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なぜ『Diablo III(ディアブロ III)』は、ゲーマーの魂をワシ掴みにするのか!?
公開日時:2013-12-27 00:00:00
世界で大ヒットしている『Diablo(ディアブロ)』シリーズ最新作『Diablo III』(プレイステーション3版は2014年1月30日発売予定)。今回は、シリーズをすべてプレイしている毛利名人が、プレイステーション3版『Diablo III』の魅力に迫る!! ※本記事は、発売済みの北米版『Diablo III』をもとに作成しています。
■PCゲーム界の巨人が放つ『Diablo III』がプレイステーション3に!†
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アメリカ、カリフォルニア州アーバインに居を構えるブリザード・エンターテインメント社が誇る代表作のひとつが、今回紹介する『Diablo III』だ。ブリザード・エンタテインメント社はPC向けに発売した『Diablo III』をプレイステーション3でリリースをするという発表をした。シリーズでは、プレイステーションで発売した『Diablo』以来となる。
週刊ファミ通編集部在籍時代から『Diablo』シリーズをプレイしていたオレにとって、プレイステーション3版の発売は本当にグッドニュースだった。そして、このニュースを聞いたとき、当時の編集部内で初代『Diablo』が大流行していたころを思い出した。
■本当にシビアだった初代『Diablo』†
初代『Diablo』が登場した1997年。誰がこのゲームを編集部に持ち込んだのかは覚えていないが、まだオンラインゲームというものが珍しかった時代だっただけに、当時編集部に在籍していた人の大半がこのゲームにハマった。外見上は同じでも性能数値が異なるマジックアイテムやレアアイテム欲しさに、仕事そっちのけでダンジョンに潜っていたよね。プレイヤーの失敗に対して、日本人の想像を絶するシビアな設定だったにもかかわらず……。
ソロプレイでキャラクターが死んだ場合、装備していた武器と防具が死体の周囲に散乱するため、これらを取り戻すために予備の装備を用意しなければならない。なぜならば死体の周囲にモンスターが徘徊しており、それらを倒さないと武器と防具を取り戻すことが困難だから。もし、予備の装備で出撃してもモンスターに倒された場合は……。苦労して集めた装備品をすべて失うことになるのだ。
編集部と同じフロアにあった喫煙室には、装備品やアイテムを全部失い、途方に暮れた表情で一服していた人がかなりいた。ちなみに、当時は、『風来のシレン』も編集部で流行っており、アイテムロストした編集部員(シレンジャーと呼ばれていた)も、同じように一服していた。いくら煙を吸ってもアイテムは戻ってこないと知りつつ、起きてしまった現実を受け入れられないような表情で……。
■おもしろさを加速させるゲームシステム†
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そのシビアさは続編にあたる『Diablo II』にも引き継がれていたが、『Diablo III』では、死んでも装備品すべてを失うことなく、装備していた武器や防具の耐久値(武器と防具に設定されているパラメータの一種。耐久値がゼロになると、武器屋で修理しない限り装備できない。キャラクターレベル50付近で入手できる装備品は、修理費が小額で済む)が10パーセント低下するだけでプレイを再開できることとなった。かつて装備品をロストをしまくった自分にとって、この点はとてもありがたかった(笑)。
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つまり、金銭的に失うものが少ないので、大胆な戦闘行動を取れるのも『Diablo III』の魅力。5つある職種のなかで肉弾戦を得意とするバーバリアンの場合、あえて敵の密集地に飛び込み、全方向攻撃をくり出せば、敵を殲滅させる爽快感をたっぷり味わえる!
