Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)向けに2022年9月22日発売予定(Steam版は9月23日配信予定)の、スクウェア・エニックスが贈る完全新作『The DioField Chronicle』(ディオフィールド クロニクル)。
本作は一瞬で戦況が変わる、奥深い戦略的な“リアルタイムタクティカルバトル”を特徴とするシミュレーションRPGだ。ファンタジー世界に中世と現代を融合した独自の世界観、個性的なキャラクターが織り成す重厚なストーリーを、美しいグラフィックで表現している。
また、戦いの舞台となる戦場をCGとジオラマティックな質感を融合させた独特のグラフィックで表現し、リアリティーと視認性を両立させている点も特徴だ。
本作の開発にはスクウェア・エニックスの制作陣に加え、キャラクターデザインをタイキ氏(代表作:『ロード オブ ヴァーミリオンIII』、『ロード オブ ヴァーミリオンIV』など)、コンセプトアートを上国料勇氏(代表作:『ファイナルファンタジーXII』、『ファイナルファンタジーXIII』など)、サウンドコンポ―ザーにラミン・ジャヴァディ氏とブランドン・キャンベル氏(代表作:『ゲーム・オブ・スローンズ』)といったクリエイターも参加。まさに“鉄壁の布陣”で生み出されようとしている『ディオフィールド クロニクル』の最新情報をお届けしよう。
混迷の時代を舞台に始まる戦い
神話の時代が終焉を迎えた混迷の時代。
戦乱に燻(くすぶ)るロウテイル大陸の片隅で、ある盗賊が興したシュヴィア帝国と僭称(せんしょう)するその国は、統制が取れた兵と近代魔術と呼ばれる兵器を駆使し、瞬く間に大陸北西部を支配するまでに至った。
帝国の勢いに危機感を持った大陸の各国はロウテイル連合を結成するも、敗戦を重ね、領土を削り取られていった。
大陸が激しい戦禍に見舞われるなか、唯一、その戦禍の対岸にある国があった。大陸北西の近海に浮かぶ島ディオフィールドを統一するオルティナ王国である。
大陸の戦況は連合国側に大国ヴェルマ連邦が参戦すると、一気に膠着することになった。
帝国、連合ともに決定打を欠く中、近代魔術に必要な資源であるジェイドを求める局地戦が激化する。ジェイドが地中に眠るとされるディオフィールド島を帝国、連合の各国は俄かに注視し始めた。
古獣オーガスに護られし国――オルティナ王国、そこがまさに戦地となろうとしていた。
物語を彩る新たなキャラクターたち
『ディオフィールド クロニクル』で描かれる重厚な物語を彩るキャラクターたち。プレイヤーが操ることになる傭兵団“ブルーフォックス”の面々をおさらいしつつ、新たに明かされる登場人物を紹介していこう。
ゼ―ヴァティアン・シュガル(声:木村良平)
年齢:30歳/身長:188センチ/体重:84キロ
オルティナ王国を侵略するシュヴィア帝国軍の指揮官。少年のころから兵士として駆り出され、数々の戦争で軍功を挙げる。その活躍が建国されたばかりのトルベルト・シュヴィア帝国皇帝の目に留まって登用された結果、精鋭部隊の一員に抜擢される。
無駄や甘さを嫌う生粋の軍人気質で、その圧倒的な戦略に帝国内でも英雄と名高く、次期皇帝の器と評価する声も多い。しかし、その一方で人間離れしたその様相を危険視する声もある。
シーヴァット・マルチン(声:古川慎)
年齢:29歳/身長:179センチ/体重:65キロ
上級貴族レディッチ家の元・使用人で、盗賊団幹部の側近のひとり。ブルーフォックスに属するワルターキンの幼少期を知っており、彼女の性格や嗜好も熟知している。己の利益のためにレディッチ家の家臣となったが、その後に盗賊へと転身した。
状況に応じて居場所を転々と変えているが、同じ場所に留まらないのは、時代の潮流に逆らわずに生きるという彼の性分の現れである。
キャスターヴ・ブノア(声:寺島惇太)
年齢:33歳/身長:177センチ/体重:70キロ
ヴェルマ共和国出身である連合軍の騎士。好奇心旺盛かつ女性好きの陽気な男。大陸の片田舎に生まれ、若いころは風来坊をしていたが、やがて大成することを求めてさまざまな兵団を渡り歩きながら己の実力を上げていった。
“ガングリット”という帝国製の近代魔術武器を手に入れた彼は、その力で暗殺業を営み始めるが、ガングリットの暴発で命を落としかけて以来、槍を扱う騎馬兵になった。
ゾルアック・ウィガン(声:浜田賢二)
年齢:41歳/身長:187センチ/体重:85キロ
