2017年8月26日、東京・秋葉原のUDXシアターにて、セガゲームスが“龍が如くスタジオ”新作発表会を開催。その模様をリポートする。

●『龍が如く 極2』、新・龍が如くプロジェクト、『北斗が如く』のキャストが登壇

 2017年8月26日、東京・秋葉原のUDXシアターにて、セガゲームスが“龍が如くスタジオ”新作発表会を開催。同スタジオが手掛ける新規タイトルとして、『龍が如く 極2』、新・龍が如くプロジェクト(『龍が如く ONLINE』/家庭用ゲーム機タイトル)、『北斗が如く』を発表した。

 本記事では、豪華ゲストが出演した発表会の模様をリポート。なお、各タイトルの詳しい情報は、下記の関連記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてほしい。

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 この発表会にてMCを務めたのは、『龍が如く』シリーズの総合監督であるセガゲームス 名越稔洋氏。通常、発表会というものは、クリエイターとは別にMCがいる場合がほとんどだが、今回名越氏みずからMCを担当した理由は、「(今回の発表会を)龍が如くスタジオそのもので構成してみたい」という思いがあったためだという。

▲『龍が如く』シリーズ総合監督 名越稔洋氏

 そう語る名越氏が最初に発表したタイトルは、“極”プロジェクトの第2弾となる、PS4用ソフト『龍が如く 極2』(2017年12月7日発売予定)。2006年に発売されたシリーズ第2作『龍が如く2』を、“ドラゴンエンジン”(『龍が如く6』開発の際に作られた最新エンジン)を用いてリメイクした作品だ。

 同作では、おなじみの神室町に加え、大阪の蒼天堀もシームレスマップとして登場。さらに、真島吾朗がプレイアブルになる追加シナリオも収録(真島建設設立の秘話が明かされる?)。名越氏いわく、「真島吾朗を大好きになってもらえる」内容だとか。

 また、主題歌は、レゲエパンクバンドのSiMが書き下ろした楽曲「A」。ボーカルのMAHは、『龍が如く』シリーズをすべてプレイしているファンとのことで、名越氏と話をしているあいだに、どんどんイメージが膨らんでいったという。歌詞の内容は、桐生一馬と郷田龍司の戦いを表現したものになっているようだ。

 加えて、大きな新要素として挙げられるのが、新たなキャスト陣。今回、下記のキャストが登壇し、ステージにて『龍が如く 極2』に関するトークをくり広げた。

高島遼役:白竜
倉橋渉役:木下ほうか
別所勉役:木村祐一
瓦次郎役:寺島進

▲白竜
▲木下ほうか
▲木村祐一
▲寺島進

 白竜は、「ゲームをやったことがないため、よくできたのか、まだわからない」と述べつつ、ゲーム画面を見て、「自分にすごく似ていたので、楽しみにしている」とコメントした。また、『龍が如く6 命の詩。』にビートたけしが出演していたことに言及し、すごくリアルだ……という話を俳優の小沢仁志(『龍が如く0 誓いの場所』久瀬大作役)としたところ、まだ白竜が『龍が如く』に出演していないことを知った小沢に、「じゃあ、そろそろですね」と言われたエピソードを明かした。

 登壇メンバーを見て、「めちゃくちゃガラが悪いけど大丈夫ですか」と言って会場を沸かせた木下は、同業者が『龍が如く』シリーズにどんどん出演していき、うらやましくて腹が立つ! と妬んでいたところにオファーがあったと語った。また、『龍が如く』ファンが周りに多いため、自分の出演が決まったことをずっと言いたかったが、今日まで我慢しており、やっと言えた、とすがすがしい表情。

 以前からシリーズのことを知っていたという木村は、強面の登場人物が多いので、うさぎ年生まれの小心者の自分が合うかどうか……と思ったが、警察の役ということでホッとしているとコメント。ここで、生まれ年に触れたことで、木下、木村、寺島が同世代であるという話題になり、アイドルと言えばピンクレディーか、キャンディーズか、いや大西ユカリだ……と大盛り上がり。

