ブラジル・サンパウロで開催中のプロリーグファイナルにて、『レインボーシックス シージ』ブランド・ディレクターのAlexandre Remy氏と、eスポーツ・ディレクターのFrançois Xavier Dénièle氏にインタビューを敢行。Yaer3“Operation Chimera”や新Co-opモード、アジアでのワールドファイナル開催について直撃した。

 なお、インタビューの模様は後日Youtubeでもお届けする予定。ぜひチェックしてほしい。

「絶対にアジアで世界大会を開催したい」

『レインボーシックス シージ』インタビュー Yaer3“Operation Chimera”や新モード、eスポーツについて直撃_03
Ubisoft EMEA eスポーツ・ディレクター François-Xavier Dénièle氏
※写真はUbi softよりご提供頂いたものです。

――シーズン3ではAPAC(日本やアジア)が参加できるようになり、いよいよ本格始動したという感じです。シーズン3でAPACの出場権が与えられたこと、ブラジルでのファイナル開催の意図について教えてください。

François Xavier Dénièle氏(以下、François) ブラジルの『レインボーシックス シージ』コミュニティは大変にぎわっており、規模も大きいです。欧州、アメリカとの対戦経験もあったため、まずブラジルにプロリーグの出場権を与え、その後日本や中国にも広めることになりました。また本大会はブラジルのチームが参加していますし、そういったことを考慮してサンパウロでの開催を決定しました。

――日本でも『レインボーシックス シージ』のコミュニティは活性化していますが、今後日本でワールドファイナルの開催も視野に入れていると?

François 我々は、アジアの中でとくに日本を重要視しています。ですので、絶対にアジアで世界大会を開催したいという思いはあります。アジア地域ではプロ、アマチュアを交えた大会が盛んに行われていることを認識しています。また、来年の2月にはカナダ・モントリオールにトップ8のチームが集まってしのぎを削りあいます。その後は、Ubisoftとしてさまざまなコミュニティでプロとアマチュアを交えた大会を開催し、さらに強固なコミュニティを確立できるようにします。私の希望としては、日本から強いチームが出場し、世界の大きな大会で活躍することです。2018年2月にはたくさんの新コンテンツをお見せできますし、さらにYear3でさまざまなオペレーターを追加していきます。

――日本のチームが世界大会に出場するのは今回が初めてになりますが、eスポーツ・ディレクターの視点から見て彼らの戦術や戦いぶりはどうでしょうか?

François ブラジルのチームは独自の戦略を持っていて、強豪チームとして成長しました。日本のチームも勉強を重ねていると思いますが、まだ足りない部分もあるかもしれません。しかし、それでも立ち向かってほしい。私がアドバイスをするとしたら、自分の国で築かれた戦略を大切にして、世界に立ち向かってほしいです。

「韓国オペレーターは“メタチェンジャー”となる」

『レインボーシックス シージ』インタビュー Yaer3“Operation Chimera”や新モード、eスポーツについて直撃_02
『レインボーシックス シージ』ブランド・マネージャー Alexandre Remy氏
※写真はUbi softよりご提供頂いたものです。

――Yaer3“Operation Chimera”では新モード“Outbreak”が実装されますが、これについて詳しくお聞かせいただけますか?

Alexandre Remy氏(以下、Alexandre) まだ詳しいことはお伝えできません。Year3“Operation Chimera”で登場するOutbreak(アウトブレイク)は期間限定モードです。バイオハザードの環境で、新たな3人Co-opモードのスタイルの戦いになります。プレイできる期間については、後日発表させていただきます。

――Year3ではフランス、ロシア、イギリス、アメリカ、そして初登場となるイタリアとベトナムの特殊部隊が登場しますが、これらを選んだ理由を教えてください。

Alexandre プレイヤーにはさまざまな国の特殊部隊を使用していただき、旅をしてほしいという思いがあります。また、日本ですとSATのオペレーターがすでに実装されていますので、自国の特殊部隊が登場していることは、新たなプレイヤーを増やすセールスポイントにもなります。これはマーケティング視点ですがね(笑)。

――Year2シーズン4で実装される新マップMok Myeok Towerではどういった戦いが展開しますか?

Alexandre 詳しいことはお話できませんが、Mok Myeok Towerは縦に広く、4階建てになっています。

――昨今の防衛側オペレーターは、特殊ガジェットでトラップ系が多すぎると感じます。ぜひドクのような性質の特殊ガジェットを持つオペレーターを増やしてほしいです。

Alexandre Operation White Noiseで登場する韓国オペレーターの“Vigil”そして“Dokkaebi”は、罠に仕掛けるのではなく敵をだますような戦法を使うので、これまでになかったプレイスタイルを確立しています。防衛側のトラップについては、“Dokkaebi”のガジェットでカメラをハッキングすれば把握できる場合もあるので、対応策となるでしょう。“Vigil”に関しても、ドローンや監視カメラに対してステルス能力を持つので、非常に強いです。彼らは、“メタチェンジャー”として活躍すると思います。

――Yaer2ではオペレーションヘルスが実行されて、1シーズンがぽっかりなくなってしまいました。私はシーズンパスを買っていたので少し損した気分になりましたが、ゲームをよりよくすることなので賛成です。しかし、コミュニティからは怒りの声が上がっていたのも確かです。Year3では、そういったことが起きないよう、どういった改善をしていく予定ですか?

Alexandre オペレーションヘルスはプランしていたものではなく、やらなくてはいけないものでした。Year3でも、もちろんプランしていません!

――最後に日本のファンにコメントをお願いいたします!

Alexandre 日本のファンからは、たくさんのファンアートがSNSで届いており、いつも感動しております。アリガトウ!

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