2022年3月10日に配信された“State of Play”で突如発表された、スクウェア・エニックスが贈る『The DioField Chronicle』(ディオフィールド クロニクル)。
PS4、PS5、Nintendo Switch、Xbox Series X|S、Xbox One、Steam向けに2022年発売が予定されている、完全新作のシミュレーションRPGだ。
本作は一瞬で戦況が変わる、奥深い戦略的な“リアルタイムタクティカルバトル”を特徴とする作品。ファンタジー世界に中世と現代を融合した独自の世界観や個性的なキャラクターが織り成す重厚なストーリーを、美しいグラフィックで表現している。
また、戦いの舞台となる戦場をCGとジオラマティックな質感を融合させた独特のグラフィックで表現し、リアリティーと視認性を両立させている点も特徴だ。
そんな本作の内容をくわしく解説していこう。
世界観
神話の時代が終焉を迎えた混迷の時代。
戦乱に燻(くすぶ)るロウテイル大陸の片隅で、ある盗賊が興したシュヴィア帝国と僭称(せんしょう)するその国は、統制が取れた兵と近代魔術と呼ばれる兵器を駆使し、瞬く間に大陸北西部を支配するまでに至った。
帝国の勢いに危機感を持った大陸の各国はロウテイル連合を結成するも、敗戦を重ね、領土を削り取られていった。
大陸が激しい戦禍に見舞われる中、唯一、その戦禍の対岸にある国があった。大陸北西の近海に浮かぶ島ディオフィールドを統一するオルティナ王国である。
大陸の戦況は連合国側に大国ヴィルマ連邦が参戦すると、一気に膠着することになった。
帝国、連合ともに決定打を欠く中、近代魔術に必要な資源であるジェイドを求める局地戦が激化する。ジェイドが地中に眠るとされるディオフィールド島を帝国、連合の各国は俄かに注視し始めた。
古獣オーガスに護られし国――オルティナ王国、そこがまさに戦地となろうとしていた。
ロウテイル大陸における各国の勢力
オルティナ王国
ロウテイル大陸北西の近海に浮かぶ島・ディオフィールド島を、シェイファム王朝が統一を果たして建国。王政となってから200年以上が経過している。他国からの不可侵を唱えてきたため、最低限の国交しか開かずに独自の栄華を守ってきた。そして、この島には近代魔術に必要な資源のジェイドが眠るとされている。
シュヴィア帝国
盗賊トルベルト・シュヴィアが興した国。統制が取れた兵と近代魔術と呼ばれる兵器を駆使し、瞬く間に大陸北西部を支配する。連合軍とのジェイドを求める局地戦が激化する中、ジェイドが眠るというディオフィールド島を注視し始める。
ロウテイル連合
シュヴィア帝国の勢いに危機感を持った大陸の各国が結成した連合軍。帝国の勢いに敗戦を重ねるが、大国のヴィルマ連邦が参戦したことで戦況は膠着。その状況で帝国と同様にジェイドが眠るディオフィールド島を注視し始める。
物語の舞台・ディオフィールド島
ロウテイル大陸から海を挟んで存在する、世界で6番目に大きな島。人類よりも遥か太古から存在した古獣オーガスの死骸が多く残されており、魔術や魔法の源となる資源・ジェイドが豊富にある。
国王が住む城と城下町を有するオルティナ王国王都やディオフィールド島で独自に広まった宗派の総本山・グランベル大聖堂などがあり、政治においても中心を担うセントラルフィールド。そして、いまだ開拓されていないフロンティア。このふたつを除いて東西南北の区画に分けられており、区画それぞれが独自の特色を持っている。
ゲームの流れ
戦乱に明け暮れる世界で、後世に語り継がれる傭兵団が誕生する。それが“ブルーフォックス”だ。
本作では、物語の中でさまざまな人から傭兵団に依頼が届く。依頼を受理するとフィールドバトルが発生。プレイヤーはまず拠点で部隊の編成や強化などの準備を整え、作戦の概要をブリーフィングで確認して、戦地へと赴くことになる。
課せられたミッションをクリアーすることで多彩な報酬が得られるので、それらを使って拠点でさらなる準備を整えたり、武器や兵科スキルの強化を重ねながら物語を進めるのだ。
ストーリーイベント
ディオフィールド島の傭兵団“ブルーフォックス”が戦禍に巻き込まれていく軍記物語が展開。ファンタジーと中世・現代を融合した独自の世界観の中で絡み合う、重厚なストーリーの行く末を見届けることになる。
フィールドバトル
フィールドバトルの特徴は、何と言っても“リアルタイム”で進行していくこと。戦況を素早く判断し、部隊の特性を活かしながら的確な命令を出すことで、戦闘を有利に進められるだろう。
拠点
拠点では傭兵団の長のひとりであるアンドリアズを自由に操作して、傭兵団の仲間と会話したり、装備の購入と強化、兵科の強化など、ミッションに向けて準備を整えることができる。
キャラクター
重厚な物語が描かれる『The DioField Chronicle』。プレイヤーが操ることになる“ブルーフォックス”の面々や物語のカギを握る登場人物の詳細を紹介していこう。
アンドリアズ・ロンダ―ソン(声:岡本信彦)
年齢:20歳/身長:176センチ/体重:66キロ
傭兵団“ブルーフォックス”の4人の長のひとり。冷静沈着で智謀に優れている。
幼いころに、ある貴族の目に留まり、その素養を見出されて兵士としての教育を受ける。その後、第四王子レヴァンティア・シェイファムの侍従兼護衛となった。
