『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』と世界観を共有し、2018年に男性キャストだけで演じられた『舞台 少年ヨルハVer1.0』。この作品をベースとし、登場人物を女性キャストだけで構成、さらにいままでにないアレンジを加えた『舞台 少女ヨルハVer1.1a』が12月3日~6日まで、池袋にある東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて上演される。
舞台少女ヨルハVer1.1a
ヨルハの物語
いよいよ開演
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— 舞台「ヨルハ」公式 (@YoRHa_STAGE)
2020-12-03 12:59:04
公演は各日2回の全8公演。チケットは残りわずか(12月3日19時時点。完売している回も多数)で、すべての公演でニコニコ生放送の定点配信が行われる(有料。6日はマルチアングル)。視聴ページへは公式サイト、もしくはニコニコ生放送から配信ページへ。
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<物語>
自動歩兵人形ヨルハ。
その女性型モデルのテストケースとして創設されたF部隊。
そこは少女達が訓練する学校のような場所だった。物語は主人公九号を含む二期生達の入隊から始まる。先輩モデルとの交流を通しながら学園生活に慣れてゆく新人達。
しかし、そこには、ヨルハ部隊に対して疑念を抱く者が現れるようになっていった……。
過酷な戦いの舞台は東京。生と死をくり返す希望の見えない戦場で少女たちは――
『舞台 少女ヨルハVer1.1a』は『舞台 少年ヨルハVer1.0』からキャストを男性から女性に変えただけではなく、さまざまな演出強化や物語にもアレンジが施され、実際に観ると『少年ヨルハ』とはまた印象は大きく異なる。
今回、ヨルハF部隊の戦場は東京エリアという設定。ヨルハ隊員の衣装には黒を基調にセーラー服やブレザーのような制服のモチーフが入っており、『少女ヨルハ』はラノベ的な学園モノというイメージがより色濃く、学校的なシチュエーションもあっていわば“学園ヨルハ”になっている印象だ。
キャスト陣もこれまで以上に注目すべき点は多い。九号役の大西桃香さんと六号役の谷口めぐさんはAKB48のメンバーだし、四号役の鶴見萌さんはヨコオタロウ氏が原作とクリエティブディレクターを務める『シノアリス』のCMなどに出演していたのでご存じのファンも多いはず。
ファミ通読者的には、二号役の青木志貴さんが、かつてファミ通の“ゲーマーズエンジェル”として誌面や配信番組などで活躍していた、ということを覚えている方も多いのでは? その二号演じる青木志貴さんは、『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』の2Bにかなり寄せて役作りをしているようで、仕草や声などは2Bにそっくり。微妙な違いが二号と2Bの違いともとれる、今回の二号は必見です!
余談だけれど、青木志貴さんがファミ通の生放送でレギューラー出演していた当時、ヨコオタロウ氏をゲストに招いた『ドラッグ オン ドラグーン3』配信回があり、いろんな意味で伝説が生まれた回だった(あれからもう7年……)。
そのほかキャスト陣の詳細は公式サイトなどでチェックしていただくとして、以下はそのほか舞台の見どころを紹介。
まず今回、劇場が豪華。まずデカい、キレイ(東京建物 Brillia HALLは約1年前に開館)。とくにステージが広く、高さ・奥行きもあり、それに合わせてセットも『舞台ヨルハ』史上最大規模と思われるスケールに。奥行きを活かした舞台装置だったり殺陣だったり、スモークはゆっくりと高く広く余韻を残しつつ立ち込めていき、戦場の空気感たっぷりに感じることができた。
