先行試射会、ついにスタート!

 2017年夏にNintendo Switchで発売予定の『スプラトゥーン2』。本作の体験版にあたる、“先行試射会”が、2017年3月25日の4時00分から行われた。“先行試射会”とは、ニンテンドーeショップにて無料配信中のソフトをダウンロードすれば、開催期間中の決められた時間内に、本作を先行体験できるというもの。開催日時は、2017年3月25日、26日の4時00分、12時00分、20時00分の6回で、先ほど2017年3月25日の4時00分の回が終わったため、残りはあと5回となる。今回は、先行試射会をプレイしてわかったことや、体験できた4つのブキの使用感などを、ファミ通のスプラトゥーン班員よるリポートでお届けしよう。

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『スプラトゥーン2』先行試射会スタート! 先行試射会でわかった新要素と、各ブキの使用感を攻略要素付きでリポート!_01
▲プレイ中のひとコマ。開幕ナイスで試射会の開催をお祝い!

 まずは、『スプラトゥーン2』の特徴からおさらい。『スプラトゥーン2』は、前作からの正統進化を遂げた続編で、インクを塗り合うルールなど、基本的な部分は変わっていない。大きく変わった点としては、新たなブキのカテゴリーとして“マニューバー”が加わったこと、スペシャルウェポンが一新されたこと、Xボタンでマップ画面を表示して、味方のもとに飛ぶスーパージャンプがマップ画面表示中にのみ行えるようになったこと、それにともない、ジャンプボタンがBボタンに変わったことなどがある。各変更点の詳細は、下記の記事にまとめているので、こちらをお読みいただきたい。

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 『スプラトゥーン2』の試遊ができた機会は、2017年1月14日、15日に東京ビックサイトで開催された“Nintendo Switch 体験会 2017”以来。体験会は、開場前に整理券配布が終わることもあるほど大盛況だったため、先行試射会の時間が限られているとはいえ、ここまでじっくり遊べた機会は初となる。まずは、この試射会をプレイしてわかった新たな事実を箇条書きでまとめていく。各ブキなどの詳細については、この後のリポートに記しているので、そちらをチェックしていただければ幸いだ。

・コントローラーのジャイロ感度は“-1”がデフォルト
・BGMはほとんど新曲
・バトルで1分を切ると、“Now or Never”のアレンジ版が流れる
・インクメーターにラインが追加。このラインは、サブウェポンの使用に必要なインク量を示す
・バトル終了後のリザルト中でも、Xボタンを押すとマップの結果が大きく表示される
・バトルのマッチング中に、アナログスティックや方向ボタン、十字ボタンを押すと、BGMの音色を歪ませたりと、音を変える遊びが楽しめる

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各ブキの特徴&使用感は?

■スプラシューター編(Text by 北埜トゥーン)
 前作から大きな変更点はなく、近距離から中距離まで安定して戦えるオーソドックスで扱いやすいブキになっています。サブウェポンのクイックボムは、スプラシューターでは届かない距離への攻撃も可能なので、合わせて使うことで遠距離でも十分戦えます。
 スペシャルウェポンは、ロックオンした相手全員に自動追尾ミサイルを発射するマルチミサイル。ロックオンした人数に関わらず、ひとりあたり4発ずつ発射されるので、状況にはよるものの焦って撃たず、じっくり狙いを定めてより多くの人数をロックオンするのが効果的だと感じました。
 相手に使われた場合の対処方法として、ロックオンされたときには自分(キャラクター)の足もとに円形のマークが表示された後、さらにミサイル着弾点が表示されるので、確認したらすぐにイカダッシュで移動すれば簡単に避けることができます。