戦略や戦術への心得もあり、ディオフィールド島に古来より伝わる古代魔術にも精通している。有能な密偵を複数抱えており、策略や搦め手なども得意とする。
フレッドレット・レスター(声:諏訪部順一)
年齢:21歳/身長:184センチ/体重:78キロ
傭兵団“ブルーフォックス”の4人の長のひとりで、中級貴族レスター家の長男。
アンドリアズとは幼いころから死地をともにしてきた盟友で、固い絆で結ばれている。直情的で裏表のない性格のため、民衆から慕われているものの、熱くなると周囲が見えなくなることもある。
身体能力にすぐれ、体躯も戦士として申し分ないが、とくに馬術を得意としており、戦場では騎馬兵として縦横無尽に駆けまわる。
イスカリオン・コルチェスター(声:福山潤)
年齢:23歳/身長:180センチ/体重:72キロ
傭兵団“ブルーフォックス”の4人の長のひとりで、下級貴族コルチェスター家の嫡子。
十代のころには近隣の騎士団に所属していたが、ある事件を機に脱退。その後は自由騎士を名乗って、王国内をひとりで旅するようになった。他人に寄り過ぎず、独特の飄々とした雰囲気を持ち合わせるが、弱者を放っておけないやさしさもあり、部下からは慕われやすい。
弓の扱いにかけては天才的な腕を持ち、その能力を活かして傭兵稼業を営んでいた。
ワルターキン・レディッチ(声:水瀬いのり)
年齢:17歳/身長:164センチ/体重:43キロ
傭兵団“ブルーフォックス”の4人の長のひとりで、上級貴族レディッチ家の息女。
サウスフィールド有数の貴族の娘として育ったせいか、身勝手な振る舞いが目立つ。隠しきれない気品と知性、そして生まれながらの美貌を持つ少女である。
幼いころより古代魔術に興味があり、独学であらゆる研究を重ね、若い身の上ながらも絶大な力を持つ魔術兵として大成した。
アイゼレア・ウィガン(声:前田佳織里)
年齢:16歳/身長:160センチ/体重:46キロ
傭兵団“ブルーフォックス”のひとり。稀代の傭兵として名を馳せたゾルアック・ウィガンのひとり娘である。
父譲りの戦闘の才を持ち、その神速の剣術は卓越したものだという定評がある。殺し合いは本意ではないが、腕試しには積極的。
心やさしき良識人ではあるが、それゆえか戦争の苛烈さから目を背けたいという心根の弱さも併せ持つ。
ロレイン・ルクシオ(声:伊藤美来)
年齢:22歳/身長:168センチ/体重:48キロ
傭兵団“ブルーフォックス”の事務方を務め、政府への連絡役も担っている。
中流貴族ルクシオ家の才女として評判の娘だったが、幼いころから男尊女卑の貴族社会に疑問を持っていた。16歳のときに政略結婚を父親から強要されるも「自身も社会に出たい」と反対して家出。ヘンデ公が出資していた学院に入学する。
卒業後はヘンデ侯爵派閥の高官として働くなかで、次第に貴族社会においても注目を浴びるようになる。
ヘーザリア・シェイファム(声:山田美鈴)
年齢:13歳/身長:153センチ/体重:38キロ
シェイファム王国の王女。オルティナ王国国王ラガルトの第四子であり、母親はラガルトからもっとも寵愛を受けたと言われている第三妃ステラ。
生まれて間もなくラガルト王が病床に伏せたため、国内の権力闘争に巻き込まれることになる。その際、第二王子ヴィクトルと、彼に近しい元老院大臣のキンブル公に捕らえられてしまい、それ以来、ヘゼルの塔に幽閉されることになった。
ウィリアム・ヘンデ(声:津田健次郎)
年齢:37歳/身長:175センチ/体重:65キロ
一代で上級貴族へと昇りつめた、ヘンデ公爵家の主。若いころに大陸へと留学し、その経験を活かして帰還後に一族を繁栄させていく。
ジェイドの取引によって外貨を獲得し、その資金で国内の領地を拡大するとともに、大陸のさまざまな技術を取り入れた独自の事業を成功させ、稀代の資金を得た。
数年前に元老院大臣に昇格すると、みずからの騎士団を運営するなど、武力の増強も積極的に行ってきた。
クリエイター陣
本作の開発には、以下に紹介する豪華クリエイター陣が揃っている点にも注目したい。
キャラクターデザイン:タイキ
【代表作】
- 『ロード オブ ヴァーミリオンIII』、『ロード オブ ヴァーミリオンIV』メインビジュアル/キャラクターデザイン
- 『聖剣伝説 RISE of MANA』メインキャラクターデザイン/イラスト ほか
コンセプトアート:上国料勇
【代表作】
- 『ファイナルファンタジーX』コンセプトアート
- 『ファイナルファンタジーXII』、『ファイナルファンタジーXIII』シリーズ3作品、『ファイナルファンタジーXV』アートディレクション ほか
サウンドコンポ―ザー:Ramin Djawadi(ラミン・ジャヴァディ)
サウンドコンポーザー:Brandon Campbell(ブランドン・キャンベル)
【代表作】
- 『ゲーム・オブ・スローンズ』
「State of Play」にて公開された、ティザートレーラーの日本語版はこちらからご確認いただけます。
豪華声優陣が担当する魅力的なキャラクターたちが織り成すドラマティックな物語にもどうぞご期待ください。… https://t.co/Kx2Fs3Epu1
— ディオフィールドクロニクル公式 (@DFC_JP)
2022-03-10 07:42:59