元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記シリーズ。
本日から2021年11月発売のプレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X|S/Xbox One/STEAM向けソフト、『Farming Simulator 22(ファーミングシミュレーター 22)』編をお届けします。
ローンチトレーラー
新人農家デビュー
じつに久しぶりの登場になってしまったが、皆さんこんにちは。
大塚角満でございます。
良ゲーあるところ、安っぽい悪魔のように召喚され、ワッシワッシとプレイ日記をしたためてしまうワタクシですがね、今回もありがたいことに呼び出されましたよ、エエ、エエ……!
「大塚さんに、ぜひやってもらいたいゲームがあります!」
今年の初秋だったか、ファミ通時代の部下だったI君から、そんな連絡が届いたのである。俺は基本、彼の頼みは断らないことにしているので、今回も大いに安請け合いした。
「お!! いいねいいね!! やろうやろう!!」
その反応を待っていたかのように、I君が「コレです!! いやあ、楽しみだ!!」とくり出したゲームとは……!!
ファ~マ~~~……www
って、コレ!!!www
超絶リアル農業シミュレーションゲームとして、全世界にマニアを抱える良作!! 有名な農機具メーカーが作る実在の重機や機械を操って、マジのガチで大規模農場を運営しちゃうという『ファーミングシュミレーター』シリーズの最新作やん!!ww
そうなのである。
この人気シリーズの最新作である『Farming Simulator 22(ファーミングシミュレーター 22)』が、プレイステーション4、プレイステーション5、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(STEAM)にて発売されたばかりなのだ。
俺、じつはこのシリーズはまったくもって未プレイなんだけど、群馬の実家で暮らす実父が退職後にけっこう広い畑で下仁田ネギやら高原キャベツやらを育てるようになって、ことあるごとに、
「もう都会での生活なんてやめて、群馬に帰って来て畑を手伝えや~」
とスカウト(?)されているのである。
よって、その予行演習とばかりに、『ファーミングシミュレーター 22』が発売されたらぜひとも購入し、農業のなんたるかを身をもって体験しようかなと考えていたのだ。……まあ、家庭菜園に毛が生えた程度のオヤジの畑と、海外の大規模農場運営では天と地ほども差があると思うけど……w
というわけで本日から何回かに分けて、『ファーミングシミュレーター 22』のプレイ日記を連載させていただこうかと思います!!
前述の通り俺はシリーズ未プレイだし、聞くところによると、
「その気になればなんでもできちゃうので、最初は途方に暮れるかもしれません……w」(I君)
とのことなので、若干ビビりつつの船出なんだけどな……。
そこで。
まずはどんなことをやるゲームなのかをつかむために、“キャリアモード”の、
いちばん左、“新人農家”を選んで遊んでみることにした。
正直、こういうときはまず間違いなくノーマル難度を選択して50年間生きてきたので、そのポリシーを曲げてしまっていいのか……という葛藤はあった。しかし、
「実家で待つオヤジのために、ここはキチンと、基礎を身に付けてから先に進もう」
と思い直して、
“土地と機器をいくつか持った状態からスタートします。資金をためやすい経済で、ゲームプレイ全般が簡単に設定されているモードです”
という新人農家になったのである。新入社員はたいてい、電話番とか先輩のお手伝い程度しかやらせてもらえないけど、それと似たような感じかもしれないな。
そんな頼りない新人農家の俺でも、魅力的な3つのマップの中からひとつを選ばせてもらえました。
どこか素朴な感じの“エルムクリーク”に……!
おお? ピンクのかわいい花が咲き乱れる草原が美しい“オー・ベイロン”。
そして……。
雪をかぶる連峰が高原の気配を感じさせる“エアレングラート”……。
ぶっちゃけ、どのマップにどんな特徴があるのかもわからなかったので、見た目がもっとも美しくて優しそう(?)だったオー・ベイロンを選択。そして、
テキトーにキャラメイクを行って、ついに俺は巨大農場に放り出されたのであった!!
地平せ~~~ん……w
「うお…………!」
“息を吞む”って、こういうことを言うんだろうなぁ……。
あまりにも広大、恐ろしいほどに茫漠、そして……果てしなく無辺な農地が広がっているよ……w
しかも俺、このときちょうど、視界を包み込むような湾曲型ディスプレイを仕事で借りていて、その画面で『ファーミングシミュレーター 22』を起動したんだよね……w なので、その世界の広がりたるや圧倒的で、マジで映画『フィールド・オブ・ドリームス』のワンシーンを見ているような気分になってしまったよ……。
とはいえ、いつまでも茫然とたたずんでいるだけでは始まらない。
とりあえず新人農家を選択したおかげか、
“ガイド付きツアー”ってのが始まって、当面のやるべきことを教えてくれるようなので、唯々諾々とその指示に従うことにした。えーっと……。
おおおお!!! 出ました、超リアルなコンバイン!!!
新人農家の畑では、すでに小麦がワッサワッサに実を付けているようで、コンバインに乗れば収穫できるらしい。というわけでさっそく乗り込んでみた。
うっはwww コンバインに搭乗してからの視界もリアルだなww
ちなみに、このままの状態でも走らせることはできるけど、ガイドツアーにある通り小麦を刈るための“収穫機のカッター”って部品を取り付けないと意味がないらしい。
「なんだよ。最初から付けておいてくれよ」
と思ってしまいそうだが……“誰かが付けてくれるかも”なんていう甘ったれた根性は、このゲームに持ち込んではならない!! その“誰か”を、自分が担わなければいけないのだよッ!!
シリーズ初プレイのクセにエラソーなことをほざきつつ、せっせとカッターを取り付けて、コンバインをスタートさせました。
そ、そしたら……!!
お……!
おお……ッ!!
おおおおおお!!!! 小麦の海をコンバインが疾走して、バリバリバリバリと豪快に収穫してるぅぅぅぅうううう!!!www
なるほど!!! これは気持ちいい!!!
今回は新人農家ということで、出来合いの小麦(?)を収穫しただけだけど、キチンとイチから育ててこんな日を迎えられたら……マジで感動して泣くかもしれん^^; それくらい、達成感のある風景だわーーー!
さらに!!
別の農機に乗り換えてぇの……!
つぎの種まき用に、畑の耕し!!! これも気持ちいい!!w
こんな感じでガイド付きツアーを頼りに、農業の勉強をしながら序盤のプレイを楽しんでいる。そして、なるべく早く新人農家を卒業して……このプレイ日記の終盤あたりでは、キチンとした“角満農場”をお見せできればと考えております!!
1週間ほどの連載となりますが、どうぞよろしくお願いいたします!
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。
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