 寺島は『龍が如く2』でも瓦次郎を演じており、「久しぶりに『龍』をやらせていただいて光栄」と語った。前回は声のみの演技だったが、今回はフェイシャルキャプチャーも含めた出演だ。なお寺島は、11年前も今回も「名越さんと飲んだ思い出しかない」そうで、これを受けて名越氏が、11年前、新宿のお店で直接オファーをしたという秘話を明かす一幕もあった。

 この後も、自由奔放なトークを展開し、会場を盛り上げたキャスト陣。『龍が如く 極2』紹介コーナーが終わった後に、名越氏が「はぁ~……」と思わず息をついてしまうほどの、エネルギー溢れるトークショーだった。

▲限定版“限定版の極み”の発売も決定。CDセットや特製名刺セットなどが同梱される。
▲オリジナルデザインのPS4本体“龍が如く 極2 エディション”も登場。

●新・龍が如くプロジェクトでは、枝分かれする物語が描かれる

 続いて発表されたのは、“新・龍が如くプロジェクト”。春日一番という新たな主人公を軸に、スマートフォン/PC用タイトル『龍が如く ONLINE』(2018年サービス予定)と、家庭用ゲーム用タイトルを展開するプロジェクトだ。会場では、神室町でひとりの男が桐生に襲い掛かろうとしたところを、春日一番が止めに入り、短い言葉を交わす……というムービーが披露された。

 ここで、『龍が如く』シリーズプロデューサーの横山昌義氏が登壇。両タイトルについて、途中までは同じストーリーが紡がれていくが、途中から物語が枝分かれしていく仕組みだと語った。なお、物語の舞台となるのは、『龍が如く6』の後の神室町とのこと。

▲『龍が如く』シリーズプロデューサー 横山昌義氏
▲左が家庭用ゲーム機版のビジュアル、右が『龍が如く ONLINE』のビジュアル。

 名越氏は、このキャラクターの名前を決めるのにもかなり時間がかかったと明かす。桐生という存在がすでにいる世界で、『龍が如く』を背負っていくという中で、ギャップのある名前を考えたそうだ。また、“一番”という名前は、彼がデキる人間だからというわけではない。むしろ彼はもともとはチャランポランで、どうしようもない人間だそうだ。『新・龍が如く』は、そんな彼がどう成り上がっていくのかを描く、一風変わったサクセスストーリーであるらしい。

 そんな春日一番を演じるキャストについては、プロジェクトの初期段階でオーディションを実施。その結果、春日一番を演じることになったのは……中谷一博!

▲中谷一博。春日一番をイメージと思われる真っ赤なスーツで登場。

 ここで、会場内のファンからは「ええっ!?」という声が。それもそのはず、中谷は『龍が如く』錦山彰役としておなじみだからだ。

 横山氏はこれについて、オーディションはヤラセなしで、何のプロジェクトなのかも伏せて実施したと説明。名越氏は、“中谷の最初の演技を聴いた時点で、腹を決めていた”と振り返った。

 中谷は、オーディションでまず演技をした後、名越氏と横山氏が長考し、その後、台本を10ページ飛ばされて「泣きのシーンをやって」と言われたときに、「これはもうダメだ」と思ったという(高校球児が甲子園の砂を集めるような気持ちで残りの演技を行ったとのこと)。名越氏たちは、最初の一声を聴いた段階で「これだ」と思っていたので、台本すべてを演じてもらう必要がないと思って飛ばしたのだと説明。オーディション後、「おめでとう」と告げられた中谷が、びっくりしてガン泣きしたというエピソードも明かされた。

 会場では続いて、春日一番の生い立ちを、中谷がラジオドラマ風に語るムービーが公開された。神室町で生まれた直後、風俗で働いていた母親が消息不明になり、神室町の住民に支えられて育ってきた一番。ある日、ピンチのところを東城会系荒川組の荒川真澄に救われて……という彼のプロローグは、ムービーのフル版で確認してほしい。

