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【チェコ取材その2】4万人の骨!? ミステリアスなチェコを求めるなら“クトナー・ホラ”へ!
公開日時:2019-08-08 18:00:00
首都プラハの東に少し離れたところにある“クトナー・ホラ”は、13世紀に銀鉱が発見されて以降、鉱夫や商人、職人たちが集まって栄えた“銀の街”。当時は、ヨーロッパで産出された銀の3分の1が、ここクトナー・ホラで採掘されたものだったという。
現在も当時の銀鉱の一部がそのまま残されており、見学することが可能。
場所によっては人ひとりがやっと通れるほどの狭さ。かなりの長さが人力で掘り進められていて、どうやって掘ったのか、どれほどの時間がかかったのか想像を絶する。 |
そんな銀による潤いで栄華を誇ったクトナー・ホラだが、14世紀に起こった黒死病の大流行や、15世紀初頭のフス戦争(※)に巻き込まれ、さらには15世紀後半には銀も枯渇して衰退していく。
※フス戦争……神聖ローマ帝国の皇帝ジギスムントがチェコ侵攻を開始したことから始まった戦争。『キングダムカム・デリバランス』は、フス戦争の直前のストーリーを描いている。
そんな災禍を“死者の骨”という形で現代にまで残している驚くべき場所が、“セドレツ納骨堂”だ。
骨、骨、骨! セドレツ納骨堂はやばすぎる†
セドレツ修道院では、黒死病やフス戦争の犠牲者を弔うために墓地は拡大を続けていたが、教会を建築するために墓地の縮小を余儀なくされた。その際に、埋葬者は掘り起こされ、教会の地下を納骨堂として、そこに骨が集められた。その数は4万人分にもおよぶ。
19世紀の後半に、シュヴァルツェンベルク家が教会のオーナーになると、シュヴァルツェンベルク家は木彫師のリントに、なんとこの骨を使った内装の制作を依頼したのだという。なんというやつだ……。
内装には約1万人分の骨が用いられている。 |
骨で自分の名前を残している。こいつ正気か……!? |
シャンデリアには人間のすべての部位の骨が使われている。 |
シュヴァルツェンベルク家の紋章も骨で。「やれ」って言われたのかなぁ……。 |
絢爛豪華な“聖バルボラ教会”に心が洗われる†
さて、銀鉱、納骨堂とダークなスポットが続いたが、ここクトナー・ホラには、ユネスコ世界遺産に登録されている“聖バルボラ教会”がある。
“聖バルバラ”は鉱夫や石工、砲手、囚人たちの守護聖人であり、銀で栄えたクトナー・ホラではとくに敬われる対象となった。13世紀より教会の建築が着手されたが、フス戦争により中断。15世紀後半になってから建築が再開された。そして完成したのは1905年とのことで、とんでもなく長い月日を要した。
丘の上に建つ教会の外観は圧倒的で、内部は荘厳のひと言。細かな意匠が施された祭壇や、色鮮やかに描かれたステンドグラスに目を奪われる。
聖バルボラ教会へ続く道には聖人たちの像が置かれている。 |
日本人に馴染み深い、聖フランシスコ・ザビエルの像も。 |
この綺麗さは写真ではお伝えしきれない! |
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