“『メタルマックス』25周年 ファン感謝復活祭(Live) ~WANTED!!~”リポート、シリーズ歴代の名曲とここでしか聴けないトークにファンが熱狂!

2017年12月28日、角川ゲームスは『メタルマックス Xeno(ゼノ)」の発表を記念したイベント“『メタルマックス』25周年 ファン感謝復活祭(Live) ~WANTED!!~”を東京・青山のライブハウス 月見ル君想フにて開催した。

 2017年12月28日、角川ゲームスは『メタルマックス Xeno(ゼノ)」の発表を記念したイベント“『メタルマックス』25周年 ファン感謝復活祭(Live) ~WANTED!!~”を東京・青山のライブハウス 月見ル君想フにて開催した。

 シリーズ25周年と『メタルマックス Xeno』の発表を記念して開催された同イベントは、原作者の宮岡寛氏によるトークや、音楽担当の門倉 聡氏率いるバンドによる生演奏などを披露。ゲームの最新情報も発表され、大いに盛り上がったその模様をリポートする。

イベントのMCは『メタルマックス Xeno』のプロデューサー河野順太郎氏と、同作のヒロイン・トニを演じる石飛恵里花さんが受け持った。

『メタルマックス Xeno(ゼノ)』発売日が2018年4月19日に決定!限定版にはシリーズの秘蔵資料が同梱

角川ゲームスは、プレイステーション4、プレイステーション Vita用ソフト『メタルマックス Xeno(ゼノ)』の発売日を2018年4月19日に決定した。

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角川ゲームスは、プレイステーション4、プレイステーション Vita用ソフト『メタルマックス Xeno(ゼノ)』について、新キャラクター情報を公開した。

 抽選で選ばれた『メタルマックス』ファンたちの熱気が漂う会場にまず姿を現したのは、シリーズ全タイトルの楽曲を制作する門倉 聡氏がキーボーディストを務めるバンド・LADYbeatMANIAX。シリーズでおなじみのナンバーから、初披露となる『メタルマックス Xeno』の楽曲までを演奏していった。

門倉氏(左)がキーボードで参加するバンド・LADYbeatMANIAX。演奏中にはゲーム画面やキャラクターがスクリーンに映し出された。

LADYbeatMANIAX 演奏曲目

01.Thema
92,宿敵
03.Toni ※
04.Feild ※
05.鋼の咆哮 ※
06.Battles
07.Wanted
08.Unforedoomed ※
※『メタルマックス Xeno』の新曲

 ライブは、重く、泥臭いシリーズ共通のタイトルテーマ曲からスタート。続いて、アップテンポな『メタルマックス3』のボス曲が流れ出すとファンのテンションはアップ。身体でリズムを刻みながらノリノリとなっていた。

 続いて演奏された3曲は、初公開となる楽曲を含む『メタルマックス Xeno』の新曲。ジャジーでスローバラードなヒロインのテーマ曲“Toni”、チェロを加えた物悲しい音色が印象的なフィールド曲“Feild”、変拍子とツーバスでハードな仕上がりのバトル曲“鋼の咆哮”と、いずれも『メタルマックス』の新生を彩るに相応しいヘヴィな仕上がり。ゲームよりひと足先に聴くことができたファンは、一様に満足げな表情をしていた

 シリーズ2、3、1作目のバトル曲のメドレー、そして賞金首との戦いで流れる名曲“Wanted”が演奏されるとファンの熱気は最高潮に。最後に演奏された“Unforedoomed”は、『メタルマックス Xeno』の楽曲制作を始めてから最初に作ったメインテーマ曲とのこと。ボーカルを務めるTOMOKOさんがニューヨークで武者修行中とのことでビデオをバックにしての演奏となったが、アコースティックギターの物憂げな音色が胸に刺さる、ブルージーな一曲となっていた。

『メタルマックス Xeno』のテーマ曲を披露。スクリーンにはニューヨークの街を歩くTOMOKOさんの映像が映し出された。

 続いて行われた第2部では、本作の最新情報が公開されていった。ステージにはまず、製作総指揮を手がける角川ゲームス代表取締役社長の安田善巳氏、原作・ディレクターを務める宮岡 寛氏、河野プロデューサー、石飛さんが登場。安田氏は、同年齢である宮岡氏とは、以前からよく話をする間柄だったと語り、そんな中「前作(『メタルマックス4』)の成績が悪く封印されそうになっている」との相談を持ちかけられ、「どうしても継続したいという宮岡さんの意思を受けとめて、封印を解いてお力添えをしたいと思った」と、制作に至るまでの経緯を説明。宮岡氏も「つぎはないと思っている」と語り、全身全霊で制作をしていると熱く語った。

ステージでトークを繰り広げた宮岡氏(左から2番目)と安田氏(3番目)。

 「このメンバーで30週年を迎えよう!」と来場者も巻き込んでの乾杯が行われ、さらには本作の発売日が、2018年4月19日だとの発表が! 場内からは割れんばかりの拍手が沸き起こっていた。