数十年前に起きたセントラルの内乱において活躍を見せた、伝説の傭兵。オルティナ王国王政府に雇われ、国内を転戦しながら多くの内乱を平定する際に功績を残す。
いくつもの武勲を授与されたが、ある戦場で足に怪我を負ったことを契機に戦線から退いた。数年前、家に転がり込んできたアンドリアズとフレドレットを匿うことになる。妻子持ちで、神速の剣術を操る娘のアイゼレアはブルーフォックスに所属している。
ユーマリダ・バリアス(声:上坂すみれ)
年齢:22歳/身長:175センチ/体重:59キロ
アンドリアズに連れられてブルーフォックスに入団した女傭兵。女性ながら長身かつ筋肉質で、身体能力もすぐれているが、もっとも得意としているのは近代魔術武器のガングリットによる狙撃である。そのガングリットは、自身が仕えていた貴族が大陸で中古品の武器商を営んでいたため、入手したものだという。
集団行動が苦手で、ほかの団員とは必要以上に接しようとしない、謎多き傭兵である。
トレミナ・アンブルト(声:辻美優)
年齢:23歳/身長:163センチ/体重:53キロ
ディオフィールド島のサウスフィールドで商いをしている商人の娘。生真面目で、いちど決めたことを曲げない性格の持ち主で融通が利かないため、とっつきにくい印象を持たれる。しかし、それは国のためにその礎となりたいという一心から来るもので、生来より志は高い。
大陸から流入してきた新たな政治思想である民主主義を知り、オルティナ王国内でもその気運が高まるとともに、活動家のひとりとして民主主義に傾倒していく。
エスターテ・ユーファ(声:佐藤みゆ希)
年齢:13歳/身長:155センチ/体重:40キロ
魔術士の少年。身寄りのない孤児で、グランベル聖教の管轄にある孤児院で育っていたが、魔術の素養があることが判明。ひとり孤児院を離れ、魔術兵として傭兵業を始める。それ以来、グランベル聖教の武装組織“テンプルナイツ”から定期的に仕事を依頼され、護衛などの任務を担ってきた。
美少年という見た目も相まって温和な印象を持たれることもあるが、本人の性格は少し尖っており、物事や社会への反骨心が強い。
カトリーヌ(声:Lynn)
年齢:20歳/身長:165センチ/体重:55キロ
ノーザンフィールド出身で、グランベル聖教内の武装組織・テンプルナイツのひとり。
敬虔なグランベル聖教信者の家に生まれた彼女は、幼いころより両親から聖教の教えを強く聞かされ、疑うことなく神を信奉して育った。それゆえに将来は神に従事することを望み、剣術と盾術、そして魔術の訓練に明け暮れてきた。その甲斐があり、晴れてテンプルナイツに選抜されることになる。
リアルタイムで進行するタクティカルバトル
本作のバトルは基本的にリアルタイムで進行する。敵兵もリアルタイムで移動し、つぎつぎと攻撃を仕掛けてくるため、プレイヤーは戦略を立てて味方に移動や攻撃の指示を出して対処する必要がある“リアルタイムタクティカルバトル”が展開するのだ。
キャラクターには“兵科”と呼ばれる職種が設定されており、兵科ごとに固有のスキルが存在する。それぞれのスキルを活かしてバトルを優位に進めることが勝利への近道となるということだ。さらに、戦況を大きく変える一手となる特殊アイテム“魔煌玉”も登場。
リアルタイムで変化する戦況を素早く判断し、状況にもっとも適した戦略を見つけ出して勝利を目指そう。
バトルの勝敗を左右する4種類の“兵科”
兵科は、バトルで特定の役割を持つ“歩兵”、“騎兵”、“狙撃兵”、“魔術兵”という4種類の職種で構成されている。
キャラクターは4種の兵科のうちのいずれかに属している。同じ兵科に属していてもキャラクターによって使用できる武器が異なり、戦闘で使用できるスキルは武器に付属しているため、兵科と装備武器の組み合わせによってさまざまな戦略が生まれる。
兵科と武器に付随したスキルを活かして戦いかたや部隊編成を熟考し、勝利への道筋をつかむことにバトルのおもしろさがあると言えよう。
兵科 “歩兵”
先陣で味方を守ることを得意とする“歩兵”。固有のスキル“防御陣形”で敵の視線を集め、攻撃を自分に集中させることで味方が動きやすい戦況を作り出す。これが歩兵の役割のひとつとなる。
歩兵の武器は“ダガー”、“剣盾”、“アックス”。アンドリアズはダガー、アイゼレアは剣盾と、キャラクターによって装備できる武器が異なる。武器によってスキルが異なるため、味方を守る役割を基本としながらも、キャラクターによってそれぞれ違った戦いかたが可能だ。
【ダガー】
ダガーを装備できる歩兵は、弱った敵兵にスキルで追い打ちやとどめを刺す技を使いこなす。
