2018年7月24日よりSteamでアーリーアクセス版の配信が始まった2Dアクションゲーム制作ソフト『アクションゲームツクールMV』によるゲームの作りかたの基礎を学べる短期連載。第1回目は、同ソフトの概要を心温まる(?)ストーリーとともに紹介。
ライター・戸塚伎一
イラスト・どろみず
協力・KADOKAWA
目次
第1回 『アクションゲームツクールMV』ってどんなソフト?
第2回 “完成のイメージ”をどう持つか?
第3回 プロジェクトの初期状態を用意する
第4回 ゲームフィールドを作る
第5回 キャラクターをアニメーションさせる(1)
第6回 キャラクターをアニメーションさせる(2)
第7回 プレイヤーキャラを操作できるようにする(1)
第8回 プレイヤーキャラを操作できるようにする(2)(2019年1月18日更新予定)→遅れております。ごめんなさい。絶賛執筆中です。
第9回 最低限の“ルール”を実装する (2019年2月1日更新予定)
第10回 落下物(エネミー)を登場させひと通り遊べるものにする(2019年2月15日更新予定)
第11回 ゲームをより楽しいものにするための調整(2019年3月1日更新予定)
第12回 “パッケージソフト”としての体裁を整える(2019年3月15日更新予定)
第13回 ゲームを公開する(2019年3月29日更新予定)
登場人物
阿久津 由也(あくつ よしや)
アクションゲーム制作に目覚めた、1975年生まれの会社員。
阿久津 創(あくつ つくる)
由也の一人息子。元気いっぱいな7歳。
ゲームの精
テレビゲームを愛する人だけに見える妖精。
43歳の決意
ある土曜日の昼下がり、河川敷の土手にて。
……ああ、わかった。
いつも悪いな。俺が地元離れちゃってるから、こういう時世話になりっぱなしで。
うん、ありがとう。じゃあ。
ねぇねぇ、いま、だれとでんわしてたの?
お父さんの、昔からの友だちのひとり。
ふぅん。
……。
創。
なぁに?
お父さんは、テレビゲームを作るぞ!
テレビゲーム?
そう。
キャラクターを操作して敵と戦ったり攻撃を避けたりする、アクションゲームだ。
ふぅん。
どうして?
……それが、お父さんができる一番の供養なんだ。
「くよう」ってなぁに?
ちょっと難しい言葉だったな。
じゃあそろそろ家に戻ろうか
さっき、お母さんからクッキーが焼けたよってメッセージが来ていたから、帰ったらすぐおやつタイムだ。
やったぁ!(トコトコ……)
……。