『ロマサガ3』のアレもコレも詰め込んだ舞台“ロマンシング サガ THE STAGE”が開幕! ゲネプロ公演リポート

舞台“ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~”が開幕。初回公演前に行われた公開ゲネプロの模様をリポート。

●笑いあり涙あり、激しいアクションあり! 『ロマサガ3』ファン必見の舞台

 2017年4月15日、東京・池袋のサンシャイン劇場にて、舞台“ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~”が開幕した。この東京公演を皮切りに、大阪、愛知、福岡で公演予定となっている同舞台は、演劇ユニット“30-DELUX”とスクウェア・エニックスの共作で、1995年に発売されたスーパーファミコン用ソフト『ロマンシング サ・ガ3』(以下、『ロマサガ3』)が原作となっている。

 『ロマサガ3』には8人の主人公が登場するが、今回の舞台ではその中のひとり、ハリードを中心とする物語が展開。……といっても、そのほかの7人に出番がないということはなく、ハリード以外のキャラクターも、さまざまなドラマを見せてくれる。

 本記事では、舞台本番に先駆けて行われた、マスコミ・関係者向けの公開ゲネプロと、囲み取材の模様をお届けする。物語の詳細は記載しないものの、ネタバレは見たくないという方はご注意を!

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 第1部は、トラックスとライムが営む酒場のシーンからスタート。ひとりで酒場にいる少年に詩人が話しかけるも、少年は「ぼくに構わないで!」と言って出ていってしまう。嘆く詩人と、彼を慰めるトラックス。ふたりのちょっとしたコミカルなやり取りの後、詩人の調べに乗せて、過去の出来事が紐解かれていく。

▲酒場を営むトラックス(右)と、その息子ライム(左)。その正体は……ゲームをプレイした人ならもちろんご存じのはず。

▲詩人(右)に話しかけられるも、心を閉ざし、交流を拒む少年(左)。

 そして始まるのは、メインキャストが全員登場する華やかなオープニングシーン! ハリードと彼の想い人ファティーマ姫が心を通わせる場面からスタートし、続々とキャストが舞台に登場。迫力の殺陣と剣舞を披露する。

▲ゲッシア朝・ナジュ王国の王族ハリード(右)と姫ファティーマ(左)。姫を守ることを誓ったハリードだったが……。

▲ロアーヌ侯爵ミカエル(中央)に敬意を表す妹姫モニカ(右)と剣士カタリナ(左)。

▲サラ(中央右)を守るように武器を構えるトーマス(左)、エレン(中央左)、ユリアン(右)。シノン自警団のメンバーだ。

▲ある宿命を背負った少年とサラ。

▲迫力のアクションに圧倒される!

▲中央でダンスを披露するのは海賊ブラック。今回の舞台ではかなりの活躍を見せる。

▲四魔貴族のひとり、魔龍公ビューネイ。麗しい姿ながら恐ろしい。

▲そして、おなじみのあの曲が流れ、ステージには8人の主人公の姿が……記者はここでちょっとうるっと来ました。

 オープニング後は、ハリードとファティーマが生き別れになるシーンや、ルートヴィッヒが何やら企んでいるシーンが展開する。『ロマサガ3』をプレイしたことがある人は、ルートヴィッヒというと、「イベントでちょっと顔を見せていたなあ」というくらいの印象しかないと思うが、じつはハリードと、そしてシャールの過去に深く関係する人物だ。

 シャールは、もともと剣と術に優れた騎士だったが、腕の筋を切られ、武器が持てなくなってしまった……という人物。今回の舞台では、彼が腕の筋を切られる前の出来事も描かれ、ハリードと共闘する場面もある。バトルシーンでは、おなじみの技名を叫んだり、術使用時にゲームでおなじみのエフェクト(キャラクターの周囲に文字が浮かび上がる)が入ったりと、ファンにはうれしい演出も。

▲ハリードと義兄弟の契りを交わしたルートヴィッヒ。しかし、その本心は……。

▲ブラックがジャッカルに陥れられるシーン。こちらもゲームでは見られなかったシーンだ。

▲マクシムスと密談をするルートヴィッヒ。

 また、ハリード、シャール、ルートヴィッヒの因縁を描く一方で、ミカエル、モニカ、カタリナのロアーヌ組、ユリアン、トーマス、エレン、サラのシノン組のドラマもしっかり用意されている。カタリナがマスカレイドを奪われ、旅立つシーンは、カタリナの感情の動きにグッとくるはず。シノン組のやり取りは、仲のよさが伝わってきてほのぼのとしつつ、サラの苦悩やトーマスの思いやりにホロリ……。

▲ゲーム画面を使った驚きの演出もアリ!?

