『LIMBO』や『Never Alone』などに代表される、いわゆる“雰囲気ゲー。この手の作品は、雰囲気のよさだけで終わるものも少なくないが、本作はアクションパズル要素が色濃く出ており、非常にやり込み甲斐がある。毛糸を引っ掛けたり結んだりしながら謎を解く数々の仕掛けは新鮮で、グラフィックの美麗さも相まって、見た目にも楽しい。ひらめきと発見が心地よく、謎解きのバランスもちょうどいい。
週刊ファミ通1420号より
毛糸をロープ代わりに使ったり、物に結びつけて橋やトランポリンにして活路を開く仕様は、アクションパズルとしてはオーソドックス。主人公のデザインも、最初は「あまりかわいくないな……」と感じられた。だが、“家族の失われた記憶を取り戻していく”というバックグラウンドがあるおかげで、遊ぶほどに主人公に愛着が湧いてくるし、どんどん温かい気持ちになる。不思議な雰囲気を持つ良作です。
週刊ファミ通1420号より
美しいグラフィックで描かれる自然の中を進んでいくステージや、ノスタルジックな気分にさせてくれる世界観、そしてそれらを彩るBGMが素敵。断片的に明らかになっていくストーリーの構成も、じつにいい雰囲気を醸し出している。毛糸でできた主人公はかわいらしく、長さが足りる範囲までしか行動できないなど、毛糸ならではのシステムもよくできているし、パズルは解き応えがあっておもしろい。
週刊ファミ通1420号より
ぼんやりとした思い出の写真が蘇るたび、温かい気持ちと切なさで泣きそうになりました。セリフがなく、想像の余地が残されているのもいいですね。ヤーニーのかわいらしい仕草、美しい自然の風景と音楽に癒され、いつの間にか深く没入。毛糸のアクションにハラハラドキドキもします。謎解きは、頭の柔軟さが求められる仕掛けで、やり応えあり。収集要素もあって、くり返し遊べるのもうれしいね。
週刊ファミ通1420号より