『Fate/Grand Order』(FGO)の8周年を祝うリアルイベント“Fate/Grand Order Fes. 2023 夏祭り ~8th Anniversary~(FGO Fes.2023)”。本記事では7月30日に行われた “自身の推しであるイベント配布サーヴァントについてひたすら話す”という、濃厚な“Fate/GrandOtaku”トークが聞けそうなステージイベント“キャラクターピックアップトーク ~イベントサーヴァントの宴~”の模様をお届けする。
ステージに登壇した方々は以下の通り。
【MC】
- 大久保瑠美さん(エリザベート・バートリー役 ほか)
- 太田翔さん(アニプレックス)
【ゲスト】
- 赤羽根健治さん(カドック・ゼムルプス役 など)
- 伊東健人さん(ジェームズ・モリアーティ(ルーラー)役)
- 川澄綾子さん(アルトリア・ペンドラゴン役 ほか)
- 小林千晃さん(バーソロミュー・ロバーツ役)
- 悠木碧さん(沖田総司役 ほか)
イベント限定配布サーヴァントの歴史について振り返る
まずはいままでのイベント限定配布サーヴァントを一気に紹介。川澄さんは“ほぼ週間 サンタオルタさん”の配布サーヴァントであるアルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕の収録をした際、サンタとはいったい……? と、突飛な設定にかなりびっくりしたそうだ。
ただ、いまとなればもはやふつうかもしれないと、2016年との感覚の違いを語ってくれた。
こちらの表で特に話題になったのが、2022年の夏イベント“アークティック・サマーワールド! ~カルデア真夏の魔園観光~”。赤羽根さんはワルキューレたち3騎の中から1騎を選ぶという仕様に“人の心がない”と思いながらプレイしていたそう。
しかし、だからこそ選ぶ楽しさや、選んだからこその特別感があるのだと、悠木さんや大久保さんらが優しくフォローを入れていた。
キャスト陣の“推し”を聞く。イベント限定配布サーヴァントでいちばんのお気に入りは?
ここからは当ステージの本題、推しの“イベント限定配布サーヴァント”について語るコーナーへ。それぞれキャスト陣が選んだ1騎について、実装されたイベントの思い出とともに熱いトークをくり広げていた。
“両儀式”(赤羽根健治さん、川澄綾子さん)
【両儀式】
- 登場イベント:空の境界/the Garden of Order
- 開催期間:2016年2月25日~3月9日
『空の境界』が好きな赤羽根さんは、そもそも両儀式を目当てに『FGO』を始めたとのこと。しかし、最初にコラボイベント“空の境界/the Garden of Order”が始まった際はタイミングが悪く始めることができなかったのだという。
その後復刻イベント“復刻版:空の境界/the Garden of Order -Revival-”が始まった際に、“もうこのタイミングしかない!”と思って『FGO』をプレイし始めたそうだ。なお、当時ピックアップされていた星5セイバー“両儀式”などの『空の境界』関連サーヴァントは“全部まとめて召喚した”らしい。
川澄さんは、自身が関わったもの以外のTYPE-MOON作品を勉強していた際、『空の境界』が好きだと感じていたのだそう。しかもちょうど『空の境界』関係のコンテンツを見終わったタイミングでコラボイベントが開始したこともあり、夢中でプレイしてしまったとのことだ。
アニメの劇伴を使うなど、コラボイベントにおける原作再現度の高さもすばらしく、いまでもイベントをプレイした際の思い出が強く残っていると語ってくれた。
“ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕(バーサーカー)”(小林千晃さん)
【ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕(バーサーカー)】
- 登場イベント:サーヴァント・サマー・フェスティバル!
- 開催期間:2018年8月9日~8月29日
小林さんは、ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕の中二テイスト全開な姿に驚いたのだそうだ。それと、“サーヴァント・サマー・フェスティバル!”自体が、同人誌を模した配布礼装の作り込みやストーリーなど、すごくおもしろいイベントだったこともあわせて印象に残っていると語ってくれた。
“ナイチンゲール〔サンタ〕”(伊東健人さん)
【ナイチンゲール〔サンタ〕】
- 登場イベント:クリスマス2019 ナイチンゲールのクリスマス・キャロル
- 開催期間:2019年11月28日~12月12日
まず伊藤さんは、“第五特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム”で見た“バーサーカーのナイチンゲール”のキャラクター性が、自分の中や世間一般にあるナイチンゲールのイメージと大きく違っていたことに驚いたのだそう。
ナイチンゲール〔サンタ〕はアーチャーのため、バーサーカーっぽくない本来の性格が見られることを期待して使ってみたら、バーサーカーのときに見せていた性格とまったく変わらなかった。これが素だったという衝撃を受け、強く印象に残っているようだ。それと宝具がおもしろくて好き、というシンプルな理由も語っていた。
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【セタンタ】
- 登場イベント:螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~
- 開催時期:2023年4月26日~5月17日
こちらは悠木さんが選んだサーヴァント。理由はシンプルによすぎてびっくりしたから。
そもそもイベントのストーリーがすごくよかったこと。そしてセタンタが仲間になる過程が丁寧に描かれており、“配布されたサーヴァントが仲間になり、その後正式にカルデアの一員となる”という感覚をしっかり味わえたこと。もろもろ含めて“よすぎた”のだという。
クー・フーリンの少年期ということで、川澄さんとしても思い入れのあるサーヴァントなのだという。
最初(『Fate/stay night』)は敵であったクー・フーリンのさまざまな面を知った後に、改めてこの少年期を見ることができたのがうれしかったそうだ。
番外編“カルナ〔サンタ〕”
【カルナ〔サンタ〕】
- 登場イベント:栄光のサンタクロース・ロード ~封じられたクリスマスプレゼント~
- 開催期間:2020年12月16日~12月30日
そして悠木さんといえば、ということでカルナ〔サンタ〕の話も。カルナ自体の在りかたや性格面が、サンタという存在にとても適正があることなど、悠木さんなりの解釈も交えつつ、カルナへの愛を存分に語ってくれた。
“九紋竜エリザ”(大久保瑠美さん)
【九紋竜エリザ】
- 登場イベント:108人のハロウィン・リベリオン! ~小竜娘水滸演義~
- 開催期間:2022年10月12日~11月2日
MCである大久保さんからは、“最新のエリちゃん”(変な日本語ではあるが)である九紋竜エリザのお話を聞くことができた。
まさかの幼いエリザベート・バートリーが登場し、最初はかなり驚いたという大久保さん。水滸伝の英傑・史進と融合し、普段とは違うエリザベートを演じられたことがふれしかったという、長らく同サーヴァントを演じている大久保さんならではな感想を語ってくれた。
キャスト陣の主張。見てみたいイベント限定配布サーヴァントとは?