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▲ロックオンされてることを示すマークと着弾点。

■スプラローラー編(Text by 北埜トゥーン)
 ローラーは、既存ブキでもっとも大きな変更点と言っても過言ではないタテ振りの追加が特徴です。ジャンプ中にブキを振ることで、タテ方向に長くインクを飛ばせるようになりました。ただし、横方向へ飛ぶインクの範囲が狭くなっているので、敵を倒すためにはこれまで以上に正確に狙いを定める必要があります。前作のようにジャンプ後にヨコ振りは行えませんが、地上でヨコ振りをした後にジャンプすることで、空中でもヨコ振りを出せるので、うまく使い分ければ戦略の幅が広がりそうです。
 また、地面を塗りながら移動し続けていると、少しだけスピードが早くなるようになっています。小さな変更点ではありますが、しっかり体感できるレベルで早くなるので、塗りを重視したい局面では、かなり有効だと感じました。
 スペシャルウェポンのスーパーチャクチは発動が早いため奇襲や緊急回避など、さまざまな場面で活躍しそうな印象です。ただし、範囲はあまり広くないので、むやみやたらに使用しても避けられることも多く、相手のサイドや後ろから回り込んで発動したり、わざと追い込まれてカウンター的に使用するなどのが効果的だと思います。また、スーパージャンプから直接発動することもできるので、仲間の援護にも使えるかもしれないですね。

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■スプラチャージャー編(Text by ヴァニラ近藤)
 全ブキカテゴリーの中で、もっとも長い射程を持つチャージャー系のブキ。インクを撃つためにはチャージが必要で、チャージ時間によってインクの飛距離も威力も変わるため、どちらかというと上級者向けのブキ種です。狙っている場所に射線が表示されるため、相手にどこを狙っているかがバレないように、少し下を向いてチャージをするといったテクニックを身につけると、相手を倒しやすくなるはず。さらに、『スプラトゥーン2』からは、少しのあいだならチャージ状態をキープしたまま移動ができるように! これによって、物陰でチャージして横に移動して姿を現した瞬間に、フルチャージの一発を相手にお見舞いするなんて使いかたもできます。注意点としては、フルチャージしていないとチャージが初期状態に戻る点。相手に接近されたときに、溜めて逃げつつ撃つというケースでは、使えないので注意が必要です。スコープタイプのチャージャーの場合、チャージキープ後にブキをかまえると視界がどの状態になっているのかも気になるところ。
 サブウェポンはスプラッシュボム。投げて地面に接してから一定時間後に爆発するので、早く爆発させたいときは転がすように投げるのがコツです。相手に近づかれそうなときに、曲がり角や障害物の横にボムを投げてけん制しているあいだに、チャージを溜めて、キープした状態で飛び出して相手を射抜くなんて使いかたができるとカッコいいんですけど、なかなか使いこなせないのが悔しい!
 スペシャルウェポンは、高圧力のインクをレーザーのようにまっすぐ発射するハイパープレッサー。威力は低いですが、壁を貫通するのが強みです。照準の移動速度は遅いので、地形を覚えて追い込み漁のように相手を逃げ場がない方向へと追い込んで倒すのがよさそうでした。注意点は、発動中は移動ができないこと。照準速度が遅いので、発動中に敵に接近されるときびしいです。壁を貫通することを利用して、障害物の裏側で使うと安全なんだけど、相手の位置もわからないというジレンマも。スーパーセンサーのような相手の位置がわかるスペシャルウェポンが『スプラトゥーン2』にも登場するなら、仲間と連携して使いたいですね。
 初心者にはなかなかオススメしづらいブキではあるけど、チャージキープのおかげで立ち回りやすくなったので、ぜひチャレンジしてみて! あとひとつ言えることは「前作でヤバいほどうまかったチャージャーは、もっとヤバくなる!」ということですかね(笑)。

