アイテムができるまで
『蒼天のイシュガルド』の情報でいっぱいだった基調講演で、早くも会場の熱気が最高潮に盛り上がるなか、続いてステージでは“開発パネル Part1”が催された。ここでは開発チームのアイテム班リーダーの林洋介氏が登壇。コミュニティチームの望月氏の進行とともに、ゲームに登場するさまざまなアイテムについて、ふだんはなかなか聞けない開発秘話を語ったのだ。

まずは、『新生FFXIV』に登場するアイテムができるまでの流れを解説。


林氏から解説がなされたそれぞれの工程のうち、とくに印象に残った話を以下にまとめた。
・デザイナー班のたゆまぬ努力によって、『新生FFXIV』では『旧FFXIV』のときに比べ、ひとつのパッチで追加される新規グラフィックのアイテム数は3~4倍にものぼる。
・大迷宮バハムート:邂逅編の報酬アイテムであるアラガンシリーズを例に挙げて説明。




ちなみに、デザインの方向の決めかたは、ケースバイケース。アラガンシリーズのようなパターンはめずらしい部類だということだ。
・進行役の望月氏の交渉により、新しいイベントアイテムの追加が決定!? 会場の反応と視聴者アンケートの結果により、頭防具とミニオンをイベントアイテム向けに作ることを検討することになった。
・まだ公開されていない新アイテムの画像をポロリ。



ミニオン同盟について

つぎに林氏は“ミニオン同盟“について解説。これまでプロデュサーレターLIVEで吉田直樹プロデューサー兼ディレクターの口からたびたび登場していた謎の組織だ。これがどのような人々で構成され、どんな活動を行っているのか、ついに明らかになったのだ。以下にその内容をまとめたぞ。

・ミニオン同盟とは、職種の垣根を越えたメンバーで構成された組織。
・実際に部署などがあるわけではなく、勝手に名乗っている。吉田氏に承認もされていない。だが、業務用の専用メーリングリストがある。
・コアメンバーのひとりがミニオン同盟のメーリングリストに入っているが、ミニオン同盟の中ではいちばんの下っ端。
・構成員の何人かは、あらかじめ決められている開発コストの外で勝手にミニオン作りの作業をしている。
・バージョンアップ要素は基本的にどんな細かいことでも吉田氏が確認を取るが、ミニオン同盟だけは確認を一切取らない。
というように、かなり自由な、そして仕事のなかの趣味の同好会のような同盟の実態が明かされたところで、林氏はおもむろにミニオン同盟のエピソードをまとめた、あいうえお作文を提示し始めた。ここまでの話がボリューム満点だったため、かなり端折りながらのエピソード解説となったのもご愛嬌だ。















望月氏と林氏の軽妙なかけあいにより、予定の1時間があっという間に経過。時間の関係で残念ながら披露されなかったミニオン同盟のエピソードについては、つぎの機会にぜひじっくり語っていただきたい!
