2017年9月21日(木)~9月24日(日)まで、千葉県・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。会期中にWargamingのオンライン戦車アクション『World of Tanks Console』(以下、WoTC)でプロデューサーを務める斎藤智大氏に話を伺うことができた。
コンシューマー機で展開する『WoTC』は、PC版やモバイル版の『World of Tanks』(以下、WoT)とは異なるおもしろさを追求している。2017年8月末に始動した新PvEコンテンツ“War Stories”も含め、今後はどのような展開を目指すのだろうか。
“War Stories”に新たな章を続々追加!
『WoTC』は8ヵ国465車輌の中から好きな戦車を選び、15 vs 15のPvPが楽しめるタイトルだ。PC版の印象が強い『WoT』だが、『WoTC』はハードの移行にあたり、家庭用に特化した仕様を実装している。
まず独自の要素として、家庭用機版の『WoTC』のみで楽しめる要素として、使用できる40種類以上の戦車と、30種類以上のマップを用意。さらにPS4 ProとXbox oneでは4Kサポートも実装しており、美麗なグラフィックで戦車戦を楽しめる。
そして、2017年8月22日には、『WoTC』のみの新コンテンツ“War Stories”の“装甲の戦友(Brothers in Armor)”と“Flashpoint Berlin”が実装された。
“War Stories”はPvE形式のストーリーモードで、実装されたふたつのストーリーには、それぞれ3つのチャプターからなるエピソードが用意されている。さらに東京ゲームショウ2017が始まる2日前には、新たなストーリー“Operation Sealion”が実装。“Operation Sealion”は、第二次世界大戦中にドイツが計画していた幻の作戦を再現する“if”のストーリーとなっている。
さらに、10月中旬には新ストーリー“Kennedy's War”が実装される。ゲーム内ではメニューに表示されているものの、まだ選べない状態のため、気になっていたプレイヤーも多いことだろう。
こちらは冷戦下のキューバ危機の中で、ifストーリーとしてソ連がキューバにミサイルを設置したら……という、緊迫感あふれる攻防が描かれるそうだ。
新戦車も登場! 新たにスウェーデンツリーも実装!
斉藤氏からは、“War Stories”だけではなく、新たな戦車の実装についても情報をいただけた。
まずは9月15日から10月5日まで、タンクバンドルとして“STA-2 Japan flag”と“Heavy No.VI”を販売する。後者は戦車ファンにはおなじみのTiger I初期型を“日本軍が再現したらこうなっただろう”という架空戦車だ。
さらに、スウェーデンのプレミアムタンクとして、10月に“Strv m/42-57”のTier 6 MEDと“Strv S1”Tier 8 TD Flagという車輌を追加予定とのこと。詳細な性能についてはまだ聞けなかったが、年内にはスウェーデンツリーの実装も検討しているとのことで、車輛の選択肢がさらに広がる。
ほかの『WoT』では味わえない魅力
斉藤プロデューサーには『WoTC』の今後の方向性についても語っていただいた。
『WoT』シリーズとして、リアルな戦車の再現を行なうコンテンツは今後ももちろん用意。加えて、家庭用でしかプレイできないコンテンツを導入することで、独自の方向性を示すとのことだ。
『WoTC』独自の車両やマップのほか、2018年度には“War Stories”にファンタジー系のもの(※)を導入する予定があるとのこと。新戦車についても、史実をなぞらないファンタジーな戦車などが、検討材料として挙がっているらしい。
(※編注:取材時間の関係で詳しくは聞けなかったものの、“史実をベースにしない”などの意味で“ファンタジー”という言葉を使っている模様。おそらく魔法を使ったりはしない)
対人戦のイメージが強い『WoT』に、ストーリー&PvEモードという、これまでにない境地を提供した『WoTC』。戦車の魅力を、これまでの『WoT』にはない形で体験させてくれるタイトルとして発展していくのは間違いないだろう。