『メタルギア サヴァイヴ』4人マルチプレイをリポート! 倒して作ってミッションこなして、協力の楽しさに溢れた快作【E3 2017】

KONAMIから2018年に発売予定(正確には2018 Early)のプレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)用ソフト『METAL GEAR SURVIVE(メタルギア サヴァイヴ)』。E3 2017のミーティングルームにて、本作の試遊の機会を得た。

●倒す、作る、守るの“サバイバル”!

 現地時間2017年6月13日から15日にかけて、アメリカ・ロサンゼルスにて行われた世界最大級のゲームの見本市、E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2017。そのE3 2017の会場に隣接したKONAMIのミーティングルームにて、2018年に発売予定(正確には2018 Early)のプレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)用ソフト『METAL GEAR SURVIVE(メタルギア サヴァイヴ)』の試遊をする機会を得た。今回は、本作の中でも、4人で目的の達成を目指すマルチプレイモードのプレイリポートをお届けする。


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▲KONAMIのミーティングルーム内に作られた『METAL GEAR SURVIVE(メタルギア サヴァイヴ)』用ブース。

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▲ゲーム内に登場する武器。壁から外して手に取ることも。

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▲メディアに配られた、ファーストエイドキット。中には、本当に絆創膏や頭痛薬などが入っているのがおもしろい。また、この記事で掲載しているスクリーンショット入りのUSBも入っている(メディア的にはこっちがメイン)。

 『METAL GEAR SURVIVE(メタルギア サヴァイヴ)』は、『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』の世界観やアクションをベースに、ステルスアクションに加えて、“サバイバル”というゲーム性を入れた、『メタルギア』シリーズの新作。制作プロデューサーを務める是角有二氏は、以前のイベントで、『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』のラストから展開した物語が描かれているが、スネークたちのその後のストーリーラインに対しての影響はまったくないと明言している。

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 今回プレイできたのは、4人のプレイヤーによる協力モード。マルチプレイモードのほか、ソロプレイのモードもあるが、今回はソロプレイについては詳細が明かされなかった。マルチプレイの目的は、主人公たちが建てたジェネレーターの防衛。ジェネレーターを目掛けて、3回ほど(いわゆる、タワーディフェンス系のウェーブ)クリーチャーの集団が襲ってくるので、ジェネレーターを一定時間守りきればミッション成功となる。

 今回のバージョンでは、ファイター、シューターといった攻撃タイプに応じた4人のキャラクター(ファイター、シューターともに男女ふたりずつのキャラクターがいた)が用意されており、その中から選択をしてゲームを開始。実際には、容姿はもちろん、所持する武器なども細かく設定ができるようだ。主人公たちが使える基本アクションは、『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』とほぼ同じで、記者が選択したシューターの男性の場合、ハンドガン(麻酔銃も)やショットガン、スタンロッド、弓矢、グレネードのほか、防衛をするためのバリケードや土嚢、タレットの設置などの特殊アイテムが使えるようになっていた。


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▲仮想空間で操作方法に加え、武器などのアイテムの使用方法が確認できる。サクサクと動かせる操作感は、『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』譲り。

 ミッションが始まると、いきなり防衛をするわけではなく、まずジェネレーターを建てる場所へと目指すことになる(潜入フェーズ)。その道中にも、敵クリーチャーがいるわけだが、彼らに見つかると、『メタルギア』シリーズおなじみのSEが鳴り、プレイヤーに近寄ってくる(クリーチャーなので、人間より動きが遅く、思考レベルも低い)。プレイヤーたちはなるべく彼らに見つからないようにしながら、ときに銃火器、ときにステルスキルなどを駆使しながら、目的地を目指すわけだ。このとき、砦の中などに入ると、いろいろな素材が入手可能。この素材については、のちに使うことになる。


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▲潜入フェーズで、クリーチャーに気づかれないように進んでいるところ。気づかれる前に背後に接近すれば、CQCでステルスキルが発動。

 無事に目的地へ到着し、ジェネレーターを建てると、今度は防衛開始(防衛フェーズ)。クリーチャーたちが、ジェネレーターを破壊しようとつぎつぎとやってくる。だが、クリーチャーたちがやってくる道筋が地面に表示されるほか、マップにもクリーチャーの位置が描かれるため、彼らの通り道となる場所にトラップを仕掛けたり、バリケードを張ったりして、防衛の準備をすることになる。クリーチャーはワラワラとやってくるため、バリケード越しにヘッドショットを狙ったり、ジェネレーターの周囲にある砦に上って高所から攻撃をしたりして、敵を撃退していく。襲来してきたクリーチャーの波をしのぐと、今度はウェーブ2が開始するわけだが、ウェーブとウェーブのあいだには、それなりの準備時間が設けられる。このあいだにバリケードなどを張るもよし、前述の手に入れた素材を使って銃弾やバリケードを作って補充したりするもよし、プレイヤーそれぞれの判断によって行動する時間になるわけだ。だが、この準備時間でもっとも大きな要素が、サブミッションの発生。


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▲バリケードに押し寄せるクリーチャー。グレネードで一掃したい。

