『Fate/Grand Order』(FGO)の8周年を祝うリアルイベント“Fate/Grand Order Fes. 2023 夏祭り ~8th Anniversary~(FGO Fes.2023)”。本記事では『FGO』初心者のゴルドルフ・ムジーク(ゴッフ)役・伊丸岡篤さんを中心に、同じく初心者である桑原由気さん(ガレス役)、そしてベテランマスターである鶴岡聡さん(ジル・ド・レェ役 ほか)らが楽しく本作を学ぶ、“ゴッフと楽しむ!FGOあるあるステージ”の模様をお届けする。
ステージが始まると、さっそく奥から伊丸岡さん、桑原さん、鶴岡さんがはしゃぎながら登場。伊丸岡さんはゴッフっぽい金髪とつけ髭をつけた、さながら実写版新所長かのような出で立ちとなっていた。
見た目が新所長ならば権限も新所長ばり? ということで、もっと『FGO』のことを知りたい伊丸岡さんが所長権限により同じ初心者である桑原さんと先輩マスターである鶴岡さんを招集。頼りになる先生として田中美海さん(ニトクリス役 ほか)と青山真弓さん(アニプレックス)をお呼びして、授業をしてもらうことに。
自己紹介ではそれぞれの『FGO』歴が語られた。ゴッフ役の伊丸岡さんはダウンロードはしたものの、怖くてまだプレイできていないという。桑原さんは特異点F“炎上汚染都市 冬木”までのクリアー。そして鶴岡さんは多くの方がご存じの通り、事前登録からガッツリと遊んできたベテランマスターである。
『FGO』基本情報。概念礼装って何枚実装されているかわかる?
挨拶もそこそこに早速授業へ。ここからは先生たちによる『FGO』の基本情報の紹介に加え、事前に全国のマスターたちから募集した“これから始める人へのアドバイス”、“始める前に知っておきたかったこと”などのメッセージも紹介しつつの進行となる。
ちなみにメッセージは1000通以上も届いていたらしく、マスターたちの熱量の高さが伺えた。
最初の授業、“Fate/Grand Orderってなぁに?”では、アニプレックスの青山さんより、8周年時点での『FGO』に関するさまざまな数値が発表された。
発表の度に伊丸岡さんが小気味よくリアクションを返すので、会場からは驚きと笑いが交じり合った、さまざまな声が聞こえていた。
【基本データ】
- 2015年7月サービス開始
- 全世界で7700万ダウンロード
- 500万文字を超えるストーリー
- サーヴァント376騎
- 概念礼装1886枚
概念礼装の収録枚数は1886枚! 発表されたとき、会場からは大きな声があがっており、田中さんや鶴岡さんも8周年の歴史を感じさせる発表だったと驚きを露わにしていた。
初心者のときに知りたかった! 『FGO』を始めてすくにやるべきこと
ここからは、より初心者マスターへと寄り添っていくようなコーナーに。
桑原さんの質問である“始めてすぐにやるべきことは?”という質問に対し、全国のマスターによるアドバイスがつぎつぎと紹介された。
クエストだけでは経験値はもらえない。種火を使ってサーヴァントのレベルを上げよう
最初に紹介されたのは、“サーヴァントたちのレベルを上げること”。クエストにいくだけではなく、まずはパーティーを強化することを優先してほしいというアドバイスだ。
意外と勘違いされやすいのだが、『FGO』ではクエストによって直接サーヴァントたちが育つことはない。レベルを上げるには“種火”と呼ばれるサーヴァント育成用の素材を使う必要があるのだ。
田中さんからは、“キャンペーンなどでもらえる種火をしっかり活用してほしい”というアドバイスも。ほかにも、種火は“カルデアゲート”内にある曜日クエスト“種火集め”で集めることができる。
サポート枠を埋めて、強いマスターにどんどんフレンド申請しよう
こちらは現役バリバリのマスターである鶴岡さんからのアドバイスだ。鶴岡さん自身、初心者のときに強い人たちへ駄目元でフレンド申請を送り続けていたという。すると10人に3人ぐらいは認証してもらえるので、ストーリーを進めるうえでとても頼りになったと当時の先輩マスターたちに感謝を伝えていた。
そういった過去の経験もあって、鶴岡さんは新米マスターからフレンド申請を送られたら絶対に断らないそう。鶴岡さんの男気が感じられるエピソードだ。
フレンドから自分のサーヴァントを使ってもらえれば“フレンドポイント”という専用のガチャで使えるポイントがもらえる。
初心者とフレンドになれば“熟練者はたくさんポイントが手に入る”、“初心者は強力なサーヴァントを使うことができる”と、双方に得があるからどんどんフレンド申請してほしいという視聴者からの意見を田中さんが読み上げると、会場からは同意の拍手が響きわたった。多くのマスターが初心者からの申請を歓迎している証拠だろう。
また、田中さんからフレンド申請を受けてもらいやすくなるコツとして、しっかりとサポート枠を埋めておくことも伝えられた。
これがあるだけで“やる気がある”と先輩マスターから見染められやすくなるので重要なポイントである。
低レアリティと侮るなかれ! 編成コストを意識して高レア以外もしっかりと育てよう