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■スプラマニューバー編(Text by ヴァニラ近藤)
 『スプラトゥーン2』から初登場のブキカテゴリー、“マニューバー”系の、基本ブキという位置づけになるスプラマニューバー。射程は短めで、照準がふたつ表示されてインクがバラけるため、地面を塗りやすい印象でした。前作のわかばシューターに近いイメージだけど、“スライド”という独自のアクションを使えるのが大きな違い。射撃中にBボタンを押すと、スティックを倒している方向へとローリングして素早く移動ができるので、相手の攻撃を避けつつ接近したりもできますよ。しかも、スライド後は一時的に動けなくなる代わりに照準がひとつになって集弾率がアップするオマケ付き。硬直時間は1秒にも満たないくらいだし、スライドは2回まで連続で出せるので、うまく照準を合わせられれば相手を翻弄できそうかも。マニューバーを相手にした場合の対処法としては、クイックボムを投げつけるのが有効そうな気がしました。
 スプラマニューバーのサブウェポンはカーリングボム。相手のインク上でもかまわず地面を滑るように移動して壁に跳ね返るタイプのボムで、滑らせる(投げる)前の手に持っていた時間で爆発までの時間が変わるというもの。個人的な印象だと、爆発までの時間が変わるというより、滑っていく距離が変わるイメージでした。すぐに投げると、遠くまでかなりの距離を滑っていくんだけど、ゲージ半分くらいだとメインウェポンと同じくらいの距離に。金網の上だと急減速するので、手に持っている時間や投げる場所によって、どのくらいの距離を滑っていくかを体に叩き込んでおきたいですね。
 スペシャルウェポンはジェットパック。インクの力で宙に浮いて、空中からロケットランチャーのようにインクの塊を発射できます。宙に浮いて相手を急襲できるのが強みで、通常では行けない場所にも行けたりしますし、侵入できない相手陣地を塗ったりもできます。宙にいるあいだにBボタンを押すと急上昇ができるので、相手の攻撃を避けつつ圧力をかけられそう。スペシャル終了後には発動地点まで強制的に移動するので、発動する場所には気をつけたいですね。相手には着地点が見えないようなので、気にしすぎる必要はなさそうですけど。
 総評としては、「初心者でも使いやすく、上級者が使うとヤバそう!」という印象。製品版で、射程が長いマニューバーや、1発の威力が高いマニューバーなんかが登場すると、戦いかたも変わってきそうなので楽しみ!

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各ステージの特徴&プレイした感覚は?

■バッテラストリート編(Text by 北埜トゥーン)
 バッテラストリートは、“Nintendo Switch 体験会 2017”でも体験できたステージです。体験会のときと比べて中央の橋が石造りのアーチ型になっているなど、細かな変更が加えられています。スタート地点から攻めるルートが大きく分けて3つあるので、攻められているときはあえて回り込んで攻めるといった戦法が有効に感じました。逆に攻めているときは、マップでインクの塗られている状況を確認しながら、攻めてくる場所を予測して先回りすることで有利に戦えることが多かったです。
 また、自陣と敵陣付近にある相手が侵入できないエリアが広めなのもポイント。ついつい忘れがちですが、ナワバリバトルではそのエリアをしっかり塗っておくことが勝利のカギのひとつになりそうな印象を受けました。

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■フジツボスポーツクラブ編(Text by 世界三大三代川)
 フジツボスポーツクラブは、今回の試射会で初登場となる新ステージ。中央に大きなスロープから上れる広い高台があり、スロープを含めたこの一帯の取り合いが激しい攻防を生んでいました。自陣側にもスロープがあり、通路を歩いている状態だと、けっこう死角が多い印象。慣れるまでは出会い頭の戦いになることも多く、ローラーが潜伏する戦法が有効になるかもしれません。
 一方、高台を制した場合は見通しがよく、全体の戦況を見るのに効果的。ただし、小さいボルダリング用の壁などが障害物のようにあり、チャージャーの射線を遮るため、チャージャーはこまめに動く必要がありそうです。なお、スロープなどは横からインクを塗って上ることもできるため、横からの奇襲、裏取りなどは有効そうな印象。記者は、相手を待ち構えて、上った瞬間にスーパーチャクチで倒すといった戦法が使えました。

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 というわけで、お届けしてきた試射会リポート、イカがだっただろうか? この後、試射会が体験できるのは残り5回。すでに遊んだ人はもちろん、本記事を読んで気になった人も、この貴重な機会をイカして、参加してほしい!