▲ゆきだるまがいると、どんなシリアスなシーンも、コミカルになってしまう不思議。いい味出してます。

 第1部では、さまざまな人物の思惑が入り乱れる中、四魔貴族ビューネイと部下たちが活動を始め、戦士たちもまた動き出すところまでが描かれる。続く第2部では、シリアスなシーンはよりシリアスに、コミカルなシーンはよりコミカルになり、緩急のある物語が展開。ゲームファンにおなじみの閃きが、意外な形で登場したりも!? 少年&サラ、ファティーマの歌唱シーンも見どころだ。

 舞台の上演時間は第1部が約60分、第2部が約90分となっている。この約2時間半のあいだに、『ロマサガ3』のすべて……とは言わないまでも、本筋のほとんどが詰め込まれていることには驚かざるを得ない。「えっ、これも? あれも入ってるの!?」と驚くぐらい盛りだくさんな内容になっているので、ぜひご覧いただきたい。また、『ロマサガ3』を知らないという人も、ドラマティックに展開する物語にぐいぐい引き込まれるはず。これを機に『ロマサガ3』に興味を持ったら、プレイステーション Vita/スマートフォン向けに今後配信予定となっている『ロマサガ3』リマスター版を遊んでみてはいかがだろうか。

●ゲネプロ終了後の囲み取材をリポート!

 ゲネプロ終了後、『サガ』の生みの親であり、舞台の世界観監修・脚本原案を担当した河津秋敏氏、脚本を手掛けたとちぼり木氏、『サガ』シリーズプロデューサー市川雅統氏と、ハリード役の清水順二さん、サラ役の新垣里沙さん、シャール役の佐藤アツヒロさんの囲み取材が行われた。

▲左から、サラ役・新垣里沙さん、ハリード役・清水順二さん、河津秋敏氏、とちぼり木氏、市川雅統氏。

 ゲネプロに対する感想を求められた河津氏は、迫力のすごさに感動したと述べつつ、「共感の度合いがゲームとはまた違って、楽しめました」とコメント。とちぼり氏は、「(『ロマサガ3』が)三次元になったら、本当にこうだろうな」と感じ、ドキドキしながら観ていたという。市川氏は、「(キャストの)熱さがひしひしと伝わってきて、すごくうれしかった」と語った。

 なお、今回の舞台は清水さんが主宰する30-DELUXとスクウェア・エニックスの共作だが、30-DELUXは、本格的なアクションで知られる演劇ユニット。今回の舞台も30-DELUXらしく殺陣が満載で、バトルシーンをどう演じるかについては激論を交わし合ったという。ゲーム好きだという佐藤さんは、技を言うときにめちゃめちゃテンションが上がったとのこと。

 新垣さんは、少年役の香音さんとの歌唱シーンについて、“サラという宿命の子として、歌というより語りかけるように演じさせてもらった”とコメント。“皆さんにしっかり届けられるように本番を迎えたい”と抱負を語った。

 また、気が早い質問ではあるが、次回作について尋ねられた清水さんは、「今回“30-DELUX SQUARE ENIX Special Theater”というブランドを作ったので、今後も続けられたら……」と希望を語った。今回の舞台の反響次第では、新たな展開もあるかも?

 とはいえ、まだ“ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~”は始まったばかり。清水さんは、公演を重ねていくことで「もっとよくなっていくはず」とどん欲な姿勢を見せる。佐藤さんも、「(演劇は)生ものなので、どんどん変わっていく」と、これからの公演にワクワクしている様子。東京から始まり、大阪、愛知、福岡と巡っていくこの舞台が、最終的にどんな形になるのか楽しみだ。

●“ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~”公演概要

■日程
・東京公演 サンシャイン劇場
2017年4月15日(土)~ 4月23日(日)

・大阪公演 サンケイホールブリーゼ
2017年4月28日(金)~ 4月30日(日)

・愛知公演 愛知県芸術劇場 大ホール
2017年5月3日(水・祝)~ 5月4日(木・祝)

・福岡公演 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
2017年5月6日(土)~ 5月7日(日)

■チケット料金(税込)
S席:8800円(特典付き 10800円) A席:7800円
※S席特典付きは、当日販売はありません。
※S席内の同じ席で、通常のS席か特典付きS席は選択できます。特典は観劇当日会場で引換。
※特典内容:ゲームオリジナルイラストレーションパンフレット
(上演台本付き)
*出演者のイラストではありません。
*会場での販売予定あり、会場販売価格 3500円(予定)
全席指定/未就学児入場不可

■出演
ハリード役:清水順二
カタリナ役:緒月遠麻
ミカエル役:中村誠次郎
トーマス役:馬場良馬
ユリアン役:村瀬文宣
エレン役:長谷川かすみ
モニカ役:山本ひかる
サラ役:新垣里沙
ルートヴィッヒ役:和合真一
詩人役:田中 精
マクシムス役:森 大
ブラック役:平山佳延
ロビン役:小笠原裕太
ロビン(太)役:我 善導
ゆきだるま役:谷口敏也
ミューズ役:梅本静香
少年役:香音有希
ビューネイ役:片山萌美
ファティーマ役:笠松はる
シャール役:佐藤アツヒロ

■世界観監修・脚本原案
河津秋敏

■音楽監修
伊藤賢治

■脚本
とちぼり木

■演出
米山和仁

■音楽
伊藤賢治/和田俊輔/的場英也



(C) SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI
Produced By ”Romancing SaGa THE STAGE” Production Committee