そんな舞台いっぱいに広がる紗幕(透ける幕で役者が隠れることはなく、照明や映像を紗幕に映すことでさまざま映像演出が可能になる)を使った演出は映像も鮮明で、あるシーンでは映画館で映画を観ているかのような、そのくらいの鮮明さ。しかも、スクリーン(紗幕)がデカいし。
ヨコオワールド全開の心をかき乱されつつ切なさを感じさせる物語には追加エピソードが加えられ、途中で休憩が挟まるボリュームに。そんな物語にキャスト陣の迫真の演技、舞台を盛り上げるさまざまな演出……それらをよりドラマチックに彩ってくれるのが、岡部啓一氏の音楽。『舞台ヨルハ』では『NieR』シリーズの音楽が使われているが、本舞台ではシーンに合わせてアレンジされた楽曲が生演奏されている。構成はヴァイオリン、ビオラ、チェロ、ピアノにコーラスと、もはやオーケストラコンサートといった感じで音楽も存分に楽しめる豪華な内容も本公演の見どころのひとつだ。演奏家の方々もすべて女性で、もっと言うとアンサンブルの方々も女性のみ。つまり舞台上は女性のみ、というこだわりも。あ、唯一SS役(タブレットやスマホ的なものから発せられるヨルハのサポートシステムの音声。『少年ヨルハ』では、逆に女性のあきやまかおるさん)に安元洋貴さんがキャスティングされているが、音声(無慈悲)だけなのでセーフ。
この日は、『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』のプロデューサーで舞台のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの齊藤陽介氏も応援に駆け付けていた。「キャストの皆さんとはオーディションのとき以来で、こういう状況だったのでなかなか現場には行けなかったんですが、「私が行かなかったからいい舞台になった」と松多壱岱さん(演出)からも聞いていますし(松多さんから「言ってない」のツッコミ)、なので今回は、久しぶりに『舞台ヨルハ』を一歩引いた目線で、お客さんに近い目線で観られるので新鮮な気持ちです。いままで積み上げてきたことを、この舞台で精一杯発揮していただければと思います。皆さん、がんばってください」(齊藤氏)
『舞台ヨルハ』史上、もっともゴージャスなのでは!? という『舞台 少女ヨルハVer1.1a』。前述の通り、チケットは残りわずかだけれど、行けなかった人はニコニコ生放送ぜひ。単体チケットなら1000ニコニコポイント(1000円[税込])、プレミアム会員なら500ニコニコポイント(500円[税込])とお求めやすい価格ですし。
では最後に、キャスト陣の意気込みと、さまざまな名場面の写真をどうぞ。
この舞台が初舞台になるんですけど、稽古を通じてみんなと仲が深まっていく感じがしていて、その一体感も感じてほしいなと思います。作品は稽古中に何度も泣きそうになるくらいグッとくるものがありました。セットや衣装もたくさんのことにこだわり抜いた作品になっていますので、いっしょに楽しんでもらいたいなと思います。
(ツルハナ役:二瓶 有加さん)
このご時世に舞台の幕が無事に開くということがすごく幸せなことだなと改めて感じています。今回は英語字幕配信も決まって、すごくドキドキが止まらないんですけれど、舞台に立てることに感謝を込めて、ひとつひとつ丁寧に、精一杯がんばりたいと思います。よろしくお願いします。
(スイレン役:春咲 暖さん)
レジスタンスの衣装はヨルハ部隊とはまた違う部隊として生きている3人ですけど、この3人も精一杯がんばっていますので応援していただければ。いままでの『舞台ヨルハ』にはなかったヒップホップな衣装にも注目していただきたいなと思います。ぜひ楽しんでください!
