『スーパーリアル麻雀』の今後の展開を発売元に聞く

 1980年代後半から1990年代に、ゲームセンターで好評を博した、人気脱衣麻雀『スーパーリアル麻雀』シリーズ。100円硬貨を山ほど積んで挑んでは唐突な天和に敗れた人、セガサターンなどの家庭用ゲーム機版でのんびりと遊んだ人、読者の中にはどちらのユーザーもいるだろう(ちなみに、筆者は100円もつぎ込んだし、家で家族に隠れながらこそこそとプレイもした)。

 そんな『スーパーリアル麻雀』シリーズが、突然Nintendo Switchで復活したのは3月のこと。「Switchで!?」、「脱衣もあり?」などなど、(おもに筆者の中で)驚きの声が挙がる中、3月14日に配信されたシリーズ第5作『スーパーリアル麻雀PV』を皮切りに、5月23日に『スーパーリアル麻雀PVI』、6月13日に『スーパーリアル麻雀P7』と、コンスタントに3作を配信。過激なシーンを白い光で隠しながらも、セガサターン版の移植をベースに、当時のものを再現した内容で、往年のファンを喜ばせた。少なくとも筆者は喜んだ。

 が、脱衣麻雀としての『スーパーリアル麻雀』シリーズは『スーパーリアル麻雀P7』までで、その後、20年越しに配信された『スーパーリアル麻雀P8』はご時世柄もあって、脱衣のないアイドル麻雀としての展開になっていた。だが、『スーパーリアル麻雀PV』〜『スーパーリアル麻雀P7』が復活できたのなら、それ以前の作品の復活はもちろん、さらに、脱衣麻雀としての新作もできるのではないだろうか!

 そんな、決して表には出さない内に秘めた想いを持って、近年の『スーパーリアル麻雀』を展開しているメーカー、“マイティークラフト”にインタビューをさせていただいた。

 インタビューの前に、まずは現在Nintendo Switchで配信中の『スーパーリアル麻雀』シリーズ3作品を振り返ろう。

『スーパーリアル麻雀PV』

Nintendo Switch/マイティークラフト/2019年3月14日配信/1980円[税込]

『スーパーリアル麻雀P2』〜『P4』Switchで復活決定。3作品収録の『スーパーリアル麻雀グラフィティ』の制作が明かされる_02

 シリーズ第5弾で、Nintendo Switchで復活した一連のシリーズ作品としては、最初のものになる。登場するヒロインは、遠野みづき、藤原綾、早坂晶の3人。それまでのシリーズ作よりも背景を含めたアニメーションのクオリティーが上がっている。

『スーパーリアル麻雀PVI』

Nintendo Switch/マイティークラフト/2019年5月23日配信/1980円[税込]

『スーパーリアル麻雀P2』〜『P4』Switchで復活決定。3作品収録の『スーパーリアル麻雀グラフィティ』の制作が明かされる_03

 シリーズ第6弾。シリーズで初めて4人目のヒロインが、隠しキャラクターのような扱いで登場している(4人目に到達するまでシルエット表示など)。二人打ち麻雀のほか、ごほうび動画を観られる“ごほうびの部屋”と、ミニゲームの“搾乳でポン”を収録。

スーパーリアル麻雀P7

Nintendo Switch/マイティークラフト/2019年6月13日配信/2480円[税込]

『スーパーリアル麻雀P2』〜『P4』Switchで復活決定。3作品収録の『スーパーリアル麻雀グラフィティ』の制作が明かされる_04

 脱衣麻雀としての最終作。ゲーム開始時にシナリオが選択でき、シナリオによってヒロインの登場順と脱衣の内容が変化する。本作のSwitch版は、サターン版では下着止まりだったため、アーケード版の脱衣シーンも収録(もちろん白い光が入ってくる)。

マイティークラフト

近年の『スーパーリアル麻雀』の配信元。

『PII』〜『PIV』同梱の『グラフィティ』はすでに移植版を開発中!

