2018年8月11日、エヌ・シー・ジャパンはPC用MMORPG『リネージュ』、『リネージュ2』、『タワー オブ アイオン』、『ブレイドアンドソウル』を集結させたオフラインイベント“エヌ・シージャパン スーパーサマーフェスティバル2018”を開催した。
その名のとおりお祭りのようなイベントで、さまざまなステージイベントや出展によって終日楽しむことができた。内容は別の記事で紹介しているので、そちらをご覧いただきたい。
4タイトルのうち、『リネージュ2』のステージでは最新アップデート情報が公開されたほか、攻城戦を用いた企画も実施された。それぞれの詳細をお伝えしていこう。
声優の市来光弘さん(左)とMoeMiさん(右)がイベントの総合MCを務めた。
『リネージュ2』統括プロデューサー・新井友和氏。日頃からプレイしているサーバーを聞いて参加者の交流を手助けするなど、プレイヤー目線の気配を忘れていなかった。
伝説の水竜“パプリオン”が……来る!
カンファレンスステージの冒頭で、ライブサービスの最新情報として、本邦初公開となるPVが上映された。
そこに映し出されたのは、怪獣映画のような迫力で港町を破壊する巨大な水竜。ユーザーの間ではおなじみの、恐るべき六大竜の一角“パプリオン”が、レイドワールドボスとして実装されると発表された。
気になるパプリオンの登場時期は「なるべく早く、ちょっと体が凍えてくる時期には」とのことだ。
圧倒的な体躯と無数の眷属で、都市を城門から市街まで破壊し尽くすパプリオン。新井プロデューサーいわく「強力なスキルやみなさんを惑わすスキルを駆使してきて、そう簡単には倒せないボスになっています」。
また、クラシックサービスでは、新規レイドボスとして“スカーレット ヴァン ハリシャ”と“フリンテッサ”が投入されると発表。
加えて、同アップデートで実装予定の新規武器と新規防具も画像のみ公開された。
ユーザーの中には新規の武器や防具を見て、ピンとくる人もいるかも知れない。「あれかな? と思う人もいるかと思いますが、本作ならではの装備として実装していきたい」と、新井氏は語る。画像のもの以外にも、多数の新規装備が実装予定らしい。
こんなの見たことない!? 攻城戦ステージで城が大変なことに!
スーパーサマーフェスティバル2018のステージイベントでは、『リネージュ2』の大規模対人戦コンテンツ“攻城戦”を用いた“HERO'S WAR GAME”も開催された。
開始前に動画を交えて攻城戦を解説。アデン軍とルウン軍という2陣営に分かれての城取合戦だ。
攻城戦には事前に募った有志の会場プレイヤーに加え、オンラインのプレイヤーも合流した。総勢約150人での、リアルタイムの攻城戦だ。
実況・解説を務めた皆さん。左から順に、声優の市来光弘さん、MoeMiさん、ゲームキャスターの岸大河さん、そして解説中もノリノリの新井プロデューサー。
プレイスキルにおいてトップクラスの有志プレイヤーが集結! すごい戦いが見られるのでは……?
ただ、プロデューサーからは開始前に「特別なステージなので、こんな攻城戦見たことない! という仕様を用意しました」と、気になる言葉が出た。
会場には『リネージュ2』のことをあまり知らず、攻城戦を初めて見る観客も多い。最大200人が入り乱れる攻城戦の楽しさを、一体どうやって伝えようというのか?
(※編注:配信のキャプチャー画像で構成しているため、画像が荒い部分があります。ご了承ください)
最初に城を所有しているのはNPCなので、両軍が共闘して城の中枢を目指すことになる。ふだんは2時間かかるところを30分に短縮するなど、特殊な仕様が盛りだくさんのようだ。
いざ攻城戦がスタートし、ゲートをくぐって城の前にたどり着いた参加者たちを待ち受けていたのは、なんと100体以上のモンスターたち。
通常の攻城戦では配置されていない、とんでもない数のモンスターが参加者を迎え撃つ。
『リネージュ2』を知らない観客も多い会場から爆笑が巻き起こる。それも納得、何だこれ……。
その迫力にサーバーすら怖気づいたのか、一度は攻城戦が停止する事態になったものの、即座に再開。トッププレイヤーたちはさすがの強さを見せ、モンスターの大軍を難なく蹴散らし、まずはアデン軍がNPC軍から城を奪取した。
城門の耐久力も通常の10倍、もちろん場内にも敵対NPCが山ほど配置されていた。
続いて、ルウン軍が城を奪取すべく侵攻開始した。堅い守りを見せるアデン軍の面々だが、ルウン軍は息の合った一斉突撃で強行突破し、城の中枢までたどり着く。
対して、アデン軍は中枢の2階を占拠して遠距離部隊を展開し、見事に迎撃してみせた。
城門の中に入った途端、50人規模で迎撃するが、攻撃側は一丸となって突撃! これぞ『リネージュ2』の攻城戦だ。
と、ここまではまさに上級者同士の攻城戦といった展開だった。だが、試合時間がふだんより短い30分となるとアタックのチャンスが限ら、守り側が自然と有利になっていく。
アデン軍が守り続けて迎えた攻城戦終了5分前。城の中枢・刻印台のところでとんでもないことが起きた。
刻印台の前に、いま現在の『リネージュ2』で最強のレイドボス“エティス バン エティナ”が取り巻きとともに出現したのだ。
守り側のアデン軍は、最強ボス陣営とルウン軍の両方を相手取ることになってしまった。
会場からはふたたび爆笑が起こった。これぞまさに祭りといったカオスな状況になっていく。とはいえ、こんな事態になっても瓦解しないとは、プレイヤーたちの強さもすさまじい。
これでは守り側はどうしようもないのでは、と思いきや、アデン軍は盾役のプレイヤーがボスたちの注意をひきつけ、倒れることなく刻印台から引き離すことに成功した。
ここでさらに追加でエティナにつぐ強さの“カイン ヴァン ホルター”が刻印台付近に出現。それでもアデン軍は即座にモンスター処理と防衛の役目をメンバーに振り分け、ルウン軍の猛攻を凌ぎきり、防衛勝利を収めた。
運営が送り込んだ最強モンスターを前にしても、足並みを乱さずしっかり対応したアデン軍。ルウン軍も守りに対応して作戦を随時展開し、ハイレベルな戦いを見せてくれた。
突然のハプニングにも動じることなく、的確な連携で見事な戦いを見せてくれた両陣営の代表プレイヤー。「フリーズさえしなければ……」とのお言葉もありましたが、それはまぁ祭りの一環ということで!
最後に、会場内に展示されていたエルフとダークエルフのフィギュアをどうぞ。2019年1月に発売予定。
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