(ハオウ役:関谷 真由さん)
こうした状況下に上演できるというのが本当にありがたいです。稽古からヨルハ部隊のみんなを見守っていて親心というか、教官心が芽生えてきて、(ゲネプロを前に)もう泣きそうです(笑)。よろしくお願いします。
(教官:野口 真緒さん)
この時期に舞台に立たせていただけることを、すごくもうれしく思います。『少年ヨルハ』とはまた違ったアレンジになっていますので、さまざまな違いをチェックしていただければとすごくうれしいです。長い武器をがんばって振りますのでよろしくお願いします。
(三号:松田 彩希さん)
私は『NieR』のゲームの世界、『舞台ヨルハ』の世界がもともと好きで、そんな好きな世界にこうして関わることができて、とても幸せに思います。このご時世に、こんな豪華な会場や衣装など、いろいろスゴいんですけど、参加できてすごく光栄に思います。観た方が楽しいばかりではないとは思いますけど(笑)、楽しんでいただければと。精一杯がんばりますので、よろしくお願いします。
(四号役:鶴見 萌さん)
ふだん私はAKB48のメンバーとして活動していて、いろいろなジャンルで活躍されている方といっしょにひとつの舞台を作り上げていくというのは初めてですし、演技経験も皆さんと比べると比較にならないほど浅いので、すごく緊張しました。稽古期間中は自信を失う瞬間もたくさんあったんですけど、まわりの皆さんの優しさのお陰で、何とかここまでやってくることができました。今回は銃と刀の両方を器用に使う役でもあるので、殺陣にも注目していただけれうれしいです。皆さんの心に残るようなステキな作品になるようにがんばります。よろしくお願いします。
(六号役:谷口 めぐさん)
原作を知っている方はおわかりだと思いますが、この作品は楽しいだけの作品ではないですが、稽古は女子校に戻ったような気分で楽しくやらせてもらいました。殺陣を個人で練習したり、お芝居の相談をしたりと、皆さんすごく意識が高くて、それを見ながらどんな舞台に成長するのか私自身もとても楽しみでした。いまこうしてセットの前で衣装を着てみんなとお芝居ができる幸せをかみしめて本番を迎えられたらと思います。初めての方はもちろん、知っている方にもたくさん衝撃を与えたいと思いますので、よろしくお願いします。
(二十一号役:小泉 萌香さん)
こんな大きな舞台に立つのは初めてなので緊張していますし、ワクワクもしています。持っている銃はスゴく重いんですけど、最後まで持ちます(笑)。よろしくお願いします。
(二十二号役:園田 あいかさん)
自分はもともとゲームがすごく大好きなので、まさか自分が『ヨルハ』の舞台にヨルハの一員として立たせていただけるなんて思っていなかったので、本当に光栄でうれしく思っています。二号という役はヨルハ部隊のみんなを殺さないといけない、という謎の多い役柄ではあるんですど、稽古中は誰から殺そうか考えるくらい(笑)、役作りをがんばりました。千穐楽まではまだありますけど、始まってしまったらあっという間に終わってしまうと思うので、ひとりも欠けることなく、怪我なくみんなと千穐楽を迎えられるようがんばっていきますので、よろしくお願いします。
(二号役:青木 志貴さん)
九号を演じるのが自分でいいんだろうかという不安や、稽古では自信をなくしたこともあったりして、稽古場で泣いたりもしたんですけど、そのときにキャストやスタッフの皆さんがすごく励ましてくれて、ゲネプロ、そして初日を迎えられるところまできました。九号はヒーラー役なので、千穐楽までみんなを守って走り抜けていけたらいいなと。最後まで熱量を持ってがんばりたいと思います。よろしくお願いします。
(九号役:大西 桃香さん)
【原作・脚本】
ヨコオタロウ
【演出】
松多 壱岱
【音楽】
岡部 啓一(MONACA)
【出演】
九号:大西 桃香
二号:青木 志貴
二十一号:小泉 萌香
二十二号:園田 あいか
六号:谷口 めぐ
三号:松田 彩希
四号:鶴見 萌
教官:野口 真緒
ハオウ:関谷 真由
スイレン:春咲 暖
ツルハナ:二瓶 有加
【演奏者】
ヴァイオリン1st:島田 光理
ヴァイオリン2nd:yurika
ヴィオラ:青柳 萌
チェロ:大浦 萌
ピアノ:平田 優奈
コーラス:五阿弥ルナ
コーラス:Marie Kocho
【公演日程】
12月3日(木) 13:00~ 18:30~
12月4日(金) 13:00~ 18:30~
12月5日(土) 13:00~ 18:30~
12月6日(日) 12:30~ 18:00~
【会場】
東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
【協力】 スクウェア・エニックス
【主催】「舞台 ヨルハ」製作委員会