――『スーパーリアル麻雀PV』〜『スーパーリアル麻雀P7』までをNintendo Switchで復活させてみて、反響はいかがでしたか?

マイティークラフト昔からの『スーパーリアル麻雀』ファンからいただく反響が大多数でしたが、ありがたいことに新たに興味を持ってくださった新規ユーザーからの声も多かったです。その中でも「ルールを少しずつ覚えていくのが楽しい」、「やっとの思いで勝てたときがうれしい!」という声もあり、開発陣としてもNintendo Switchを通して『スーパーリアル麻雀』を広めることができてうれしく思います。

――今回配信された『スーパーリアル麻雀PV』〜『スーパーリアル麻雀P7』で、いちばん人気の高かったものはどのタイトルでしたか?

マイティークラフト『スーパーリアル麻雀PV』がいちばん反響が大きかったです。復活の最初のタイトルということもあり、それなりに注目度が高かったですね。思いもよらぬハプニングもありましたし……(苦笑)。

――『スーパーリアル麻雀PV』〜『スーパーリアル麻雀P7』の発売の効果で、モバイルで展開中の『スーパーリアル麻雀P8』にもいい影響などはあったのでしょうか?

マイティークラフトうれしいことに新たに多くの方々にダウンロードしていただけました。『スーパーリアル麻雀』はアプリ展開もしておりますので、まだダウンロードしていない方はぜひプレイしていただければと思います!(笑)

――『スーパーリアル麻雀PV』〜『スーパーリアル麻雀P7』の反響次第では、『スーパーリアル麻雀グラフィティ』の制作も検討したいというお話がありましたが、その後、反響を受けて、検討が進んでいるといったことは?

マイティークラフトじつは既に『スーパーリアル麻雀グラフィティ』の開発が進んでおり、できるだけ早い段階でお届けできればと思います!

――もう開発が進んでいるんですね! ちなみに機種は?

マイティークラフト『スーパーリアル麻雀グラフィティ』につきましても、Nintendo Switchにて制作中となります!

――発売日などの正式発表をお待ちしています。ちなみに、アイドル麻雀の『スーパーリアル麻雀P8』だけではなく、脱衣麻雀の新作展開のほうも期待したいところですが、今回の反響で可能性などはありますか?

マイティークラフト今回の反響からもまだまだ脱衣麻雀に可能性を感じておりますので、前向きに検討していきたいです。

――最後に、『スーパーリアル麻雀』シリーズのファンにメッセージをお願いします。

マイティークラフト『スーパーリアル麻雀』というコンテンツがこんなにも愛されていることを改めて実感し、ファンの皆様にはとても感謝をしております。我々もコンテンツを盛り上げて参りますので、今後とも『スーパーリアル麻雀』をよろしくお願いします!

『スーパーリアル麻雀グラフィティ』って?

 上記のインタビューで話題に出ている『スーパーリアル麻雀グラフィティ』とは、シリーズの『スーパーリアル麻雀PII』、『スーパーリアル麻雀PIII』、『スーパーリアル麻雀PIV』の3作品を収録したセガサターンソフトのこと。

『スーパーリアル麻雀P2』〜『P4』Switchで復活決定。3作品収録の『スーパーリアル麻雀グラフィティ』の制作が明かされる_01
ファミ通編集部にあったソフトのパッケージ。2作目以降の収録になっているのは、1作目がタイトル通りの“リアル”なもの(脱衣麻雀ではない)で方向性が違っているため。

 ということで、すでに『スーパーリアル麻雀グラフィティ』は制作が進行中とのこと。立て続けに配信されてきた『スーパーリアル麻雀』復刻シリーズだけに、つぎも早いリリースが期待される。そして、さらには脱衣麻雀の新作の可能性も“前向きに検討していきたい”とのこと。アイドル麻雀としての『スーパーリアル麻雀』もいいが、従来シリーズファンからすると、これまでの流れを継ぐ新作も期待したいところ。Nintendo Switch版をプレイして、また天和をくらいながら新作を待ちたい!