2020年7月2日(日本時間)10:00より開催されている全世界の『マブラヴ』ファンに向けたオンラインイベント“Muv-Luv Expo:The Summer of (Muv) Luv”で発表された各プロジェクトの最新情報をまとめてお届けする。
『Project MIKHAIL』最新情報
新プロジェクト『Project MIKHAIL』(プロジェクト ミハイル)は、アージュの20周年記念イベント“âge20th Anniversary broadcast [still breathing]”で発表された、3Dモデルの戦術機を操作して地球外起源種“BETA(ベータ)”と戦うアクションゲーム。2021年にiOS/Android/PC(Steam)用タイトルとしてリリースされる。
自身で戦術機のパーツをカスタマイズして、自分で戦術機を動かし、大量のBETAとリアルタイムで戦うといういままでにない『マブラヴ』の3Dアクションゲームだ。ルートボックス(ガチャ)は実装せず、サブスクリプションなどの課金形式を予定している。
舞台・世界観
舞台はBETAに襲われている地球。プレイヤーは衛士となって、地球を救うために戦うことになる。
また初公開情報として、1つの世界を全プレイヤーで共有するオンラインマルチプレイゲームとなることが明かされた。
独自システム
原作で描かれているアンリミテッド、オルタネイティヴの他に、描かれていない可能性の世界が存在。本作では可能性の世界が無数にある状態をシステムで再現しており、プレイヤーの行動が世界に影響を与え、起きる出来事などが変化するという。
登場キャラクターにはそれぞれに思想や思惑があり、プレイヤーは彼らの依頼を実行することで、その思想を支持することになる。繰り返しそのキャラのミッションを受けることで信頼度が上がり、より思惑の核心に迫ったミッションを受注できるようになる。
例えば原作のクーデターイベント。原作では制圧側のシナリオが描かれたが、本作ではクーデター側を支持することができ、そのミッションでのシナリオを通じて、彼らの思惑を深く知ることができる。沙霧 尚哉が生き残る展開もあるという。
ミッション・アクション
ミッションの多くの内容は、戦術機を操ってBETAを倒すアクションゲームとなる。プレイヤーは長刀や突撃砲など好きな武装を選んでプレイでき、二刀流や両手持ちなど好きな戦術で戦うことができる。
好きな武装や戦術を使い続けることで新たなアクションや能力がアンロックされる成長要素も存在。ランダムにプロパティが付加されているパーツがドロップし、それを入手し、戦術機を強化していく。
パーツ単体の性能を見て組み立てていくことも可能だが、思い入れのある好きな機体があれば、そのパーツを揃えて組み立てることも可能。その場合はセットボーナスのようなものが発動することもあるようだ。例えば、F-4に長く搭乗することで、初めて搭乗するF-15Eよりも初めは性能が高くなるという。
プレイ可能時期
リリース時期は2021年内予定。対象プラットフォームはPC、iOS、Android。PVではスマートフォン版のUIとなっていたが、基本的にはPCを主軸に開発されているという。
『Project Immortal』最新情報
『プロジェクト イモータル』は、『マブラヴ』シリーズをモチーフとした新プロジェクト。原作シリーズに登場した人気キャラクターと“戦術機”を操り、大量に迫り来る敵“BETA”を迎え撃つストラテジー要素のあるアクションRPGとなっている。
2021年にリリース予定で、対応プラットフォームはiOS、Android、Steam。基本無料でサービス終了後もオフラインでプレイ続行可能。タイミング次第ではコンソールでもリリースを検討しているという。
バトル
本作のバトルには、リアルタイムで進行する見下ろし型のアクションパート、ターン制で進行するストラテジーパートの2種が用意されている。
アクションパートではプレイヤーが直接戦術機を操作して戦闘を行う。その時に操作していない味方機体は自動で動いているが、プレイヤーは好きなタイミングで操作対象を変更できるという。
ストラテジーパートでは、プレイヤーが複数の部隊を操作して、指定された敵部隊の撃破などの目標を達成していくことになる。ストラテジーパートの行動によって、アクションパートの内容や難易度も変化するという。
例えば、ストラテジーパートで光線級を倒せなかった場合、アクションパートで光線級が出現するようになりミッションの難度が上昇してしまう。
本作はカジュアルなハックアンドスラッシュのアクションRPGとなっており、プレイヤーはゲームをプレイすることで、衛士や戦術機、兵装などを入手することができる。それらを組み合わせて編成してバトルに臨んでいく。
戦闘で入手できる兵装はランダムの性能が用意されており、同じ性能でも追加攻撃が発動するなどの機能も存在する。
収録モード