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敵キャラクターの輪郭が青く光るチャンピオンモンスターの一団を全滅させたり、輪郭が黄色く光るレアモンスターを倒すと、装備することで複数のパラメータを上げることができるアイテムが出現する。ここで出現するアイテムは、ふたつのパラメータを上げるマジックアイテムが大半なのだが、プレイステーション3版では、5~7種類のパラメータを上げるレアアイテムやレジェンダリーアイテムの出現率は、PC版よりも大幅にアップしている印象だ。ちなみに、PC版発売当初のレジェンダリーアイテム出現率は、1ヵ月毎日プレイしても1個出るか出ないかという確率だった。
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また本作では、レベルアップするごとにスキルとスキルルーン、パッシブスキルが得られるようになっている。スキルは攻撃力増強や体力吸収といった技をボタンで発動させることができ、スキルルーンは発動させたスキルに追加効果を与えるものだ。そしてパッシブスキルは、レベルに応じて最大3つまで装備でき、装備するだけで常時パラメータを上げることができる。これらのスキルの組み合わせ次第で、たとえば、複数の敵に対して大ダメージを与えつつ体力を吸収したり、体力回復手段を多く持たせつつ防御力を2倍に上げることなどが可能になる。こうしたスキルの組み合わせを探し出すのも、『Diablo III』の大きな魅力と言える。
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少しでもパラメータのいいアイテムを求め、1体でも多くの強敵と戦い、どんな状況下でも倒れないスキルを構築して自分のキャラクターを比類なき強さに育て上げる楽しさが、『Diablo III』が世界で大ヒットしている要因のひとつだろう。
ここで、PC版とプレイステーション3版の操作感覚の違いについても触れておきたい。PC版ではキャラクターはマウスで操作するが、プレイステーション3版ではコントローラで操作する。だが、PCユーザーだったオレにとっても、まったく違和感なくキャラクターを自由に操作でき、コンシューマーゲーム機向けに、操作性はしっかりチューニングされている印象を受けた。PCゲームでもゲームコントローラーを使う機会が多いオレにとって、PC版でもこのコントローラーオペレーションを採用して欲しいと本気で思ったほどだ。
■ある意味最高の“こたつでミカン”ゲーム†
ここで再び昔の話になって恐縮なのだが、『週刊ファミ通』がまだ『ファミコン通信』だったころ、記事の冒頭で「冬はやっぱりこたつでミカンを食いながらゲームをするのがいちばんだね!」といった原稿をよく見かけたものだ。「このゲームは、コタツに入ってミカンを食べながら、飽きることなくいつまででも遊べる秀逸なゲーム」ということを読者に伝えるための言い回しだったが、ゲーム紹介記事であまりにも多用されため、当時の担当デスクが「こたつでミカン」禁止令を出したというエピソードがある。
敵をテンポよく倒しまくる楽しさと、アイテムを収集する楽しさを兼ね備えた『Diablo III』は、まさにコタツに潜りミカンをほお張りながらプレイするのに適したアクションRPGと言っても過言ではない。1年でいちばん寒い時期に発売される本作を、コタツに入りながら温々とプレイするにはもってこいのゲームだ。
じつを言うと、今回の原稿依頼を受けてから、PC版ではプレイしていたものの、プレイステーション3版は初めてプレイした。すでに、PC版で最大難度に当たる“インフェルノモード”までクリアーしたにもかかわらず、出現率の高いレアアイテムを装備するおもしろさにハマり、この原稿を遅らせてしまったのだ。ファミ通ドットコムの担当者編集者殿、本当に申し訳ない!!
文・毛利名人
1985年にファミコン名人としてレビュー。以来、マンガ誌やテレビに登場し、翌1986年に公開された映画『GAME KING 高橋名人V.S. 毛利名人 激突大決戦』(1986年東宝/トライストーン・エンタテイメント)に出演。1989年から2008年まで週刊ファミ通編集部に在籍し、現在はフリーランスでニコニコ動画などで活躍中。
※『Diablo III』公式サイトはこちら
(C)2013 Blizzard Entertainment, Inc. All rights reserved.
Diablo and Blizzard Entertainment are trademarks or registered trademarks of Blizzard Entertainment, Inc., in the US and/or other countries. ※画面は北米版のものです。
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