ここからはより効率よくゲームを進めていくための知識を伝えていくアドバイスが中心となる。
最初に紹介されたのは、“低レアサーヴァント”(※)を売らずにしっかりと育ててほしい! というもの。
『FGO』のパーティー編成にはコストの概念があり、サーヴァントや概念礼装のレアリティが高くなるに応じて編成に必要なコストも高くなる。
簡単に言うと“高いレアリティのサーヴァントだけを編成して出撃!”ということがマスターレベルが低いうちはできないのである。さらに高レアサーヴァントの育成には大量の強化素材を必要とするので、新米マスターにはちょっと荷が重い。
なので初期のうちはしっかりと“低レアサーヴァントの育成をしていくこと”がおすすめだと、田中さんは語る。とくに単体宝具で使い勝手のいいクー・フーリン(ランサー)とロビンフッドは優先して育ててほしいそうだ。田中さんの推しサーヴァントでもある2騎だが、実際めちゃくちゃに強いので筆者としてもおすすめしたい。
マシュは強いので絶対に育てておこう
低レアサーヴァント、そしてコストの話題が出たところで、全マスターが最初から使用できるマシュ・キリエライトに関してのアドバイスが。
マシュはコストが0で、何よりめちゃくちゃ強い。どれだけカルデアの戦力が充実していても、「マシュを使いたい!」となるタイミングが何度もある。
やはり彼女を積極的に編成しているマスターたちは多いのか、マシュの話題を田中さんが出したとき、会場からは自然と拍手が起こっていた。
星5サーヴァントが1騎もらえる“特別召喚”を活用しよう
星5サーヴァントは育成も難しく、またコストも高いので初心者のうちは採用しにくい……とはいえ、やはり最大まで強化した星5サーヴァントが強力なのもまた事実だ。
ということで、ステージでは最大まで強化した星5サーヴァントを即戦力として迎え入れられる“特別召喚”と“特別再臨”を使ってほしい、というアドバイスも紹介された。
ざっくりと説明すると、最初のメインストーリーである特異点F“炎上汚染都市 冬木”をクリアーしたマスターであれば、“好きなサーヴァントがもらえて、かつ最終再臨まで何も消費せずに強化できる”というシステムだ。
田中さんはこのシステムの紹介をしつつ、まずは特別召喚でもらったサーヴァントをメインのアタッカーにして、低レアサーヴァントを育てていくのが最初の流れとしてはいいのではないかと、最初のプレイ方針に関してのアドバイスも送っていた。
毎日しておいたほうがいいことは?
この質問に対しては、とてもシンプルな回答が。
それは、とにかく起動をしてログインをすること! とりあえず起動しておけば、種火やQPといった強化に必要なさまざまな素材がもらえる。そのうえログインを累計50日することで、なんと聖晶石が30個(11連召喚1回ぶん)もらえるのである。
この内容のシンプルさには伊丸岡さんも奮い立ち、起動するだけならできると大きな声で会場を盛り上げていた。
けっきょくなにを優先するべき?
桑原さんからの最後の質問。いろいろと教わったが、けっきょくのところ何を優先すればいいのか? という、ある意味もっとも重要な質問である。
これに対して田中さんは、“メインストーリーを進めつつ、参加できるイベントに参加しよう”という、非常に基礎的かつ大事なことを解答。イベントストーリーには、メインストーリーの進行度合いが参加条件に関わってくるものがあるので、メインストーリーの進行を第一に考えるのがよいと答えた。
ただ、もちろん参加条件が満たせるイベントなら参加するのも大いにアリ。とくに参加したほうがいいイベントとして、強力な星4配布サーヴァントがもらえるイベントや大量の強化素材が手に入る抽選景品イベント(BOXイベント)などの存在があげられていた。
現役の熟練マスターが新米のうちに知っておきたかったこと
ここからは、アドバイスを送ってくれた全国のマスターより、始めたときに知っておきたかったことを紹介。
“令呪は貴重なもので気軽に使えるものじゃないと思っていた”や、“星3アーチャーの子ギルは育てても星5アーチャーのギルガメッシュにはならない”などのユニークな投稿が寄せられていた。
しかし、なかには“ストーリーを進めると二度と聞けないボイスやBGM、マップがあることを最初から知りたかった!”という切実な声も。
電車の中など、音が出せない環境でのプレイには気を付けたいところだ。
最後に。新人の皆さんにいちばん伝えたいこと
“推しを作ろう!”――田中さん直筆のメッセージで綴られた、恐らく『FGO』をプレイしていくうえで、もっとも重要なファクターである。
実際、このアドバイスはマスターから寄せられたメッセージの中でいちばん多かったものなのだそうだ。会場からの同意の声もすさまじく、“推しを作ろう!”のスライドが出たときの拍手は、間違いなくこのステージ中でもっとも大きなものだった。
推しがジャンヌ・ダルクで知られる鶴岡さんからは、“縁のある作品に出ているサーヴァントを見つけて、どんどん推しを増やすのがいい”と、桑原さんと伊丸岡さんへ声優らしいアプローチでのアドバイスを送っていた。