『Fate/Grand Order』(以下、『FGO』)の8周年を記念したリアルイベント“Fate/Grand Order フェス. 2023 夏祭り ~8th Anniversary~”が2023年7月29日(土)~7月30日(日)に開催。総勢9名もの『FGO』出演声優たちが登壇した“FGOキャスト大集合トーク!”の模様をお届けする。
ステージに登壇した方々は以下の通り。
【MC】
- 太田翔さん(アニプレックス)
- 大久保瑠美さん(エリザベート・バートリー役 ほか)
【ゲスト】
- 石谷春貴さん(ベリル・ガット役)
- 伊東健人さん(ジェームズ・モリアーティ(ルーラー)役)
- 植田佳奈さん(イシュタル役 ほか)
- 川澄綾子さん(アルトリア・ペンドラゴン役 ほか)
- 田中美海さん(ニトクリス役 ほか)
- 鶴岡聡さん(アーラシュ役 ほか)
- 寺島拓篤さん(トーマス・エジソン役 ほか)
- 和多田美咲さん(徐福役)
和多田さん、伊東さんはいままで“FGO Fes”での登壇経験がなく、多くの人がステージへの出演を喜んでいた。
“リリムハーロット”でセタンタに感謝。『FGO AC』コラボへの愛を語る
まずは事前にキャスト陣へと行ったさまざまなアンケートの結果を見て、その回答を深掘っていく“マスターアンケートトーク”のコーナーがスタート。“8周年までの1年間で印象的だった『FGO』エピソードは?”という質問に対し、『Fate/Grand Order Arcade』(以下、『FGO AC』)とのコラボイベント“螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~”のことを答えた田中さん、植田さん、大久保さんの3人が印象的だった。
以前からクー・フーリン推しである田中さんは、新たに登場したサーヴァントであるセタンタの実装がとにかくうれしいと笑顔で語り、万物への感謝を示す“Fate/GrandOtaku”らしい姿も見られた。ストーリーに言及する声も多く、『FGO AC』をかなりプレイしている植田さんは、『FGO』シナリオへのクロスオーバーのさせかたがよかったとコメント。『Fate/EXTRA』の要素も拾い上げ、すべてにおいてすばらしいイベントだったと大久保さんが締めくくると、会場からは大きな拍手が上がった。
ケルヌンノスにすら苦戦しなかった田中さん。唯一のトラウマはあのサーヴァント
続いてはメンバー内での質問を募集したコーナー。川澄さんは、“いままででいちばん苦戦したバトルは?”という質問を周囲へ投げかける。
これに対し、石谷さんが田中さんの持つもふもふチャームを指差しながら“ケルヌンノス”だと回答。会場や各キャスト陣もそれに対して同意していたが、田中さんだけはたいして苦戦しなかったと答える。そんな田中さんは、2018年に登場した超高難易度クエスト“おいでよジャガーの国”のギミックがトラウマだと苦い顔で語ってくれた。
和多田さんと伊東さんの推しサーヴァントは?
“FGO Fes”のステージに初登壇したおふたりへの質問。和多田さんはメアリー・アニングが、攻撃時のセリフ「ほれほれ!」がかけ声と「掘れ!」のダブルミーニングになっているというコミカルさと、普段のツンとした態度のギャップが好きだと回答してくれた。まだサポートサーヴァントとして借りた経験しかないので、はやく手に入れたいと復刻を心待ちにしていた。
伊東さんの推しはアルジュナ〔オルタ〕。強力なサーヴァントで、ストーリー進行で非常に頼りにしていること、バーサーカーのため気を抜くとすぐに倒されてしまうことなど、さまざまな点から“もっとも自分の感情を揺さぶってくれる存在”として推していると語ってくれた。
レジェンド『Fate』声優からの質問。田中さんがみずからの思いを語る
続いては植田さんから“『FGO』に参加する前、参加した後”という質問が。『FGO』から『Fate』というコンテンツに関わって、変わったことなどを聞きたいのだという。
これに対して『FGO』のニトクリスで『Fate』シリーズに初出演した田中さんが、自分が好きなコンテンツに出演できたばかりか、公式ラジオのパーソナリティを務めていること、そして“FGO Fes”のステージに立っていることが8年目ながらに信じられないと回答。中学生のときから追いかけ続けているという経歴に違わず、溢れんばかりの『Fate』愛が感じられるコメントになっていた。
“『Fate/Grail League』Fes”が開幕! いちばん刺さるバッテリーはいったいどのペア?
