話題の体験版を先行プレイ!
スクウェア・エニックスが世界に向けて放つ、マルチプラットフォーム&多言語対応の完全新作シミュレーションRPG『The DioField Chronicle(ディオフィールド クロニクル)』。
Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)向けに2022年9月22日発売予定の本作(Steam版は9月23日配信予定)。
発売に先駆けてプレイできる体験版が、対応する全ハードで2022年8月10日から配信される(※Steam版は8月11日午前1時より)。
以降では、『ディオフィールド クロニクル』の体験版をSteamで遊んだ筆者のプレイリポートをお届けする。プレイデータは製品版に引き継げるということなので、少しでも興味がわいた方はぜひともダウンロードして遊んでみてほしい。
難度的な不安はなし! 誰もがクリアーできるバランスに
個人的にシミュレーションRPGのキモとなる三大要素だと思っているのが、バランスのいいゲーム難度と頭に描いた戦略を落とし込めるシステム、そして魅力的な物語だ。
本作はワールドワイドで展開されるタイトルということで、とくに難度については「難しすぎたら嫌だなあ」と思っていたのだが、少なくとも体験版の範囲を遊んだ限りではその不安は杞憂だった。
結論から言えば“日本のシミュレーションRPGのよさを凝縮したようなタイトル”といった印象を受けたからだ。
本作は難易度設定にカジュアル、ノーマル、ハードの3段階が用意されているところがまずは安心材料のひとつになった。
筆者はノーマルをチョイスしたが、体験版の終盤に予定外の増援が来てミッション失敗になったステージこそあったものの、基本的にはそこまで難しくない印象。
もちろん序盤だからという側面もあるとは思うが、事前にある程度の攻略法を携えていればメインミッションをスムーズにクリアーしてストーリーを追っていける程度のバランスなのではないかと思う。
ミッションを失敗するとステージに挑む直前の状態に戻されるが、そこで詰むことはない。比較的早い段階でクリアー済みのステージを周回できるようになり、仲間のレベルアップや装備品を充実させられる。
つまり、各キャラクターの動かしかたがイマイチでも、彼らを強化すればチカラ押しでも突破できるようになるわけだ(あくまで序盤の話だが)。
このスタイルではクリアーするまでにやや時間がかかるかもしれないが、バトルが苦手な方でも物語を楽しめることだろう。
本作のバトルはリアルタイムで進行するが、キャラクターに指示を与えようとしているあいだは時間が停止してくれるという点も個人的にはありがたかった。
時間停止のない完全なリアルタイム制だと、戦術的な思考と同じくらい的確に操作することの重要性が求められてしまうもの。しかし、本作はスキル選択時などに時間が止められるため、適切なタイミングでキャラクターを移動させたりスキルを放ったりできる。つまり、問われるのは戦術的な思考だけになるというわけだ。
スキルをバンバン使って敵を撃破する爽快感
体験版をプレイしていて感じたのは、“スキルを出し惜しみしてはダメかも”ということ。
スキルを使うにはEPというパラメータを消費するが、敵を討伐したときに落とすアイテムで出撃キャラクター全員のEPをわずかに回復できる。そのため(序盤だからかもしれないが)EPには比較的余裕があるシーンが多かった。
逆に言えば、スキル発動を控えすぎると各ステージのクリアー時間による報酬がもらえなくなる可能性もありそうな気配。EPが枯渇するまでスキルを使うと予期せぬ増援などで困ることがあるかもしれないが、要所ではもったいぶらずにスキルを使うことが攻略のカギになりそうだ。
また、各キャラクターのスキル以上に強力な効果を発揮する“魔煌玉”も使うための準備がそこまでたいへんという印象は受けなかった。
敵を倒すことで使用に必要な“TPゲージ”がチャージされ、最大3回分がストックされるのだが、ミッションが終盤に差し掛かると気が付いたら2回分くらいはストックされているというケースが多かった。
というわけで、挑戦するミッションの内容にもよるが、スキルや魔煌玉は出し惜しみせずに使うことをオススメする。また、好みの戦術で頻繁に使用するスキルを優先的に強化すると、部隊としてはより強くなれることだろう。
バトルフィールドに用意されたギミックも多彩!
本作のバトルフィールドにはさまざまな仕掛け(マップギミック)が用意されている。たとえば街に置いてある“タル爆弾”というオブジェクトに一定のダメージを与えて破壊すると、タル爆弾が爆発して周囲の敵を一掃できるといった具合だ。
敵や味方の動きを計算しこういった“地の利”とも言えるマップギミックを使えば、敵の撃退が容易になったり敵の侵攻を食い止めたりすることができる。
ギミックは序盤からいろいろな種類が出てくるので、おそらくすべてのバリエーションはかなりのものになるはず。ある種の気付きによって戦況を変えられる楽しみがあることも本作の大きな魅力といっていいだろう。
と、ここまで書き連ねた要素はどれもこれまでの国産シミュレーションRPGにおいて近しいものがあったりして、ひとつひとつが「ものすごく斬新!」というわけではない。
しかし、数々の要素が正しく適切にシステムに組み込まれてパッケージされ、さらにおもしろそうなストーリーと美しいグラフィックを与えられたことにひとつの価値があると思う。
まったく個人的な見解だが、本作は国産シミュレーションRPGの集大成的な仕上がりになるのではないかと思う。
もちろん、筆者はすべての国産シミュレーションRPGを遊んでいるわけではないので、同ジャンルをとことん遊んできた方々の評価というのも聞いてみたいと素直に思った。また、これがワールドワイドでどのような成果を出すのかという点も非常に興味深い。
本作の体験版は現行の大半のゲームハードとSteamで遊ぶことができる。まずは体験版をプレイした者どうしでアレコレと語り、モチベーションを高めながら正式リリースを待てれば楽しいだろうな……そんなことを思ったしだいである。
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- タイトル:『The DioField Chronicle(ディオフィールド クロニクル)』
- プラットフォーム:Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)
- メーカー:スクウェア・エニックス
- ジャンル:シミュレーションRPG
- 発売日:2022年9月22日発売予定(Steam版は2022年9月23日配信予定)
- 価格:各7678円[税込](パッケージ版/ダウンロード版)、ダウンロード版の『デジタルデラックスエディション』は各10978円[税込]、スクウェア・エニックス e-STORE専売の『コレクターズエディション』は各16478円[税込](パッケージ版のみ)
- CERO:15歳以上対象
- 備考:PS4版またはXbox One版を購入した場合はPS5版またはXbox Series X版に無料でアップグレードが可能