引き込んでくれます。おまけの域を越えた“おまけモード”は、シンプルながら中毒性が高い。正直、本編の展開には賛否両論なところもあると思うけど、この感動や衝撃は『ダンガンロンパ』でしか味わえないのも事実かと。
週刊ファミ通1466号より
良かった点
裁判・おしおき・トリック。どれも過去最高レベルで流石最新作!といった印象。パニック議論やスクラム等の新要素がピタリと自分にハマり「過去作にもあればよかったのに!」と思う程の素晴らしさ。それとあるキャラのおかげで裁判がいい感じに引っ掻き回され楽しかった。おまけに序盤で行われていた何気ない事が実は黒幕を突き詰める重要な証拠だった時は思わず「あそこの行動がここで効いてくるか!!」と声を出してしまうほどの興奮がありました。
悪かった点
黒幕判明までは本当に面白かったのにどうしてこうなった…という印象。制作陣が途中で疲れたのか続編を作る意志は無いぞ!って言う意思表明かと思った程です。流石にあれを真に受けたらロンパファンからすると「過去作を蔑ろにする気か!!」とキレてしまいそうだったのでネタとして受け止めて何とかゲーム機を破壊せずに済みました。
総評
裁判・おしおき・トリックは洗練されていて素晴らしかった。キャラは魅力的だったが無印のキャラが濃すぎる故比較すると少し物足りない感じがした。声優陣は1,2の頃に比べ数名若手がいて心配だったが杞憂に終わった。皆さん素晴らしい演技でこの作品一番の魅力である裁判も本当にワクワクして楽しめた。だからこそ今回はどんなEDなのか楽しみだっただけにあのオチには色々腑に落ちない事が多かった。そこを除けば98点ぐらい出したかった本当に素晴らしい作品。