【剣盾】
剣盾の歩兵は、敵兵が味方に使用するスキルを阻害したり弱体化させることを得意とする。
【アックス】
アックスを使用できる歩兵は、敵兵から体力(HP)を吸収するなど、ピンチに力を発揮するスキルを持っている。
兵科 “騎兵”
騎兵は、馬や竜の機動力を活かして敵をかく乱することを得意とする兵科。固有のスキル“突撃陣形”では、横一列に並んだ騎兵隊が一斉に駆け出し、敵を攻撃するもの。対象をノックバックさせて進軍を遅らせることで、味方から敵を遠ざけて有利な形勢を作り出す仕事を担う。
騎兵は馬に乗って“ランス”を扱うキャラクターと、ワイバーンと呼ばれる竜に乗って“爪”を装備するキャラクターに分かれる。フレドレットはランス、ゾルアックは爪を得意としており、その高い機動力を活かして戦場で活躍してくれるだろう。
【ランス】
ランスを使用する騎兵は馬に騎乗し、攻撃しながら大きく前進したり敵と自分の位置を入れ替えたりと、戦場をかき乱す技を使いこなす。
【爪】
竜に騎乗して爪を装備する騎兵は、まとまって進軍してくる敵に広範囲を対象とするスキルで攻撃を仕掛けることが可能だ。
兵科 “狙撃兵”
遠距離からの攻撃を得意とする兵科が“狙撃兵”だ。固有のスキル“射撃陣形”は、特定の範囲内に一定時間矢を放ち続けて敵にダメージを与えるというもの。敵兵の進軍経路を予測し、味方付近に到達するまでに相手を弱らせるなど、味方をサポートする攻撃に長けている。
狙撃兵はイスカリオンのように“弓”を装備できるキャラクターと、ユーマリダのように“銃”を装備できるキャラクターに分かれている。どちらも広い射撃範囲を持っており、敵兵の行動を妨害したり弱体化させることに向いている。敵の布陣を崩し、味方が戦いやすい戦況を作り出そう。
【弓】
弓を使用する狙撃兵は、敵兵の動きを遅くする攻撃や足止めするスキル、トラップを設置するスキルなど、妨害に長けた攻撃をくり出す。
【銃】
銃を装備する狙撃兵は複数の敵兵に対し、相手の数や相手との距離によってダメージがアップするスキルを使用可能だ。
兵科 ”魔術兵”
古代魔術(エンシェントソーサリー)で味方をサポートすることを得意とする兵科の魔術兵。固有のスキル“回復陣形”を使うと、自分を中心とした範囲にいる味方のHPを回復する聖域を一定時間生成する。仲間が安心して戦い続けることのできる場所を作り出すというわけだ。
魔術兵は“スタッフ”と“ワンド”を装備できるキャラクターに分かれており、同じ魔術兵でもワルターキンはスタッフ、シーヴァットはワンドを装備して戦うことになる。どちらも後方からのサポートが中心となるが、スタッフはやや攻撃向き、ワンドは回復向きのスキルが多いので、自身の戦略に合わせて編成すること。
【スタッフ】
スタッフを使用する魔術兵は、広範囲攻撃や敵兵の動きを止める、味方を強化するといったスキルで後方からの支援を行う。
【ワンド】
ワンドを使用する魔術兵は回復系のスキルに長けており、敵への攻撃を味方のHP回復に転換するスキルなどを持っている。
強力な一手となる“魔煌玉”
バトルの切り札となるアイテムが“魔煌玉(まこうぎょく)”だ。さまざまな効果を持つ魔煌玉が存在しており、どれも広大な範囲に影響を及ぼす、非常に強力な一手となるものだ。魔煌玉は拠点にいる研究員の“お願い”を叶えたり、クエストのクリアー報酬として手に入れることができる。
今回は、その中からふたつの魔煌玉を紹介しよう。
【魔煌玉“バハムート”】
範囲内にいる対象に大ダメージを与える。
【魔煌玉“ツラトルク”】
範囲内にいる味方のHPと、スキルを使用する際に必要なEPを回復する。
『The DioField Chronicle(ディオフィールド クロニクル)』
プラットフォーム:Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)
メーカー:スクウェア・エニックス
ジャンル:シミュレーションRPG
発売日:2022年9月22日発売予定(Steam版は2022年9月23日配信予定)
価格:各7678円[税込](パッケージ版/ダウンロード版)、『デジタルデラックスエディション』は各10978円[税込](ダウンロード版)、スクウェア・エニックス e-STORE専売の『コレクターズエディション』は各16478円[税込](パッケージ版のみ)
CERO:15歳以上対象
備考:PS4版またはXbox One版を購入した場合はPS5版またはXbox Series X版に無料でアップグレードが可能