 中谷は、『龍が如く』初代のキャッチコピーである「ゲームはもっと踏み込めないのか」という言葉を引用し、「ここに来て新たに、精いっぱい責任を持って踏み込んでいきたい」と力強く抱負を語った。横山氏によると、家庭用ゲーム機版の続報はまだまだ先になるが、『龍が如く ONLINE』の情報はそんなに遠くにない未来にお届けできるとのことなので、楽しみに待とう。

●『北斗の拳』と『龍が如く』がまさかのコラボ! 『北斗が如く』発売決定

 発表会最後のサプライズは、『北斗の拳』と『龍が如く』のコラボレーションタイトルとなるPS4用ソフト『北斗が如く』(2018年発売予定)だ。

 会場で公開されたムービーは、先ほどの、春日一番と桐生の会話シーンの続き。再び立ち上がったチンピラに対して桐生が言い放ったセリフは……「お前はもう死んでいる」。そして桐生の姿は、ケンシロウになっていた……!

 衝撃の作品のゼネラルプロデューサーを務めるのは、セガゲームス 佐藤大輔氏。同作について、『龍が如く』チームが培ってきたノウハウやエンジンを活かして開発しているタイトルであること、シナリオは横山氏が担当するオリジナルストーリーであり、原作キャラクターもゲームオリジナルキャラクター(原哲夫氏デザイン)も登場することなどを語った。

▲『北斗が如く』ゼネラルプロデューサー 佐藤大輔氏

 さて、PVを見た段階でピンと来た人も多かったと思うが、本作でケンシロウを演じるのは、桐生役でおなじみの黒田崇矢。佐藤氏は、「黒田さんの声は、もともとケンシロウにハマると思っていた」そうで、龍が如くスタジオが手掛けるということもあり、ぜひお願いしたいと思ったという。

 ここで、ステージに黒田が登場。『北斗が如く』のオファーを受けたのは、ひとりでドライブをしているときだったそうで、横山氏からの電話を受け、うれしさで尋常じゃない声を出してしまったと振り返った。原作を読んだときから「ケンシロウを演じたい」とずっと思っていたそうで、電話を切った後からさっそく練習したという。

 しかし、原作者である原哲夫氏の了承がなければ演じることはできない。さっそくサンプルボイスを録り、原氏に提出してから結果が出るまでは2週間ほどあったそうで、ずっとドキドキしながら過ごしていたそうだ。

▲黒田崇矢

 なお、原氏はサンプルボイスを聴いたときに、「この人は、体格がいい方ですか?」、「体が大きくて強い人が出している声だということが伝わってくる」と言ったという(黒田はキックボクシング経験者)。その後、ボイス収録現場に原氏が来たとき、黒田は緊張のあまり声が上擦ってしまい、そのとき録ったシーンは後日すべて録り直したとか。

 発表会にて明かされたキャストは黒田のみだが、名越氏いわく、「コラボって、こういうことだろ」というキャスティングになっており、『龍が如く』に出演したことのある声優が多数参加しているという。こちらの記事でも一部紹介しているので、ぜひチェックを。

 数々の新発表でファンを驚かせた龍が如くスタジオ新作発表会。今回明かされたタイトルのうち、『龍が如く 極2』と『北斗が如く』については、2017年9月に行われる東京ゲームショウで続報発表予定とのことだ。

 またファミ通では、今回の発表会を、『龍が如く』好きで知られるお笑い芸人・鬼越トマホークといっしょに観るという企画番組を実施した。ニコニコ生放送とYouTubeにてアーカイブが見られるので、こちらもぜひ見てみてほしい。

・ニコニコ生放送
【ファミ通】鬼越トマホークさんといっしょに「龍が如くスタジオ」新作発表会 生中継を見よう!
http://live.nicovideo.jp/watch/lv305528242

・YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=n2-r83PXz_o