「四魔貴族バトル」新作CDでのアレンジ秘話や、『サガ』舞台&ゲーム情報なども語られた“SaGa THE STAGE”ミニコンサートをリポート

2018年3月4日に行われた“SaGa THE STAGE”ミニコンサート&トークイベントをリポート。

 2018年3月4日、東京・池袋のサンシャイン劇場にて、“SaGa THE STAGE”ミニコンサート&トークイベントが行われた。これは、スクウェア・エニックスの『サガ』シリーズでおなじみの作曲家、伊藤賢治氏がみずからピアノを担当し、土屋玲子氏(バイオリン)、寺前甲氏(ギター)とともに、アコースティックな編成でシリーズの楽曲を披露するというイベント。演奏された楽曲は下記の通り。

・オープニングタイトル(『ロマンシング サ・ガ』)
・伝説は始まる~涙を拭いて(『魔界塔士サ・ガ』)
・ポドールイ(『ロマンシング サ・ガ3』)
・四魔貴族バトル1(『ロマンシング サ・ガ3』)
・七英雄バトル(『ロマンシング サ・ガ2』)
・ラストバトル(『ロマンシング サ・ガ2』)
・エピローグ(『ロマンシング サ・ガ2』)

 アコースティックな編成……と言いながら、アコースティックに留まらない選曲になっているのは見ての通り。とくに「四魔貴族バトル1」は、前奏はしっとりめの演奏で、「このまま、穏やかなアレンジで演奏するのかな?」と思いきや、伊藤氏の「ワン、ツー、スリー、フォー!」という掛け声とともに、一気に疾走感のある演奏へ。来場者の手拍子も加わって、大盛り上がりのパフォーマンスとなった。

アンコールの「エピローグ」は、伊藤氏のピアノソロ。

 なお、「四魔貴族バトル1」は、2018年3月14日に発売を迎えた伊藤賢治氏の新たなアレンジCD『Re:Tune Romancing SaGa BATTLE ARRANGE』にも収録されている。演奏の合間に行われたトークでは、このCDではどのようなアレンジを行ったかという制作秘話が語られた。

『ロマンシング サガ』シリーズ戦闘曲を伊藤賢治氏がアレンジ 『Re:Tune Romancing SaGa BATTLE ARRANGE』収録曲が公開

スクウェア・エニックスは、『ロマンシング サガ』シリーズの戦闘曲を伊藤賢治氏がアレンジしたアルバムCD『Re:Tune Romancing SaGa BATTLE ARRANGE』の収録曲を公開した。2018年3月14日発売で、価格は3000円[税別]。

 伊藤氏によれば、今回のCDに収録されている「四魔貴族バトル1」のアレンジの着想は、2017年に行われた舞台“ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~”から得たという。『ロマサガ3』を原作とするこの舞台には、片山萌美さん演じるビューネイが登場したのだが、その姿は花魁をモチーフにしたものだった。艶やかな衣装がビューネイにぴったりで、「和風のアレンジにしたい」とそのときに思ったという。結果、「ドコドコドコ」というおなじみのドラムが和太鼓に似せた音質になったりと、これまでにないテイストの「四魔貴族バトル1」が誕生。ぜひCDで聴いてみてほしい(『Re:Tune』の公式サイトで試聴もできる)。

『ロマサガ3』のアレもコレも詰め込んだ舞台“ロマンシング サガ THE STAGE”が開幕! ゲネプロ公演リポート

舞台“ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~”が開幕。初回公演前に行われた公開ゲネプロの模様をリポート。

 また、「四魔貴族バトル2」のアレンジも、舞台“ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~”からヒントを得たもの。この舞台では、ミカエル、カタリナ、トーマスがビューネイと対峙し、その強大な力に圧倒されるも、再び立ち上がり、ミカエルが決意を語る……というシーンがある。このミカエルのシーンで、イントロが流れるイメージでアレンジしたのだとか。

 ちなみに『Re:Tune』の発売日はホワイトデー。トークパートに出演した河津秋敏氏(スクウェア・エニックス)は、お返しはするのか? と伊藤氏をイジりつつ、バレンタインには『サガ スカーレット グレイス』のシグフレイや、『ファイナルファンタジーII』の皇帝宛てにチョコレートが届いたというエピソードを明かした。皇帝宛てのチョコレートは下賜されて、おいしくいただいたそうです。

 さてこのイベントでは、河津氏や市川雅統氏(スクウェア・エニックス 『サガ』シリーズ プロデューサー)のほか、“ロマンシング サガ THE STAGE”の脚本を担当したとちぼり木氏(スクウェア・エニックス)、ミカエルを演じた中村誠次郎さん、ブラックを演じた平山佳延さんも出演し、舞台の思い出などを語った。もともと『ロマサガ3』をプレイしていたという中村さんは、ミカエルを演じることが決まって、「施政(ミカエル主人公時のみ行えるコマンド)も演じるのかな!?」とワクワクしたとか。平山さんは「自由にやらせてもらった」、「ファンの方がとてもやさしかった」とコメント。観劇した人はご存じの通り、平山さん演じるブラックは、主人公たちを食うほどのいいキャラクターで、アクションシーンではブレードロールを披露するなどして活躍した。

 大盛況だった“ロマンシング サガ THE STAGE”だが、既報の通り、今度は『ロマンシング サ・ガ2』の舞台化が決定。タイトルは“SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~”で、2018年秋上演予定。中村さんと平山さんは、「俺たちは出れるの!?」と大盛り上がり。どの七英雄を演じたいか? という話題で、平山さんはロックブーケの名を挙げていたが、その願いは叶うのか……!? キャスト情報の発表を楽しみに待ちたい。

『ロマサガ2』舞台化決定! “SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~”2018年秋上演予定

『ロマンシング サ・ガ2』の舞台化作品“SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~”が発表された。

 気になると言えば、昨年制作発表された『ロマンシング サガ3』リマスター版も、そろそろ続報が欲しいところ……。これについては市川氏が「がんばって作ってます!!」と語っていた。河津氏は、「ゲームについては、近日中に何か言えると思う」と言っていたのだが、これがまさか『ロマサガ3』のことではなく、Nintendo Directで電撃発表された『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』(プレイステーション4、Nintendo Switch、Steam、iOS、Androidで展開。2018年発売予定)のことだったとは!

『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』新キャラクターやショートカットコマンドなど、新要素がチラリ! 映像を読み解く

『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』について、公開された映像と画像から、新たに追加された要素を推察する。

 『ロマサガ3』リマスター版が制作中で、『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』も発表され、さらに『ロマサガ2』の舞台化も控えているという、『サガ』ファンにとっては夢のような状況。供給がありすぎて「こんなに満たされてしまっていいのだろうか!?」と不安にもなるが、2019年には『サガ』シリーズが30周年を迎えることだし、さらに新たな展開があると期待したい。

撮影:かしわだに たかし