――力がほしいか……。

【RO】『ラグナロクオンライン』が20周年なので思い出を語らせてほしい。「しょうがないにゃあ・・」から「えびざんまい!」まで

 “ラグナロクオンライン同窓会”キャンペーンの景品“光る魔法陣カーペット”のサンプル品で遊んでいたら、眼鏡が召喚された悪魔みたいになってしまった。ファミ通.com編集部のミス・ユースケと申します。

 2022年12月1日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントのPC用MMORPG『ラグナロクオンライン』(以下、RO)がサービス開始から20周年を迎えた。めでたさに便乗して思い出話を書かせてください。

【RO】『ラグナロクオンライン』が20周年なので思い出を語らせてほしい。「しょうがないにゃあ・・」から「えびざんまい!」まで

 『ラグナロクオンライン』をひと言で表すと“かわいいMMORPG”だと思う。3~4等身のキャラクターはドット絵で緻密に描き込まれていて、何とも想像力をくすぐられる。

 シルバニアファミリー的というか、そういう愛らしさがある。

【RO】『ラグナロクオンライン』が20周年なので思い出を語らせてほしい。「しょうがないにゃあ・・」から「えびざんまい!」まで

 サービス開始当時、MMORPGという言葉はなじみが薄く、かわいい雰囲気のMMORPGとなるとほぼ『RO』一択だったように思う。

 『ウルティマオンライン』や『エバークエスト』、『ディアブロ』シリーズといった世界的なタイトルはサービス中だったが、それらはどちらかと言うと重厚な印象。『RO』より少し前に日本サービスが始まった『ファイナルファンタジーXI』や『リネージュ』、『ガディウス』も、わかりやすくかわいい感じとは少し違う。

【RO】『ラグナロクオンライン』が20周年なので思い出を語らせてほしい。「しょうがないにゃあ・・」から「えびざんまい!」まで
猫みたいな種族“ドラム”は直球でかわいい。

 かわいいと言ってもそれは見た目の話で、ゲーム内では意外とエグいエピソードが語られ、クラス選択やスキル振りが奥深く、日本でeスポーツの注目度がいまほど高くなかった2004年には大規模な対人戦の世界大会が開かれていたりする(2009年と2012年大会は日本チームが優勝)。

 かわいさを餌に沼に引き込むゲームと言える。

【RO】『ラグナロクオンライン』が20周年なので思い出を語らせてほしい。「しょうがないにゃあ・・」から「えびざんまい!」まで
戦闘のイメージビジュアルもかわいいと思ったら、
【RO】『ラグナロクオンライン』が20周年なので思い出を語らせてほしい。「しょうがないにゃあ・・」から「えびざんまい!」まで
【RO】『ラグナロクオンライン』が20周年なので思い出を語らせてほしい。「しょうがないにゃあ・・」から「えびざんまい!」まで
こんなことに。これはパシフィコ横浜で開催されたRWC2009の様子。

 世代の近いオンラインゲーム業界関係者は高確率で『RO』を経験。若いeスポーツ選手を取材したら「両親が『RO』プレイヤーだった」なんて話が出てきたことも。とにかく、それくらい浸透したゲームということだ。

 僕、ミス・ユースケは『RO』運営チームとの付き合いが長い。PCゲーム雑誌ログイン時代の同僚がガンホーさんに転職したことがきっかけで取材の機会が増え、いつしか浅草サンバカーニバルでいっしょに踊る仲になった。これが仲のよさを示すエピソードとして正しいかどうかはわからない。

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 そういう感じなので、何かあるたびに取材させてもらっている。「こういうの好きでしょ」と、企画準備や撮影の現場に呼ばれることもある。ありがたい話だ。

 とはいえ、2010年7月に「29時間生放送(※)やってるから出演してよ」と急に電話してきたときはどうかと思った。出たけど。

※:当時は会社が徒歩圏内のご近所同士だった。YouTube LiveもTwitchもなく、ニコニコ生放送もそれほど浸透していなかった頃なので、配信メディアはUstream。時代!

 思い出はほかにもいろいろある。

 「乾曜子さんとえなこさんの撮影するんですけど遊びに来ませんか?」とお呼ばれしたので社交辞令を真に受けて遊びに行った。

 最上もがさんが『RO』をめちゃくちゃ遊んでるとのことで話を聞きに。インタビューを文語体(書き言葉)に直したがる人は多いけど、口語体(話し言葉)そのままにしたらグルーヴ感のある記事になった。

 猫っぽい種族“ドラム”は“エビ三昧”や“大トロ”といったスキルを使うので、うまそうな寿司の写真をいちばん大きく載せた。

 『RO』LINEスタンプ第1弾に「お兄ちゃんどいて!」と「しょうがないにゃあ・・」がラインアップされていて、ネット界隈がざわついた。どちらもネットスラングで、しかも後者はお色気ネタである。セレクトの理由を聞いたら思いのほかいい話になりました。

 以前、運営スタッフさんに協力してもらって「オンラインゲーム運営者がドキュメンタリー番組で紹介されたらどうなるか」というネタ記事を書いた。

 お気に入りなのだけど、システムの古い特設サイトで公開したので、いまでは表示が崩れている。もったいないので現行システムに移植。

 これらはごく一部。改めて思い返すと、いろいろやってるなーと感心させられる。そして、僕の思いつきに付き合ってくれている。いつもありがとうございます。

 21年目に突入したいまでも、『RO』のアップデートは止まらない。ここ数年でレベルアップに必要な経験値が見直されてキャラ育成が楽になり、2018年には猫みたいな種族ドラムが登場。つい2日前の2022年11月29日には4次職が実装された。

 すごいなーと思っていたら、今度は20周年を記念してサンリオのシナモロールとのコラボである。なんだなんだ。かわいいじゃないか。

 なお、2022年11月22日から12月6日まで“ラグナロクオンライン同窓会”というキャンペーンが実施中。冒頭の“光る魔法陣カーペット”などがもらえるので、ぜひともかっこつけて写真を撮ってほしい。

“ラグナロクオンライン同窓会”キャンペーン概要

 周年の際には何度かコメントを寄稿させてもらっていて、個人的には15周年のときのものが気に入っている。年数を書き換えて、もう一度この言葉を贈ろうと思う。

【『RO』へ贈る言葉】
 『ラグナロクオンライン』はただのゲームではないと思う。20年も続くということは、それはもはや娯楽というより日常だ。ゲームのおもしろさと愉快な気持ちを届けることで食べている身としては、「プレイヤーの日常に寄り添っていただき、ありがとうございます」と、感謝の言葉を贈りたい。

 本作の歴史をひも解くと、2001年11月29日にオープンβテストが、2002年8月14日にオープンβ2テストが始まっている。それぞれの誕生花はベゴニアとセンニチコウで、花言葉は「愛の告白」と「変わらぬ愛情」。『ラグナロクオンライン』は、冬の訪れとともに透明感を増す空気の中でプレイヤーに愛を伝え、翌年の暑い夏には永遠に色あせない愛を誓った。

 そして、正式サービス開始日は2002年12月1日。一説によると、誕生花はドラセナ。花言葉は「幸福」。ゲーム業界を支えてきた『ラグナロクオンライン』開発者、運営者、そしてプレイヤーの皆様に幸あれ。

【RO】『ラグナロクオンライン』が20周年なので思い出を語らせてほしい。「しょうがないにゃあ・・」から「えびざんまい!」まで
【RO】『ラグナロクオンライン』が20周年なので思い出を語らせてほしい。「しょうがないにゃあ・・」から「えびざんまい!」まで
強キャラ感を出す。