続いては2023年のエイプリルフールに配信された英霊野球RPG『Fate/Grail League』にちなんだ“『Fate/Grail League』Fes”のコーナー。
“あなたにとっての三冠王サーヴァント”や“チームが負けているときに応援してほしいサーヴァント”など、野球と『FGO』に絡めた事前アンケートの回答について話すコーナーだ。
中でも盛り上がったのが、“このバッテリーのストーリーが見てみたい!というテーマだ。
石谷さんの“ブリュンヒルデ(ピッチャー)とシグルド(キャッチャー) 一球ごとに愛を受け止める”、鶴岡さんの“ピッチャー 諸葛孔明(霊基再臨第3段階) キャッチャー イスカンダル”など、会場が大いに沸く回答が続出。
とくに野球ファンらしい細かな視点でストーリーの見どころを語る鶴岡さんの熱量に、会場全体から拍手が上がった。
川澄さんが語る“アルトリア ナイン”とは? 打順のこだわりから伝わる“野球ガチ勢”の風格
“キミに、野球のユニフォームを着てほしい!”というコーナーでは、野球のユニフォームを着ている姿を見たいサーヴァントたちが語られた。
渡辺綱といったいかにも強打者っぽいセイバークラスに関する話題から、『Fate/Grail League』に登場するビールサーバーを担いだコヤンスカヤたちのリアル等身姿が見てみたい! というシンプルな要望まで、サーヴァント×野球のさまざまな可能性を話し合っていた。
とくに会場が沸いたのが、川澄さんの考える“アルトリアナイン”だ。
学生時代に年間20戦以上も野球の試合を見に行っていたという川澄さんが、たくさんいるアルトリアたちの打順と守備配置をガチで考えたものである。
【アルトリアナイン】
- 1番 アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕 三
- 2番 謎のヒロインX 遊
- 3番 アルトリア・ペンドラゴン(アーチャー) 二
- 4番 アルトリア・ペンドラゴン(セイバー) 一
- 5番 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕(セイバー) 中
- 6番 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕(ライダー) 左
- 7番 謎のヒロインXX 捕
- 8番 アルトリア・ペンドラゴン(ルーラー) 右
- 9番 アルトリア・キャスター 投
1番アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕が塁に出て、2番の謎のヒロインXがバントでつなげる。キャッチャーには社会人で視野が広い謎のヒロインXX、外野も内野も見なければいけない守備の要であるショートには、なんでもできそうな謎のヒロインXを……と、スクリーンに表示された打順を見ながら川澄さんの熱い説明が続く。
聞いていて不思議と「わ、わかる……!」と、なぜだか納得してしまう解説に会場内も大盛り上がり。当然ながらアルトリア・ペンドラゴンに対しての造詣が深く、また野球にも詳しい川澄さんが考えた“アルトリアナイン”だからこそ、多くのユーザーに響いたのではないだろうか。
残念ながら、途中でステージの終了時間になってしまったため解説を最後まで聞くことは叶わなかった。もしまた機会があるならば、各キャスト陣が考える“それぞれのナイン”なんかも聞いてみたくなるような、今後への期待が膨らむステージとなっていた。
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『FGO』のサービス開始8周年を記念して、8月3日に発売する週刊ファミ通2023年8月17・24日合併号(No.1810)にて特集企画を掲載。
奈須きのこ氏&武内崇氏、カノウヨシキ氏インタビューや、約9000人が回答したアンケート結果のほか、8年目に登場した一部NPC紹介企画もお届け。武内崇氏描き下ろしの表紙イラストにも注目だ。
さらに、付録として同イラストの特製カードを用意。約B5サイズで武内崇氏の表紙イラストをすみずみまで楽しめる。『FGO』をプレイしているマスターはぜひチェックしてほしい。
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