冬の一大ゲームイベントとして定着するか!?
アメリカ・ラスベガスにて、2014年12月5日(現地時間)、全世界のゲームメディアが選ぶゲームアワード“The Game Awards 2014”、12月6日、7日(現地時間)の両日にはプレイステーションファンの祭典“PlayStation Experience”が開催。この週末、世界中のゲームファンがラスベガスに注目した。
The Game Awards 2014は、アメリカのケーブル局Spikeが主催し、Geoff Keighley氏がエグゼクティブプロデューサーを務めていたゲームアワードの後継イベントと目され、Keighley氏主催で今回が初開催となった。
一方のPlayStation Experienceも、今回初めて開催されるファンイベント。
ここでは、ともに初開催となったふたつのイベントがどんな内容だったかを、振り返ってみよう。まずは、The Game Awards 2014から。
The Game Awards 2014はゲーム業界のアカデミー賞
まず、The Game Awards 2014の内容を紹介する前に、同イベントに関わるアドバイザリーボード(助言などをする諮問委員会のようなもの)が超豪華。ニンテンドー・オブ・アメリカのプレジデントであるReggie Fils-Aime氏、ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカのプレジデント兼CEOであるShawn Layden氏、マイクロソフトでXbox部門を統括するPhil Spencer氏らプラットフォーマーが揃い踏み。さらにRockstar GamesやValveといったメーカー、アクティビジョン、エレクトロニック・アーツ、ユービーアイソフト、ワーナーといったパブリッシャーのトップが参加し、KONAMIの小島監督も名前を連ねている。
家庭用ゲーム、PCなどゲーム業界全体が本アワードをサポートしている、と言ってもよく、これほどのビッグネームが揃うアワードは、ほかにないと言っていいだろう。
そんな豪華メンバーが名を連ねるThe Game Awards 2014は、各種賞の発表の合間に、これから発売される新作の新規映像のお披露目あり、豪華ゲストの登場あり、ライブありと、エンターテインメント性に富んだプログラムが特徴。
その中でも今回、大いに注目されたのが、KONAMI小島秀夫監督の『メタルギア オンライン』のワールドプレミア。ステージには、なんと、『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』で主人公スネークを演じるキーファー・サザーランドが登壇。小島監督とハグするシーンも見られた。さらに、『メタルギア オンライン』の映像が上映されると、観客は大いに熱狂し、映像のオチには爆笑。映像終了後には会場に拍手が鳴り響いた。
『メタルギア オンライン』以外にも、ワールドプレミアとして『ゼルダの伝説』最新作、『Bloodborne(ブラッドボーン)』、『The Order: 1886(オーダー 1886)』、『Until Dawn』、『No Man's Sky』など、2015年以降に発売される多数の注目作の最新映像が公開。このアワードに合わせ、各スタジオが新規映像を用意している、ということだけでも、本イベントに対する熱意が伝わってくるというもの。
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また、会場では『スーパーマリオブラザーズ』や『ゼルダの伝説』などの音楽を作曲した任天堂の近藤浩治氏によるピアノ演奏、『No Man's Sky』に楽曲を提供する65 Days of Staticによるライブなど、多数のアーティストによるパフォーマンスが行われた。
さらに、ビデオゲーム黎明期の名作アドベンチャーゲーム『King's Quest』シリーズの生みの親であるSierra創設者Ken WilliamsとRoberta Williams夫妻にIndustry Icon賞が贈られ、ビデオゲームに貢献した先人への敬意も払われた。
肝心のアワードの結果は、Game Of The Yearに『ドラゴンエイジ:インクイジション』
が輝いた。そのほかの結果は、下記記事で確認してほしい。
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ショーアップされたステージに、著名クリエイターや豪華ゲストが登場し、優れた作品が表彰されたThe Game Awards 2014。同イベントの内容・規模は、まさにゲーム業界のアカデミー賞といえるもの。来年以降の有力タイトルのプレミア映像という、ワクワク感も与えてくれた同アワードは、チケットを購入してラスベガスにやってきた人も、大満足のだったに違いない。