 最新PVの上映に続いてステージ登場したのは、『メタルマックス3』から宮岡氏とともに開発を担当している24Frame代表の友野氏。小学生時代にファミリーコンピュータ版の『メタルマックス』にハマったという友野氏は、「1ファンとしてもスタッフとしても、最高のRPGに関われて光栄です」と語り、宮岡氏とともにディレクター視点で見どころを解説していった。

開発ディレクターを務める友野氏(左から3番目)が加わってトークはさらにゲームの中身へと迫っていった。

 最初に語られたのは「なぜ“5ではなくXeno”なのかという点。宮岡氏は「一番考えたのは、シリーズの原点に戻りたいということ。いろんなものを削ぎ落としたら何が残るのかを考えた」と語り、荒廃した世界が舞台の『メタルマックス』で「人類をもっと絶滅(寸前)にさせたらどうだろう」という答えを得て、それならナンバリングではなくXenoという新たな挑戦に至ったと説明した。この発言に友野氏は、「どれだけ削ぎ落としても(宮岡氏が作っている以上)『メタルマックス』になるだろうから、変えちゃってください」と背中を押したことを明らかにした。

 続いての話題はキャラクターについて。かつてないほど滅んだ世界で何をするのかを悩んだという宮岡氏は、「人類最後の乙女であるトニを巡る青春物語にした」のだという。友野氏が「キャラクターと(宮岡氏の考えるハードな)世界観との折り合いをつけるのがたいへん」と語ると、宮岡氏も「乙女のセリフを書くのがなによりたいへんだった」と来場者を笑わせた。

主人公タリスを取り巻くキャラクターが多数登場。過去作に続き仲間に話しかけると返事をしてくれる仕組みが用意されるとのこと。キャラクターデザイン織田ono氏がイベントのために描いたトニのイラスト(右)も公開された。

 続いてのテーマは、ゲームの手触り感について。友野氏によると「絶滅した世界をデータで描くことをしていて、細かく積み上げている」とのこと。また、本作にはワンダリングエンカウントとは別に、フィールドをうろつくモンスターに対して自分から発砲が可能。「これまでにない手触りを楽しんでほしい」と友野氏は力強く語った。

 また、「ショップもあるが、基本的にパーツは敵をぶっ壊して入手するもの」(友野氏)としているという。また、こうしたゲーム性を活かすため「周回プレイを前提としてストーリーをほぼ廃した“ハンターモード”を用意している」(宮岡氏)ことも明かされた。

主観視点で砲撃を行う様子が確認できる画像。従来作とは違った手触りが感じられそうだ。

主人公の愛犬・ポチは残念ながら本作では不在。宮岡氏は「原点に戻ろうと過去作をプレイしたら初代にはポチがいない」と気づいて外したとのこと。

 最後に、期待してほしい部分を教えてほしいと促された宮岡氏は「ありすぎて困る。17年ぶりに復活を遂げた『3』以降はエスカレーションしてきたが、今回は原点に戻って“何が『メタルマックス』か”を追求している」とコメント。友野氏も同様に「やればやるほどいかに『メタルマックス』かという構造になっています。ゲーム中のネタが分かればファン合格」と、噛めば噛むほどに味が滲み出てくるゲームへの仕上がりに自信を覗かせた。

 第3部は、現役音大生ふたり組による劇場型POPユニット・ELFI(エルフィー)によるライブ。この日は、ボーカルのerinaさんとキーボードを担当するkayaさんに加えて、ギター、チェロ、バイオリン、キーボードを加えた6人編成での登場。映像や朗読を交えた幻想的な世界観で4曲を演奏すると、最後に『メタルマックス Xeno』のエンディングテーマ“aube”を披露。eninaさんが「どうやったら『メタルマックス Xeno』の世界観を表現できるかと考えて作った」というだけに、過酷な運命の中でも希望を失わない意思を感じせる歌詞が印象的であった。

ELFI 演奏曲目

01.TAKE ME HIGHER
02.あたしが世界をまわしてる
03.AROUND
04.ELFIzm
05.aube(『メタルマックス Xeno』エンディング曲)

 限定版の詳細についても説明された。とくに、Amazonとebten(エビテン)での限定販売となる“Limited Edition”には、シリーズ全作の貴重な資料などを収めた特典本“破壊と創造の歴史書”や、誕生、再生、新生と銘打たれた3枚組のオリジナルサウンドトラックCDが同梱となるという。前者には、宮岡氏が書き下ろしゲームの前日譚を収録。後者は門倉氏が「初代のデータがないので、いま初代の曲を作ったらこうなるという気持ちで(誕生の楽曲を)作っている」と、絶賛制作中とのことだ。

 約2時間続いたイベントもいよいよ大詰め。最後に宮岡氏は「最初の『メタルマックス』を作ってから25年とちょっとが経ちました。『4』でしくじったかなと思った4年後に『メタルマックス Xeno』を作れるのは奇跡だと思っています。それが実現できたのはここにいる皆さんのおかげです。今後ともよろしくお願いします」と感謝の言葉でイベントを締めくくった。

エンディングでは山本貴嗣氏(本作にはモンスター・ワールドデザインで参加)もステージに登場。

■撮影/永山亘