現状は実装されていないが、こんなサーヴァントや霊衣が見てみたい! というキャスト陣の煩悩(希望)を語り合うコーナー。候補にあがったものは以下の通りとなる。
【こんなイベント限定配布サーヴァントが見てみたい!】
- 赤羽根健治さん:周年系の礼装霊衣/“パーカー(フーディ)”霊衣/メガネ霊衣
- 伊東健人さん:サンタモリアーティ
- 川澄綾子さん:お正月に着物霊衣
- 小林千晃さん:メカクレ霊衣
- 悠木碧さん:イベントのときに出る概念礼装のサーヴァントがそのまま配布に
メカクレ霊衣(小林千晃さん)
2022年3月に開催されたイベント“15人の理知的なメガネたち”で配布された眼鏡霊衣みたいな感じで“メカクレ霊衣”も出せるんじゃないか? という小林さんの提案。
全サーヴァントとは言わないが、だいたい15騎ぐらいは見たいと自身の欲望を赤裸々に語ると、川澄さん、大久保さんからけっこう求めていることにツッコミが入った。
サンタモリアーティ(伊東健人さん)
モリアーティのさまざまな派生を見てみたい! という伊藤さんのプレゼン。
若いほう? それともアラフィフのほう? と聞かれた際には、キッパリ“両方”と力強く答えていた。川澄さんはショップボイスを聞いてみたいと賛同していた。
お正月に着物霊衣(川澄綾子さん)
最近お正月イベントをあまりやっていないこと、そして和装の霊衣が『FGO』ではまだあまり実装されていないことからも、今回話題としてあげたのだそう。
大久保さんの独断により会場全体に欲しいかどうかを聞いたところ、キャスト陣や会場内にいる観客含め、ほぼ全員が手を上げて賛同。幕張メッセの会場全体に、大きな連帯感が生まれた瞬間だった。
その後、太田さんから誰の霊衣が見たいかを聞かれたところ、赤羽根さんからは“FGO Fes.2023”のメインビジュアルに描かれているようなモルガンが、小林さんからはレディ・アヴァロンが和服でキチッと引き締めている姿が見てみたい、などの意見があがった。
イベントのときに出る概念礼装のサーヴァントがそのまま配布に(悠木碧さん)
サーヴァントたちが描かれる概念礼装に着目した、悠木碧さんの要望。描かれているサーヴァントたちがそのままイベント限定配布サーヴァントとして実装されてくれたら、それだけですごく楽しい! ということを興奮気味に語ってくれた。
実際に概念礼装ではかなり凝った衣装であったり、普段とは違った服装をしているサーヴァントが多い。
周年系の礼装霊衣/“パーカー(フーディ)”霊衣/メガネ霊衣(赤羽根健治さん)
赤羽根さんはまさかの要望を3つ用意。
まずは周年系の礼装霊衣に関して。周年のたびに実装される渾身のイラストたちが、そのまま霊衣として実装されればこれほどうれしいものはない! というマスターとしては頷かざるをえない意見に、同意を示す方も多かった。
パーカー(フーディ)に関しては、赤羽根さんが純粋に見てみたい私服系の霊衣なのだそう。オーバーサイズのものを……と、おもむろに立ち上がって詳細を語ろうとしたところで、MCである大久保さんからステイの声が飛んだ。
自身の要望を言うコーナーは終了したはず……なのだが、その後、イベント終了時の挨拶でも赤羽根さんは止まらなかった。なんと挨拶のかわりに、傷だらけの姿をした霊衣を実装してほしいとアピール。賛同するマスターも多く、会場からはまたも大きな拍手が巻き起こっていた。
“キャラクターピックアップトーク ~イベントサーヴァントの宴~”は、これにて終了。最後の最後、まさかの挨拶のときまで濃厚なトークたっぷりの、大満足なステージだった。
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