進撃の巨人 死地からの脱出(3DS)のレビュー・評価・感想情報

脱出アドベンチャーとしてはオーソドックスというか、手堅い作り。巨人と遭遇したときなどに上昇する“絶望度”によって、緊張感をうまく演出している。アニメでおなじみの人気キャラとの会話やイベントに重点が置かれており、ネオロマ系で定評のあるルピーパーティーが開発しているだけのことはある。クリアー後に、ファンなら思わずニンマリしちゃうような“if”エピソードが楽しめるのもグッド。

週刊ファミ通1483号より

ゲームとしてはシンプルな構成だけど、原作の雰囲気を表現しつつ、各ポイントを調べて進行する形式で、ゲームに不慣れな人でも楽しめるように配慮されているのがうれしい。相棒として選んだキャラとの会話が豊富に用意され、原作ではなかなか描かれないやり取りが見られるのもいいね。ご褒美的な“スペシャルイベント”での、本編とは異なるコミカルなエピソードにも、思わずニヤリとさせられます。

週刊ファミ通1483号より

おなじみのキャラたちと、ボイスつきの会話をじっくり楽しめるのが魅力。クリアーごとに、ほのぼの要素強めのおまけシナリオが解放されるのもいいですね。謎解き＆脱出ゲームとしての難度は抑え気味。パートナーにより、仕掛けの内容が若干変わるものの、周回を重ねるにつれて作業感が強めに。個人的には、バトルアクトのボタン入力開始のタイミングが取りづらかったのが、地味にストレスでした。

週刊ファミ通1483号より

巨人と遭遇する恐怖を煽るだけでなく、相棒との私的な会話を促す“絶望度”という指標が巧み。1ルートあたりのボリュームは軽めですが、相棒によってイベントはもちろん、脱出ゲーム自体の展開も少し違ったり、そのキャラならではの反応があるのがうれしく、完全制覇を目指さずにはいられない。全体的に親切設計ということもあって、たまにメモを取る必要があるのが、逆に少し面倒に感じました。

週刊ファミ通1483号より