いざ聖地へ

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ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』Blu-Rayフォーマットの最新サウンドトラック、『Heavensward: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack』の発売を記念して行われていたサウンドディレクター祖堅正慶氏の全国行脚インストアイベント。その最終日となる2016年3月6日に催された、北海道・HMV札幌ステラプレイス店の模様を収めた動画を入手した。

 同店は熱心な『FFXIV』プレイヤー、もとい光の戦士である店員氏の力によって、半ば聖地と化しているため、同日のイベントは全国行脚の中でもひときわ特別なものとなったのだ。

『FFXIV』祖堅正慶氏Blu-Rayサントラ“Heavensward”行脚、ウワサの札幌HMV聖地動画を入手──店員氏が乱入してシヴァを熱唱!_01
▲入り口真横にドドンと竜騎士。
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 それまでの6ヵ所と同様、軽快なトークで来場者の笑いを取る祖堅氏は、HMVの制服を身にまとい、胸には“半日アルバイト兼サウンド雑用 祖堅正慶”と書かれた名札を下げている。ご当地話で盛り上がりつつ、サントラディスクの内容を解説したのち、同店舗がいかに特殊なストアであるかを力説。それもそのはず、現役『FFXIV』プレイヤーである店員氏が、通常の展示展開よりひときわ大きな展示を作成。ファンのあいだでも、展示は“祭壇”と呼ばれ、聖地と化しているからだ。

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▲ひと目で、尋常ではない力が入っていることがわかる祭壇。

 同店では初となる『FFXIV』関連のインストアイベントではあるが、過去にはサウンドプログラマーの土田善紀氏が音楽とは関係ない札幌ラーメン紀行を記して残していたり、北海道出身の吉田直樹『FFXIV』プロデューサー兼ディレクターも来店していたり、『FFXI』のコンポーザーのひとり、谷岡久美氏のインストアイベントも行われているなど、スクウェア・エニックス関係者との縁も深い。当日の祖堅氏の話によれば、『FFXIV』で声を充てている大御所声優氏のなかにも、「あのお店に行ってみたい」と語る方もいるという。

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▲祖堅氏の手前にある昔の祭壇に、吉田氏や土田氏の姿も。
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▲細かなところまでいろいろな力の入り具合がスゴい。

 今回の行脚では、全会場で来場者から質問を募り、祖堅氏が回答をする時間を設けている。札幌での質問と回答は以下のようなものとなった。

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▲祖堅氏は恒例のエボカーホーンスタイルで登場。

Q.男性がコスプレで、(祖堅氏の好きな)ニーソックスを穿くのはどう思うか?
A.じつは今回の行脚では大阪会場で同じことを聞かれ、「見たことがないからわからない」と返事したところ、その場で来場者がズボンの裾を捲り上げて見せつけられた。初めて男性のニーソックスを見たが……やっぱりダメだった(笑)。

Q.ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦の曲(“英傑”)の歌詞がライナーノーツに記されていないが、理由は?
A.非常に答えづらいが、ソフトウェアでの音源があり、うまいこと設定していくと、不思議と「くぃーおしふぉー」と歌う (笑)。というわけで組み合わせてそれっぽく作っているので、歌詞は……。シリウス大灯台の曲(“嵐の中の灯火”)も同じ音源を使っている。

Q.(蛮神曲をライブ演奏するバンド)THE PRIMALSの活動はいまどうなっているか? ファンフェスティバルに出るのか?
A.どこまで言っていいのやら。ファンフェスティバルにTHE PRIMALSは出るんじゃないの? 出るからには、新曲をやらないといけないので、やるんじゃないの?

Q.機工城アレキサンダー:律動編3層のネコの声はどうやって収録しているのか?
A.これも夢を壊して申し訳ないが、スクエニサウンドの効果音ライブラリがあり、そこから加工して使っている。

Q.オーケストリオン未実装の『蒼天のイシュガルド』インスタンスダンジョン曲はいつのパッチで登場する?
A.つぎのパッチでもふたケタくらいの曲を公開しようとコストを割いているが、中身は未定。リクエストあります? (来場者:グブラ幻想図書館で!) では図書館をメモしておきます。

ついに犯人が見つかる

 イベント後半は演奏タイム。その前に祖堅氏が祭壇を作った犯人の店員を見つけたと告白。その店員氏を壇上に呼び寄せた。

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 呼ばれた彼女の名は伊田恵美。HMV札幌ステラプレイス店のK-POP担当で、ゲーム内でのジョブはヒーラーと語った。……だがじつは彼女は歴としたHMVの店員ながら、過去にニンテンドーDS用『ファイナルファンタジーIV』で“愛のテーマ”に歌詞を付けた“月の明り-ファイナルファンタジーIV 愛のテーマ-”の歌手オーディションを潜り抜け、CDも出している人物だ。

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※“月の明り-ファイナルファンタジーIV 愛のテーマ-”詳細
スクウェア・エニックスe-STORE商品ページ

 祭壇製作の作業も、開店後はできないため、閉店後とオープン前に時間をかけて作り上げたと伊田氏。苦労話もそこそこに祖堅氏が蛮神シヴァ戦の“Oblivion”を歌ってとリクエストすると、「お茶をひと口(飲みます)」、「リバーブをください」などリクエスト。以後は以下の動画をご覧いただいたほうが早いだろう。

 まずはピアノが祖堅氏、歌が伊田氏でしっとりとした“Oblivion”を披露。歌う前に「みんなが“超える力”をくれるから」と祖堅氏が伊田氏に声をかけていたのが印象深い。

 喝采のうちに伊田氏が退場すると、続いて祖堅氏がソロで“Heavensward”の札幌スペシャルバージョンを披露。

 事前に同じビル内にある楽器店で曲の構成を確認したという祖堅氏は、登壇後も時間をかけて丁寧に来場者ひとりひとりと話を楽しみつつ、サインを渡し、握手を交わしていた。

 これにて今回の行脚は一段落。つぎは……祖堅氏の言葉どおりなら、楽しみな秋冬になりそうだ。

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<サントラ情報>
Heavensward:FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack
スクウェア・エニックス 2016年2月24日(水)発売 価格5000円+税

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▲全58曲、総再生時間4時間44分を収録したBlu-rayディスク。特別映像として、祖堅氏のとある1日の仕事の様子なども収められている。また、インゲームアイテム「マメット・ギルバート」のシリアルコードが付くのは初回仕様限定版のみ。店頭に急いで、購入時には確認を!

写真提供:スクウェア・エニックスミュージック
動画撮影:伊田学氏