リリース時にすべてが収録される訳ではないが、ストーリーモードやPvP、マルチの協力プレイ、ランダム生成されるステージに挑み続けるモードなどが収録予定だ。
『マブラヴ photonmelodies ♮』2020年夏にSteamで配信
『マブラヴ』のアナザーストーリー集第2弾『マブラヴ photonmelodies ♮』が2020年7月にSteamで配信される。日本語・英語に対応。
【収録タイトル】
- 憧憬(『マブラヴオルタネイティヴ クロニクルズ 02』より)
- 再誕(『マブラヴオルタネイティヴ クロニクルズ 03』より)
- かがやく時空が消えぬ間に(『マブラヴALTERED FABLE』より)
アニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』最新情報
武御雷のラフデザイン画像が公開
アニメ化企画が進行中の『マブラヴ オルタネイティヴ』から、アニメ版の武御雷のラフデザイン画像(三面図)が世界初公開された。
進捗
アニメの進捗については、tororo氏より構成やプロット、脚本、設定、デザインなどが進んでいるという報告があった。
アージュ画集『âge Graphicers』電子書籍版発売
オンラインイベントの開催を記念して、2010年の夏コミで発売されたイラスト集『âge Graphicers』の電子書籍版がBOOTHにて販売開始された。
『マブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフター04』最新情報
イメージボードが初公開
ネタバレは避けるが、アンリミテッド編のとあるシーンを彷彿とさせるイメージボードが公開された。
修羅場を見守る武だろうか? リリアとエレンが響を詰めよっており、響が武に助けを求めているように見える。武が右手に持っているものとは?
アメリカ軍の最新鋭機体F-35とXG-70bが描かれているイメージボードも公開。
【追記】アージュ公式生放送 #35で機体が追加されたイメージボードが公開された。凄乃皇の上に青い光も確認できる。
新情報コーナーの最後には、とくに解説されなかったが、衝撃的なイメージボードも公開された。果たして、『TDA』最新作はどのような物語になるのだろうか? 続報を楽しみに待ちたい。
質疑応答コーナー
番組では、海外の『マブラヴ』ファンから寄せられた質問に、原作者・吉宗鋼紀氏や『マブラヴ』統括プロデューサーとなったtororo氏が回答していく質疑応答コーナーも。以下で、筆者が気になった回答を紹介する。
『憧憬』や『告白』のような短編をまた作るとしたら、どのキャラクターをフィーチャーしたいですか?
【吉宗氏の回答要約】
『TDA04』のまりもや斑鳩、武と冥夜。この二組だけで1本のゲームができるほどのプロットが組んであるという。しかし、『TDA』のメインはあくまで響と柚香となるため、全部は描けない。もし短編を作るとしたらフィーチャーしてみたいそうだ。
aNCHORは現在、何本のゲームを開発中ですか?
【tororo氏の回答要約】
発表済みのオンラインゲーム2本、『TDA04』、『マブラヴ インテグレート』の他に、企画を進めている未発表タイトルが2〜3本存在する。
『Project MIKHAIL』でドロップしたパーツの色を変えることはできますか?
【ディレクター熊野淳氏の回答要約】
可能。部隊のエンブレムなどのデカールを貼れるような機能も検討中。
『Project MIKHAIL』はフルボイスですか?
【ディレクター熊野淳氏の回答要約】
アップデートでシナリオがどんどん追加されるため、収録時間が取れなくなってしまう恐れがある。そのため、フルボイスではない仕様で開発している。
『Project MIKHAIL』と『Project Immortal』に恋愛要素はありますか?
【ディレクター・熊野淳氏の回答要約】
恋愛になるかはわからないが、例えば冥夜や悠陽が喜ぶ選択を選び続けたら、ある程度親密な関係になれるかもしれない。
【発案者・きたくおう氏の回答要約】
いまのところは考えていない。
『Project MIKHAIL』で特定のNPCのミッションを受けた場合、そのミッション限定のパーツを入手できますか?
【ディレクター熊野淳氏の回答要約】
ない。プレイヤーは報酬を気にせずに、自分が誰を手伝うかでミッションを選択できる。
“凄乃皇”以外で、いちばんスペックが高い戦術機はなんですか?
【吉宗氏の回答要約】
いままで出た『マブラヴ』の中だと、『アユマユ オルタネイティヴ』の火之迦具鎚、二番目はイシュクルだと思う。
(MCから、望まれる回答ではないというツッコミを受けて)その局面ごとに当てはまった任務があるため、万能な兵器は基本的に使えない。戦術機も人と同じで、向いてない仕事をすると力を発揮できない。あるひとつの基準で見るのはよくない。答えになっていないが、すべてでチャンピオンになる戦術機は存在しない。