第2回“ぜんため”、早くも開催決定!?

 2017年8月5日、6日の2日間、岐阜県岐阜市の柳ケ瀬商店街を中心に開催された、ゲームを中心としたエンターテインメントイベント“ぜんため”こと“全国エンタメまつり”。2017年8月6日のメインステージでは、“サイバーコネクトツー ゲームクリエイタートークライブ in ぜんため”ステージが行われた。これは、徳島県のイベント“マチ★アソビ”などでもおなじみのイベントで、サイバーコネクトツーの松山洋氏を中心に、イベントに参加したクリエイター、もしくは、視察で通りがかったクリエイターを呼んで、ゲーム作りのアレコレなど、ゲームに関するトークを行うというもの。

 司会は、松山洋氏と親交が深く、ゲーム好きでよく知られている、アメリカザリガニの平井善之氏。ステージにはアークシステムワークスの森利道氏、アクワイアの遠藤琢磨氏、日本一ソフトウェアの新川宗平氏、サイバーコネクトツーの松山洋氏が登壇した。ちなみに、アクワイアは“ぜんため”に出展をしていないが、視察をしようと訪れた遠藤氏が、急遽呼ばれて登壇することになったという。

今後の“ぜんため”に必要なものはエロス!? 第2回“ぜんため”への展望で盛り上がった“サイバーコネクトツー ゲームクリエイタートークライブ”【ぜんため】_01
▲写真左から、平井善之氏、森利道氏、遠藤琢磨氏、新川宗平氏、松山洋氏。

 イベントは、用意されたテーマに合わせたトークで進行。最初のテーマは““ぜんため”どうですか?”というものだったのが、森氏、遠藤氏、松山氏は、前日の夜などに到着したため、まだイベントを見ていない状態。そのため、トークの大半が前日(2017年8月5日)にすぐそばの長良川で行われた“第72回 全国花火大会”に集中していた。なお、新川氏は“思った以上に人が来た!! うれしい”と回答。“ぜんため”は今回が初回ということもあり、「蓋を開けてみるまで、どれくらい人が来るかわからなかったが、思った以上に人が来てホッとした」とのことで、また、「今日(2017年8月6日)は花火がないので、今日もどうなるのかと思っていたが、このステージに多くの方が来てくれた」と語っていた。

 続いてのお題は“ここ最近で一番強く心に刺さったエンタメは?”。森氏が挙げたのは、“EVO 2017とペルソナライブ”。EVO 2017はアメリカ・ラスベガスで開催された格闘ゲームの大型世界大会で、アークシステムワークスの『ギルティギアイグザード REV2』や『ブレイブルーセントラルフィクション』も大会が行われ、その盛り上がりが心に刺さったとのこと。一方の“ペルソナライブ”は、2017年8月3日に行われた“PERSONA SUPER LIVE P-SOUND BOMB!!!! 2017 ~港の犯行を目撃せよ!~”で、「演出が本当にすごくて、世界観に浸れるというエンタメ。こういうものを目指してやっていきたいと、刺激を受けました」と、強く語っていた。

 遠藤氏の回答は”ID-0”。これはサンジゲン制作のテレビアニメ『ID-0』で、フルCGによる作画のクオリティーの高さに感心をしたそうだ。続く新川氏は、“ぜんため”と回答。今回の開催まで、企画の立ち上げは1年前から準備を始めて、実質の準備は半年くらいだったとのこと。新川氏いわく「来年も開催できるんじゃないかなー」と言っていたが……!? そして、松山氏は“ドラクエ11”。先日発売されたばかりの『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』だが、発売2日間の販売本数は208.1万本というニュース(記事は→コチラ)が大きな話題となった。松山氏もこの販売本数に触れ、「日本のゲーム業界、家庭用ゲームは元気がないと言われている中、3DS、PS4で200万本売れて、お客さんいるやんと。おもろいもん作ればお客さん買ってくれる。いい証明だった。うちらもがんばっていこうと社員に話をした」と、いい刺激を受けたことを語っていた。

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 最後のお題は“今後の“ぜんため”に望むこと”。森氏は、“花火。来年があるなら、ちゃんと出ます。なにか新しいものを持ってきます”と回答。先日発表された、新作『ブレイブルー クロスタッグバトル』(記事は→コチラ)などに触れ「新作を発表したので、来年も開催されるならちゃんと持ってきます」という宣言や、「格闘ゲームの大会、見たいですか?」といった問いかけを行い、観客から大きな拍手が贈られていた。

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 遠藤氏の回答は“うち(アクワイア)も出展したい! より盛り上がるように!”。これを受け、松山氏、新川氏から「来年夏に出展できるものは? 頭の中に浮かんでるでしょ?」と聞かれ、さらに「ジャンルだけでいいから」と怒涛のように畳み掛けられた遠藤氏。新作の話が出るかと期待が高まるが、「言えないでしょ!」と話しつつ、2017年10月14日に発売予定のプレイステーションVR用ソフト『V!勇者のくせになまいきだR』をアピールしていた。

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 新川氏が出したのは“来場者数増、出展者数増”。「来年、できれば花火のタイミングに合わせて“ぜんため”第2回を開催したいと思う。昼は“ぜんため”、夜は花火、そして、翌日の昼も“ぜんため”と楽しんでほしい」と今回の流れを受け継ぎ、次回はより大きくなった“ぜんため”の構想を披露した。すると、そんな新川氏の回答と「かぶった」と松山氏。

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▲朝のイベントにはふさわしくないイラストを描いて、突っ込まれる松山氏(ちょっと大人なイラストだったので、一部写真を加工しています)。

 松山氏のかぶったという回答は“エロス”。“ぜんぜんかぶってない!”と思いきや、松山氏いわく、これが“ぜんため”に必要なものだという。「来場者増、出展者増を目指すためにはこういう成分が足りないと思う。ふわっと全体的にエンタメをしているけど、大きい目玉が必要。男性客を増やすんだったらアイドルステージとか音楽ライブとか、どーんという目玉。エロスだってフェチズムだって目玉になりうる。誰も傷つけないエンタメっていうのはふわっとしてしまう」と、松山氏が感じた“ぜんため”の回答を披露すると、新川氏や平井氏も「なるほど、なるほど」と納得。「まだ何も見てないけど(笑)」と茶化した松山氏だが、非常に具体性のある提言だった。

 これでステージは終了。朝10時からの2日目のトップバッターをかざるステージだったが、ステージ開催中にもどんどんと観客が増え、最後には多くの人が足を止めて聞き入る内容になっていた。今回の話題を受けて、より大きく盛り上がる第2回の“ぜんため”が開かれた際には、またこのクリエイタートークショウが見たいところだ。

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