 今回プレイした中で発生したサブミッションはふたつ(ひとつはウェーブ1の後。もうひとつはウェーブ2の後)。どちらもジェネレーターからちょっと離れた場所にあるアイテムなどを入手して持ち帰るというものだった。もちろん、その道中、そして目的のアイテムがある場所にもクリーチャーがいるため、できるかぎりダメージを受けず、銃弾などを消費せずに達成できると、つぎのウェーブが有利になる。だが、そうやって焦ると、敵クリーチャーに見つかりやすくなり、結果的に、ムダ弾を消費するハメに……。ちなみに、ウェーブ2と3のあいだに発生したサブミッションの目的は、『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』にも登場したD-Walkerを回収するというもの。周囲には多数のクリーチャーがいたのだが、強力なD-Walkerを無視するわけにはいかないと、強引に敵のあいだを突っ切ったところ、仲間が敵を引き寄せてくれたこともあって、無傷で回収できた。こういう連携がうまく行くと、より楽しくなるのは協力プレイならではの喜びだろう。


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▲ウェーブ1後のサブミッションは、目的のアイテムが砦の中にあった。正面突破するか、砦を上って奇襲をかけるかなど、攻略方法は自分たちしだい。

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▲D-Walkerを入手すれば、防衛が一気にラクに。でも、撃ち続けるとオーバーヒートしてしまうので、適度に休ませながら撃つべし。

 今回戦ったクリーチャーのほとんどは、ザコ中のザコだったようで、ただがむしゃらに前方へ向かってくるものが多かった。彼らが厄介なのはとにかく数が多いこと。数に任せて攻め寄せてくるため、対処しきれなくなると一気に押し切られてしまう。だが、思考能力が低いせいか、道筋にトラップを仕掛けておけば、対処はラク。こいつらだけならばクリアーはたやすい……のだが、そんなわけはなく。途中からは巨大な頭を持った“ボマー”というクリーチャーが出現してきた。このクリーチャーは、その名の通り、ある程度ダメージを与えると、周囲一帯もろとも爆発する敵。この爆発がとにかく厄介で、せっかく用意したバリケードやトラップも一気に破壊されてしまう。できることならば、基地に近づかれる前に倒したいのだが、前述のザコを対処していたりすると、いつの間にか近くまで攻められ、爆発で破壊されたバリケードを張り直さなくてはならなくなる。ただし、この爆発には敵のクリーチャーも巻き込めるという利点もあるため、ザコを足止めしておいて、ボマーを爆発させるとザコもろとも一網打尽できると非常に爽快だ。


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▲溶岩のような頭を持った敵がボマー。バリケードが爆破されたら、すぐにつぎのバリケードを張りたい。

 ほかにも、限られた弾薬の中でいかに各種武器をうまく使っていくかなど、いろいろな要素があるのだが、本作の概要はだいたい紹介できたように思う。あとは、とにかくクリーチャーがジェネレーターに近寄らないようにするばかり。迫るクリーチャーを倒し、バリケードを張り、ウェーブが終われば、弾やバリケードの補充をしつつ、サブミッションをこなしていき、さらにつぎのウェーブへ。このくり返しが、とにかく忙しくあっという間に時間がすぎるのだが、みんなで協力をして四方にバリケードを張ったり、ひとりでサブミッションに出ようと思ったら、同じタイミングで出る人がいっしょにいたりと、短時間のプレイの中でもマルチプレイらしい要素を強く感じられるのがおもしろかった。ゲーム内に入っているジェスチャーなどを使って仲間と意思疎通をしたり、ボイスチャットをしながらプレイをすれば、さらに盛り上がることは間違いないだろう。

 今回の試遊では、かなりギリギリまで敵に押されたが、見事にウェーブ3を達成。ウェーブをすべてクリアーすると、おなじみのダンボールが出現し、中からいろいろなアイテムが回収できる(4人がそれぞれダンボールを開けるが、手に入るアイテムは全員に分配される)。そして、すべてのアイテムを獲得したところで、ゲームは終了。グループ内でのリザルトが表示される。リザルトでは、いかに活躍したかを示すポイントで順位が表示されるのだが、敵を50体以上倒す、ステルスキルをするといった特定の条件を満たすと、ボーナスポイントが加算され、その結果、なんと記者はグループ内の1位を獲得してしまった。D-Walkerを使ってザコを倒しまくったり、潜入フェーズでステルスキルをうまく決めていたのが、高得点につながったようだ。


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▲フルトンを使ったトラップも。飛ばすだけで、ベースキャンプなどに送るわけじゃない……はず。

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▲仲間がやられてしまったら、すかさず近づいて回復しよう。

 今回、本作をプレイしてみて感じたのは、純粋にゲームの楽しさに溢れているということ。それぞれの行動が自然とチームの協力プレイに結びつくようになっているうえ、簡単すぎずギリギリまで追い込まれるバランスもよく、みんなでともに戦っていることの実感、自分が活躍している喜びなどが味わえた。プレイを重ねてこなれた場合に、先のステージでどう感じるかなどはまだわからないが、少なくとも記者はもっとプレイしてみたいと感じた。とくに、敵に迫られる焦燥感の中、みんなで協力して防衛しきったときの達成感は格別だ。『メタルギア』の本筋ということであれば、世界観などに思うところも出ると思うが、『メタルギア』のエッセンスを使いつつもここまで違うゲームになるのであれば、『メタルギア』の名を使わない新規IPにしても、十分にいい評判を呼ぶのではないかと思ったくらいに、いいゲームになる可能性を感じた(ソロプレイのほうに、『メタルギア』らしい要素が多くあるのかもしれない)。制作発表時から賛否を含め、いろいろな反響がある『METAL GEAR SURVIVE(メタルギア サヴァイヴ)』だが、今後試遊の機会があれば、気になった人はまず一度プレイしてみるといいだろう。『メタルギア』の名を冠しているため、ハードルが上がっているように感じるが、触れてみれば、いつもの『メタルギア』と違う、新たな楽しさが見出だせるはずだ。